【Vol.874(2024.02.26)】半強制でも習慣付けることの大切さ

先週末の土・日13:00~19:00、
弊塾では高1・2生対象でテスト前無料勉強会を実施していました。

中学生は強制参加なのですが、
高校生に関しては「頑張りたい人だけ参加してください」というルールにしています。

その上で参加率は両日とも80%前後でしたから、まずまずといったところでしょうか。

高校生くらいになると、「絶対参加!」というよりちょっと突き放すぐらいのスタンスのほうが
危機感を抱いて自主性が増すのかもしれません(笑)。

また今週は24日(月)も振替休日で学校は休みでしたが、
教室はもちろん昼から開校していて、自習に来ていた生徒さんもたくさんいました。

そこでふと気づいたことがあります。

弊塾の高校生は、中学生からの持ち上がりがと高校からの入塾が半々の割合ですが、
自習に来ていた生徒さんの大半が、中学から通塾していた生徒さんだったのです。

おそらく、中学生時の(弊塾での)学習習慣が残っているのでしょう。

個人的にはとても嬉しいことです。

「もし生徒さんたちにこの習慣がついてなかったらどうなっていただろう」と思うこともあります。

人生に絶対はありませんが、習慣がついている状況のほうが
プラスに作用しているとは思います。

そこで今回は、こうした学習習慣が根付く
弊塾の中学生の通塾形態について具体的にお伝えしてみたいと思います!

なお、生徒さんの学力層はボリュームゾーンと思っていただいて構いません。

まず、定期テスト前の土・日は、両日13;00~19:00で無料勉強会を行なっています。

高校生とは違って、こちらはよほどの理由(冠婚葬祭など)がない限り強制参加です。

中学生になりたての中1も、1学期中間テストからさっそく6時間×2日で自習するので、
ついこの前まで小学生だったことを思えばちょっと大変そうだと思いますが、
慣れてもらうためには私も心を鬼にしなくてはいけません。

学年によって勉強会の時間を減らすなどの差はつけていませんので、
中1の時から週末に1日6時間も勉強できる習慣がつくのはかなり効果的だと思います。

また中3生(受験生)は、テスト前の1週間は平日毎日17:30~21:00、
テスト期間中は学校が午前中までなので、14:00~19:00で通塾するルールになっています。

「テスト前・期間中は教室に来て自習する」のが基本だとお考えください。

中3はさらに、夏休みから強制自習が始まります。

夏休み期間中(約6週間)は、平日毎日(月〜金)10:00〜19:00で通塾です。

土・日はお休みにしていますが、
夏休み後半の土曜日(3週)は実力テスト対策として通塾してもらいます。

週5〜6日は教室に来ているということですね。

続いて夏休み明けの9月以降は、
平日週4日は17:30〜21:00、土曜日13:00〜19:00で通塾するルールにもなっています。

これを受験(最長3月12日)まで続けることになりますから、
「通塾するのが当たり前」という習慣が根付くわけです。

何ごとも自主性が大事ですし、
強制力を働かせず勉強できるのが理想であることは百も承知しています。

しかし、私も含め、人間は自分に甘い生き物です。

したがって、こういったルールがあらかじめあり、それに乗っかる形で習慣付けを行うことは、
私はとても良い学習法の一つだと考えています。

圧倒的な量がこなせるのが特徴でもありますし、
何より質を高めるにはまず量だと私は考えています。

この習慣を残したまま高校に進学できることは、
生徒さんにとっても大きな財産となるはずです。

逆に、せっかくのこの習慣を消し去るなんてもったいない!

それもあって弊塾では、高校進学後も継続通塾してもらうのが当たり前という感覚で
常日頃からアプローチしていますし、
新高1(になる前)の春休みも先取り講座などを実施して、
通塾する回数や勉強する時間をできるだけ維持する仕掛けを作っています。

さすがに、進学前の春休みに週5〜6日の自習は難しいですが、
せめて週2〜3回でも維持できれば上出来です。

実際に、こうした習慣のもとで中学生活を送っていた生徒さんと、
高校から入塾した生徒さんとでは、正直なところ意識が雲泥の差です。

同レベル帯の高校に通っている生徒さんでもかなり差が出ます。

その差が、勉強会ではない日でもテスト前に自習に来るかどうかに繋がっていると感じます。

こうして自習の習慣をつけてもらうようなアプローチを高1~2で少しずつつけていき、
高3の強制自習へと繋げる体制です。

高1~2で基礎体力をつけていくイメージですね。

今は自習への意識も差がありますが、高3になるころには同レベルにまで持っていき
みんなでガンガン勉強してもらいたいところです。

自習の習慣は一朝一夕で身に着くものではありません。
数ヶ月から1年以上かけて作り上げていくものだと思います。

いかがでしたか?

せっかく教室があるわけですから、活用しないともったいないですよね。

特に自習室が充実している塾さんであれば、
自習室の稼働率を上げることも大切だと思います。

なお、今回お伝えした内容は、
自宅で学習するのが苦手な生徒さんに対してのアプローチです。

自宅学習がしっかりできていて、結果を残している生徒さん(※)は、
勉強の習慣がついていると判断して学習面に関しては任せています。
(※)中学生は定期テスト420/500点、高校生は進研模試の偏差値60が目安です。

ちなみに、今回の記事をお届けするに当たって、
24日(月・祝)に自習に来ていた生徒さんに「なぜ来たのか」を聞いてみたところ、
「いや、来るのが普通でしょ」とか「家にいてもすることがない」などと言っていました。

なんとも嬉しい言葉ですね!

毎日歯を磨かないと気持ち悪い、お風呂に入らないと気持ち悪いのと同レベルなのでしょう。
いい意味で洗脳できていると思います。

みなさんの塾では、どんなアプローチで自習参加や勉強時間の増量を促していますか?
全国の塾さん良い例をシェアしていきたいですね!

【今回のまとめ】
・勉強の習慣付けはこちらのアプローチ次第
・中学での財産が高校でも活きる

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安多 秀司のアバター 安多 秀司 株式会社リアル・パートナーズ代表

大学卒業後、京都・滋賀・大阪・兵庫等に教室を持つ「成基の個別教育ゴールフリー」に入社。
最年少教室長として、川西教室(兵庫県)で3年間務める。その後、「スタンダード家庭教師サービス」を運営する株式会社スタンダードカンパニーに入社。「個別指導塾スタンダード」の立ち上げに尽力し、事業責任者として30数教室の 新規展開を行う。
その後独立し、平成20年7月「個別教育フォレスト」を設立。開校1ヶ月で35名の入会があり、わずか1ヶ月で損益分岐点を超える。現在はキャンセル待ちの塾として地域No.1の個別指導塾を運営している。
今でも現場主義を貫き、常に通塾中の顧客に対して満足度を高める工夫を実践している。

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