【Vol.923(2025.07.30)】高3の誓約書(ルール)を大公開!

最近、Facebookで頻繁に
「鬼管理します」というキャッチフレーズの塾さんの広告を見かけるようになりました。

みなさんはいかがですか?

キャッチコピー自体のインパクトが強いため、
「管理」という言葉だけを拾えば賛否はありそうですが、
共感できる自分もいたりします。

と言うのも、弊塾も高3生に対しては、かなり厳しいルールを設けて契約書を発行し、
生徒さん・保護者さんからサインと捺印をもらってまで実施しているからです。

言ってみれば元祖・鬼管理塾なのかもしれません(笑)。

高2の12月の面談の時点で、3月からは厳しいルールの下で勉強してもらうこと、
ルールを守るのが難しいと感じるようなら転塾も視野に入れてほしいことを伝え、
それでも「頑張ります」と言ってくれた生徒さんに通塾してもらうスタンスです。

ただし、弊塾で大事にしているポイントは、何であれ「生徒さん自身が決める」ことです。

厳しいルールを設定することに関しても、塾側が有無を言わさず従わせたり、
保護者さんの意向だけで通塾させたりしたところで絶対にもちません。

途中で来なくなるか、ルールを破って退塾となってしまうかのどちらかです。

それぐらい、大学受験に関しては覚悟を持って臨んでもらいたいですし、
中途半端な気持ちで通塾されても、真剣に頑張る生徒さんには悪影響になってしまいます。

思い切った仕組みであることは自覚した上で取り組んでいるのです。

細かな内容は毎年アップデートしていますが、
弊塾はもうこのルールを10年以上続けています。

相当に覚悟のある生徒さんだけが残る仕組みにもなりますし、結果も出やすいです。

ただ、それだけだと冷酷な印象を受けるかもしれません。

「大変だけど、この塾で1年頑張ろう」という思いで臨んでもらえるよう、
それまでにしっかり時間をかけてコミュニケーションを取り、
信頼関係を築いた上で実施していることはご理解いただければ幸いです。

そんな弊塾でのルール運用ですが、今月開催したセミナーでは、
「その誓約書を見せてほしい」というご相談もいただきました。

そこで今回、こちらをドーンと公開してみたいと思います!

以前にも当メルマガで公開したことがあったと思いますが、
ずいぶん前になりますし、新規の読者さんも含めて、
少しでもみなさんの塾の参考になれば幸いです。

(原文ママ)
=====
[ルール・禁止事項 一覧]※確認したらチェックしてください。
<自習室>
自習室の私語は、休憩中も含め厳禁(一人で通塾している人に迷惑なので)
決められた週回数で自習を行うこと(3月3日の週より開始)
※3・4月は週3回、5・6月は週4回、7月は週5回、8月以降は週6回
※但し、予備校や習い事がある場合は、考慮した上で自習回数を決定する
平日は17時35分までに通塾し(部活がある場合は終わり次第)、21時40分まで滞在すること
土日祝は13時20分までに通塾し(部活がある場合は終わり次第)、18時50分まで滞在すること
※但し、早朝学習や部活で4・5時台に起床する場合など、帰宅時間の相談は可能
正当な理由なく、遅刻・欠席しないこと
自習中の食事(アメやガムも含む)は禁止する。適度な水分補給は可
自習中に缶のプルタブを開けたり、缶のフタを開けたりしないこと
自習中はスマートフォンや菓子類はカバンの中に入れること(ポケットの中も不可)
入室後、買い出し等の途中退出は一切禁止(通院など所用がある際は許可を申請すること)
自習中は無意味に立ち歩かないこと
自習中、音楽を聴きながら勉強することは禁止する
自分で決めた自習日に休まざるを得ない時は、前日までに理由と共に報告すること

<全般>
単語テストを期日(毎週土曜日18時50分まで)までにこなすこと
単語テストが追試(70点未満)の場合、直近の日曜日15時から追試を受けること
※追試は必須とする。冠婚葬祭・部活の試合以外は欠席を認めない
欠席や遅刻、各種相談は、保護者を頼らずに自分で連絡すること
当日授業を欠席する場合は、振替を行わない
トイレに携帯電話・スマートフォンを持っていかないこと
トイレをきれいに使うこと(汚したら、清掃すること)
自転車で通塾する場合、一番奥のスペースに駐輪すること
自分がされて嫌なことはしないこと
月に2回以上遅刻しない
社員・講師・保護者に対してウソをつかない
※1回でもウソをついた場合は、信頼関係の再構築は不可能と考え、「即退塾」となります

私(生徒)は、上記のルールを厳守した上で、覚悟を決め大学合格を目指します。
そのために絶えず努力することを誓います。
上記のルールに違反し、5回注意された場合は即退塾になっても構いません。

2025年     月     日  生徒名                   

私(保護者)は、上記のルールを理解した上で、大学受験に向けサポートすることを誓います。
上記のルールを子どもが5回違反した場合、即退塾になっても構いません。

2025年     月     日  保護者名                   

=====

いかがでしょうか。

厳しめの誓約書だと私自身も思いますが、
偏差値を5とか10とか爆上げしたかったら、ここまでやらないとダメだと思っています。

断固たる決意が必要ですから。

・高3なのにみんなだるそうにしている
・自習にも来たり来なかったり
・成績が上がらない

こうした問題を抱える塾さんもいらっしゃると思います。

しかしそれは、生徒さん自身の問題ではなく、
こちら側のオペレーションの問題かもしれません。

中途半端に勉強して、不本意な進学先にしか合格できないなんて未来は、
生徒さんも私たちも避けたいはずです。

今からでも間に合いますので、ぜひルールを決めて、
実践していってみてはいかがでしょうか。

「あの塾にいけば、厳しいけど偏差値上がるみたいよ」なんて評判になれば最高ですね。

【今回のまとめ】
・高3生が勉強できる仕組みを作る。勉強しないのはこちらの問題。
・塾側も覚悟を決めてやり切る

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安多 秀司のアバター 安多 秀司 株式会社リアル・パートナーズ代表

大学卒業後、京都・滋賀・大阪・兵庫等に教室を持つ「成基の個別教育ゴールフリー」に入社。
最年少教室長として、川西教室(兵庫県)で3年間務める。その後、「スタンダード家庭教師サービス」を運営する株式会社スタンダードカンパニーに入社。「個別指導塾スタンダード」の立ち上げに尽力し、事業責任者として30数教室の 新規展開を行う。
その後独立し、平成20年7月「個別教育フォレスト」を設立。開校1ヶ月で35名の入会があり、わずか1ヶ月で損益分岐点を超える。現在はキャンセル待ちの塾として地域No.1の個別指導塾を運営している。
今でも現場主義を貫き、常に通塾中の顧客に対して満足度を高める工夫を実践している。

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