セミナー後の親睦会などで参加者の方とお話ししていると
「講師向けの研修会は、どんな頻度でどんなことをされているんですか?」
とご質問いただくことがあります。
これも当メルマガでは何度か取り上げさせてもらったテーマですが、
最近はありがたいことに新規の読者様もさらに増えてきましたので、
改めて弊塾で実施している講師研修会についてまとめてみたいと思います!
少しでも参考にしていただければ幸いです。
さて弊塾では、年3回の講師研修会を実施しております。
時期としては、春休み・夏休み・冬休みなど、長期休みに入る1ヶ月前が目安です。
この1年を見れば、11月25日(土)、3月9日(土)、6月22日(土)に実施しました。
日曜日に開催することもあります。
時間は13:00〜17:00の4時間が基本で、土曜もしくは日曜に実施することが多いです。
内容については、ちなみに昨年11月に実施した研修会のレジュメをもとに、
さらに詳しく内容をお伝えします!
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・13:00~13:10 1.個人目標発表
・13:10~14:00 2.管理事項
・14:00~14:20 3.高校入試について
休憩
・14:30~16:30 4.シミュレーション(模擬授業)
・16:30~16:40 5.来期について
・16:40~17:00 6.連絡事項・総括・アンケート記入
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1.個人発表目標(10分)
今回の講師研修会でどういったことを学びたいか、
できるようになりたいかなどを簡潔に考え、発表するものです。
新人講師がいる場合は自己紹介も兼ねつつ、
それを全員、講師だけではなく教室長も含めて個人目標を発表します。
2.管理事項(50分)
教室長がメインとなって、ここまでの年度前半の教室運営の振り返りを。
講師にも発表してもらう機会を作り、
一方的に聞くだけの研修会にならないよう気をつけています。
内容は大きく分けて3つです。
■「教室の現状」
教室の現状をすべてオープンにして共有することが目的です。
生徒数、ここ4ヶ月間の入会数や退会数なども含め、
新入会の生徒さんの状況を講師全員が共有できるように、
メインで担当している講師に生徒さんの現状や特徴などを話してもらいます。
また受験生の志望校なども一覧にし、全員が把握できるようにしています。
■「冬期講習・行事予定・受験生スケジュール(12月~3月)」
研修会は基本的にすべて季節講習前に実施しますので、
11月であれば冬期講習の流れや仕組み、どんなことを進めていくかなどの詳細を伝え、
年末年始の休校期間や自習室の開校日なども共有します。
■「教室のルール」
教室全体で取り組んでいる項目を示し、ベクトルをそろえます。
「この先生とあの先生でやり方が違う」のは、生徒さんが混乱する元です。
できるだけ講師全員のベクトルが同じ方向を向くように心がけています。
細かすぎる内容が多いので、分かりやすい事例をいくつか下記に。
「残暑見舞い・年賀状のコメント書き方の注意点」
「挨拶・教室美化」
「欠勤する場合の引き継ぎ」
「授業の入れ替え時の動き方」
「座席誘導の仕方」「宿題の出し方」
「レギュラーではない生徒を担当する際の注意点」などなど。
発表はベテラン講師に任せていて、それぞれのパートを担当した講師が発表します。
3.高校入試について(20分)
夏休み前にも同じことを伝えているのですが、再度伝えるようにしています。
弊塾は兵庫県宝塚市にありますが、地元出身ではない講師が多いため、
兵庫県の公立高校の入試方式などを何度も伝えているのです。
ちなみに兵庫県の公立高校入試の一般選抜は3月12日にあり、
「当日の得点250点+内申点250点+第1希望加算点20点」という選抜基準です。
志望校に対して各生徒さんがどれぐらいの得点が必要なのかなど、
具体的な数値を理解してもらいつつ講師の意識を高めています。
また、2月にも推薦・特色選抜入試という入試方式がありますので、
その詳細なども改めて伝えます。
4.シミュレーション(模擬授業/120分)
研修会の半分の時間を費やす大切な内容です。
講師の採用後、2ヶ月の研修を終えた後は基本的に模擬授業は行いませんが、
こうして時おり時間を取って、自分の指導を他の講師に見てもらったり、
生徒役になって他の講師の授業をロープレ体験したりできるようにしています。
互いに刺激を受け(与え)つつ、
さらに指導力を高める意欲や技術向上に繋げることがねらいです。
ローテーションを組んで先生役と生徒役を交代しつつ、
生徒役はチェック表を使って担当講師の評価を行います。
時間は1セット30分で、授業23分・シェア7分です。
みんなで意見を出し合う時間を設けているので、みんな向上心をもって取り組んでくれます。
特に新人にとっては、レベルアップにもってこいです。
ベテラン講師の授業を受けることも、愛のあるアドバイスをもらうこともできます。
このやりとりをきっかけに、講師同士の親睦が深まるのもメリットです。
一人おおむね2〜3回講師役を行いますが、評価点の高かった講師は表彰されます。
さらに、1位はクオカード3,000円分(2位は2,000円分、3位は1,000円)ですので、
みんなかなり本気になりますね(笑)。
ただし、この120分の枠に関しては、
必ずしも毎回シミュレーションを行っているわけではありません。
ある種のイベント枠扱いです。
そのため、外部講師をお招きして学生講師の就活支援を行うことなどもあります。
例えば、弊社セミナーでもお世話になっている株式会社ZEST・林大輔代表による
「超就活セミナー」や、ANAのCAさんによる「接遇マナー研修」など。
また、社会人になった元講師にお願いして、
「私の経験とキャリアプラン」「充実した社会人生活を送るには」といったテーマで
話してもらうこともあります。
そのときの教室の状況を鑑みつつ、重要度・緊急度に応じて行う内容を決めています。
5.来期について(10分)
ここが唯一私のパートです(笑)。
このときは、翌年から高校生専用の個別指導塾に転換することを伝えました。
なぜ高校生専用にするのか、それによって弊塾がどんな方向へ進もうとしているかなどを
しっかり共有して理解してもらいます。
弊塾は、自慢の講師たちがいるからこそ成り立っているのであって、
その仲間と情報を共有し、同じ方向を目指して頑張ることはとても大切です。
6.連絡事項・総括・アンケート記入(20分)
最後はその他もろもろの連絡事項と、教室長が総括をして研修会は終了です。
アンケートでは、研修会の感想だけでなく
弊塾で働くにおいて各講師が「楽しさ」「やりがい」「給料」「人間関係」「社会勉強」について
それぞれどのように優先順位を設けているか、
そして各項目に対する満足度を1〜5で記入してもらいます。
もし優先順位が高い項目で満足度が低い講師がいれば、
それは何らかの不満や不安を抱えているとも読み取れるので、早急に対応していきます。
そして講師研修会後は、親睦会を行ってみんなで楽しくやっています。
17:00すぎから始めても、20:00はまず過ぎますね(笑)。
私や教室長は親睦会が終われば先に帰るのですが、
ほとんどの講師が2次会や3次会へなだれ込んでいるようです。
いい子たちばかりが揃っていて、最高の職場で楽しく仕事させてもらっています。
いかがでしたか?
講師研修会の詳細をさらけだしてちょっと恥ずかしいですが(笑)、
少しでも参考になる部分があれば嬉しいです。
【今回のまとめ】
・定期的な講師研修会は教室のレベルアップに欠かせない
・講師同士が仲良くなるきっかけにも