実はこのたび、4月から通信制高校サポート校を新規開校しました!
その名も「フォレスト高等学院」!
まあ、そのまんまの名前ではありますが(笑)、
弊塾・個別教育フォレストと関連性を持たせてブランドイメージを作る意味でも、
分かりやすくていい名前だと思っています。
【フォレスト高等学院(通信制高校サポート校)】
https://forest-highschool.jp
もともと通信制高校のサポート校には興味があり、実は9年前に一度立ち上げています。
しかし、生徒さんの募集も行わずに、
そのまま何事もなかったかのように立ち消えてしまっていました。
興味から立ち上げてみたはいいものの、
「なぜサポート校を行うのか」「何のためにサポート校を立ち上げたのか」といった理念が
自分の中できちんと言語化できなかったためです。
と言うより、恥ずかしながら理念そのものがなかったような気がします。
当時、知人の塾長さんが通信制サポート校をされているのを拝見し、
単純に「弊社でも新しい事業の柱になるかもしれない」というだけの、不純な動機でした。
それでも今回、改めてサポート校を行おうと思ったのは、
理念の原型になるものが自分の中に芽生えてきたからです。
理由は大きく3つあります。
・学校に行くのがしんどい生徒さんや、不登校の生徒さんが増えてきている実感がある
・全日制高校に通っていても誰しもが中退する可能性があり、受け皿の選択肢が必要
・自宅から通いやすい場所にあることで、地域に貢献できる
特に、コロナがはじまってからのこの2年で、従来の学校生活が送れず、
制限だらけの日々を送らざるを得なかったことは、
子どもたちの心身に大きなダメージを与えたと考えています。
中学生の場合、学校に通わなければ(通えなければ)、
通知表は基本的に「1」(5段階)がつくケースが多いと思います。
通知表に1がつくということは、公立高校はもちろんのこと、
一般に滑り止めと言われる私立高校への合格も厳しくなります。
心がしんどくて学校にいけなかっただけの生徒さんが、
自分の判断で勉強をさぼり続けた子や、素行の悪い子と同じ扱いなのです。
子どもたちは、まだたった10数年しか生きてないわけです。
ちょっとしたきっかけで不登校になることもあると同時に、
時間が解決したり、環境が整えば気持ちが上向いて元気になったりすることもあります。
しかし、1度不登校を経験してしまうと、
「高校には行けないかも」「高校に行けなければ、その先の人生も光が見えない」
という将来への不安はずっとついて回ることになります。
したがって、全日制の高校でなくとも、
「通信制高校サポート校に通学できる」という選択肢があるだけで、
大きな安心感を生むのではと考えています。
また、全日制の高校に進学したものの、
友達関係・学力面・学校の環境や雰囲気などで、しんどくなることもあります。
起立性調節障害で、朝起きたくても起きれずに、
出席日数が足りなくなってしまうこともあるでしょう。
そういった生徒さんたちが、
スムーズに転校できる環境を作りたいというのも今回立ち上げた動機でもあります。
弊塾を立ち上げて14年、個別指導塾界に携わって22年になりますが、
その間には、高校を辞めてしまった生徒さんもたくさん見てきました。
「えっ、あんなに元気で活発だったあの子が!?というケースも少なくありませんでした。
つまり、誰しも(不本意ながら)高校を辞める可能性を持っているんです。
一方で、全日制の高校を辞めた生徒さんでも、
通信制高校に転校してスクーリングやレポートをこなすことで、
無事に高校を卒業し、専門学校や大学に進学したという嬉しい連絡もいただきます。
昨年度は、通信制高校の生徒として弊塾に通い、大学合格した生徒さんもいました。
ちなみに現在は、弊塾で講師として大活躍してくれています。
今ではICTが発達し、場所に左右されることなく、
均一な教育を受けられる時代になってきました。
対面でなくとも、オンラインで解決できることも多々あります。
もう「学校(という場所)に行くのが普通」の時代ではないのでしょう。
有名どころでは、N高等学校がありますよね。
新しい高校進学の選択肢を作ったフロンティアとして、素晴らしいなと思います。
今回立ち上げたサポート校の役割は、
通信制高校から出されているレポートのフォローなどがありますので、
その点では学習塾が母体となっているのは大きな強みだと考えています。
とにかく開校したばかりですので、
まずはじっくりと地盤を安定させる1年にしたいと考えています。
前書きでも書きましたが、ゴールデンウィーク前後から、
学校に通うのがしんどいという生徒さんが増えてくると思いますが、
まさに先週もお問い合わせを1件いただいたところです。
悩み、困っている生徒さんや保護者さんが相談できる場として、
フォレスト高等学院を根付かせていきたいと考えています。
まだまだどうなるか分かりませんが、
平日の午前中から生徒さんが通学してくれる教室を想像するだけで、
ワクワクが止まりません。
フォレスト高等学院に通った生徒さんの成長を見ることができるのが楽しみです!
今回のメルマガは、フォレスト高等学院の紹介になってしまい恐縮ですが、
みなさんにとっても何かのご参考になれば。
その後の経過など、改めてご報告できるようになれば嬉しいなと思います。
【今回のまとめ】
・通信制高校サポート校を開校します
・新しい事業には、理念が絶対に必要