【Vol.668(2023.02.24)】教室内でのマスク着用ルールを考える

みなさんもご存知の通り、新型コロナウイルスが「5類」に移行します。
これにより、3月13日以降はマスクの着用は個人判断に委ねる方針がきまりました。

【マスク着用 “3月13日からは個人の判断で” 政府が決定(NHK)】
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/mask/detail/detail_22.html

良い意味で、この時を待ち望んでいた方も多いことでしょう。
個人的にも、良い傾向だと思っています。

しかし、じゃあ3月13日から急に
(医療機関や通勤ラッシュ以外は)まったくマスクをしなくなるのか?と言われたら、
私の考えとしては「NO」です。

しばらくは今とほとんど変わらない頻度でマスクを着用すると思います。
このあたりは個々の判断ですね!

一方で学習塾を運営する私たちは、教室内での方針を考えておく必要があります。

貴塾では、今後の教室内でのマスク着用に関する方針は決定済みでしょうか?

弊塾では、生徒さん・講師を問わず関係者全員に、
3月13日以降もしばらくはマスクを着用してもらう予定です。

「しばらく」というのがいつまでになるのかが曖昧ですが、まずは様子見といったところですね。

弊塾は1:2の個別指導塾ということもあり、生徒さんと講師の距離が近いです。

顔と顔は50センチも離れていないのではないでしょうか。
飛沫感染を防ぐためにも、引き続きマスク着用を徹底していきます。

塾さんによっては、「3月13日以降はマスクの着用は個々の判断で」
という形にされるところもあるでしょう。

その判断もアリだと思います。

ただ大切なのは、どのような対応をするにせよ、塾としてのルールや方針について、
生徒さんや講師スタッフ、社員さんの同意をしっかりと得ることです。

そして、イレギュラーなケースの対応策も考えていきましょう。

今後の対応は、ざっくり大きく分けて、

(パターン1)教室内ではマスク着用を継続
(パターン2)教室内でのマスク着用を個々の判断とする(つけなくても良い)

の2パターンに方針が分かれると思います。

まず、「パターン1」の、教室内ではマスク着用を継続した場合です。

3年間のマスク着用が続いたこともあり、
「マスク着用継続のお願い」を生徒さんや保護者、講師スタッフに伝えた場合、
ほぼ「わかりました!」となると思います(あくまでも私の予測ですが)。

しかし、もし一人の生徒さんが
「自分は今後マスク着用するのはもうイヤだ」と言ってきた場合、どう対応しますか?

同じように、講師がそのような主張をしてきた場合、どうしますか?

最終的には話し合って、決めたルールに従ってもらう形になると思いますが、
ルールに従えない場合の対応をどうするのかを考えておく必要があります。

塾の方針としてマスク着用をルール化している状態で、
マスクなしの生徒さんが授業を受けることを許可するのか。

あるいは「マスクをしないのであれば授業を受けられない」とするのか。

その場合、オンライン授業を代用するのか、未指導分は返金するのかなど、
火種になりそうな部分がたくさんあります。

新規の入塾生で「マスクはしません」という場合、入塾を断る勇気も必要になります。

マスクをしたくない講師も同様です。

ルールを伝えれば従ってくれるケースがほとんどだと思いますが、
マスクをしない講師の授業に抵抗を感じる生徒さんも少なからずいるでしょう。

自分がルールを守ってマスク着用しているのであればなおさらです。

それでも「マスクをしたくない」という意志の強い講師の処遇を
どうするかも考えなければいけませんです。

強権的に「マスクをつけないのであれば、授業を担当させない」場合、
関係が悪化してしまう可能性があります。

講師もアルバイト代を稼げなくなりますし、運営側もシフト調整に手間を取られます。

どっちにもマイナスしかない状況だと思いますので、避けたいところですが、
何らかの着地点を見つけていかないといけません。

現段階での弊塾の見解としては、

「マスクを着用しない生徒さんは、対面授業ではなく自宅からオンライン授業を受ける」
「マスクを着用しない講師は、対面授業は担当させずに自宅からオンライン授業を行う」
「マスクを着用しない新規の生徒さんは、入塾を断る」

という方針にする予定です(あくまでも予定ですので、変わる可能性もあります)。

ルールを守ってくださる大多数を優先するという結論です。

特にオンライン授業に対応されていない塾さんの場合は、
今のうちに方針はもちろん、イレギュラーへの対応を決めておいたほうがいいですよ。

次に「パターン2」の、教室内でのマスク着用を
個々の判断とする(つけなくても良い)ケースを考えてみましょう。

自由度があって、細かいルール決めが必要でない反面、
下記のような事例が出てくる恐れがあります。

・マスクをしない生徒さんに対して、飛沫が飛ぶなどの抵抗を感じる担当講師
・マスクをしない担当講師に対して、飛沫が飛ぶなどの抵抗を感じる生徒さん

どちらも「マスクなしは気になる派」が感じる不安ですね。

完全に自己判断に委ねる形だと、気にしない派と気になる派が交わるわけですので、
話し合って答えが出るとは思えません。

授業は必ず「マスクなし(あり)派の生徒さんと講師同士で組む」
という対応もできるかもしれませんが、現実的には至難の業でしょう(私なら発狂します・笑)。

あなたでしたらどう対応しますか?

私は、このパターンは弊塾のスタイルに合わないのと、
コロナに限らず飛沫防止や感染症対策にマスクは有効と判断し、「パターン1」を取りました。

もし「パターン2」でいく判断をされた塾さんは、
3月13日以降の教室での様子をお知らせいただけると嬉しいです。

私自身の勉強としても、ご教授いただけると幸いです。

いかがでしたか?

どちらのパターンで進めていくのかは、あなたの考えはもちろん、
地域によっての空気感の違いもあると思います。

どちらかが正解ではなく、選んだほうを正解にしていく力が必要とされます。

とにかく、今から早めに行動することが大切です。

生徒さんや講師と相互理解がきっちりとれていれば、みんな協力してくれるはず。

準備が9割とも言いますし、みんなが納得できる教室ルールとなるよう、
事前準備を進めていきましょう。

ちなみに、3月13日ってあとたった2週間ほどですよ!

何もせずに当日を迎えることのないようにしておきましょう!

【今回のまとめ】
・教室内でのマスク着用ルールを決めておく
・イレギュラーなケースにも対応できる準備をしておく

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安多 秀司 安多 秀司 株式会社リアル・パートナーズ代表

大学卒業後、京都・滋賀・大阪・兵庫等に教室を持つ「成基の個別教育ゴールフリー」に入社。
最年少教室長として、川西教室(兵庫県)で3年間務める。その後、「スタンダード家庭教師サービス」を運営する株式会社スタンダードカンパニーに入社。「個別指導塾スタンダード」の立ち上げに尽力し、事業責任者として30数教室の 新規展開を行う。
その後独立し、平成20年7月「個別教育フォレスト」を設立。開校1ヶ月で35名の入会があり、わずか1ヶ月で損益分岐点を超える。現在はキャンセル待ちの塾として地域No.1の個別指導塾を運営している。
今でも現場主義を貫き、常に通塾中の顧客に対して満足度を高める工夫を実践している。

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