【Vol.960(2025.12.03)】厳しいのがアタリマエ!講師面接のポイント

当たり前の話ですが、個別指導塾は指導する講師がいて成り立つサービスです。
講師の質が教室の運命を左右するといっても過言ではありません。

そのため個別指導塾を運営する以上は、質の高い講師の確保が必要になります。

しかし、みなさんも直面しているように、年々、講師人材確保が厳しくなってきています。

求人を出してもまったく応募がなく、背に腹は代えられない、来週の座席が回らない、
とにかくまずは講師の人数を確保しなくては……と焦ってしまう場合もあるでしょう。

しかし人材として「ビミョー」だと分かっていながら妥協で採用してしまうと、
結局は塾長であるあなたの考え(塾の方向性や講師に求めるもの)とずれ、
最終的には合わなくなり、現場を荒らすだけ荒らしていなくなる……
なんて笑えない事態になりかねません。

というか、高確率でそうなります。

ギスギスしていると教室の雰囲気も悪くなり、生徒さんの退塾も増えます。
そうすると、あなたのストレスもマックスフルです。

結局はいまの苦しみや課題を先送りしているのと同じことで、
結果として、利子がついた状態でそれ以上の苦しみや課題となって返ってくるのです。

ですから、講師の数が足りなくても、
「ビミョー」と思った講師を採用することは絶対に避けてください。

私自身も、サラリーマン時代を含めて25年間、個別指導塾をやってきて、
痛い思いをたくさん経験していますので、これはもう自信を持って言えます!

そのため弊塾では、講師の採用基準をとても厳しく設定しています。

今年度は講師が足りていることもあり、募集は一旦ストップしているのですが、
昨年度の講師応募は52件あり、そのうち採用に至ったのは超厳選した2名です。

採用率にして約4%です。

どう見ても狭き門であることはご理解いただけると思います。

また、講師面接するのは教室長ですが、
「採用は絶対に妥協しないでください。迷った時点で不採用にするように。
応募の数は私が増やしますから、そこは心配しないでください」

と口酸っぱく伝え続けています。

私の真意を汲み取ってか、教室長も本当に妥協せずバンバン不採用にします。
見ていて清々しくなるほどです(笑)。

そこで今回は、以前にお届けした内容をリバイバルで、
弊塾教室長が面接の際に気をつけているポイントを
「NG人材の特徴」として少しまとめてみたいと思います。

つまり、弊塾ではこういう人は採用しないという例です。

ただ、塾それぞれに個性があるように、講師に求める素養も違いますから、
これらがすべてあなたの塾にも当てはまるとは限りません。

ご自身の教室の特徴などをふまえながらアレンジしていただけばと思います!

<弊塾・フォレストで不採用になる7つのポイント>

1.10分以上も前に来る

「余裕をもって早く行動している証拠なのだから、むしろいいじゃないか」
と思われるかもしれませんが、遅刻よりはマシという程度です。

10分以上前に来る人は、「自分中心で、相手の予定を考えない人」であると
教室長は言います。

確かにこちらも面接時間に合わせて動いているわけですから、
20分も30分も前に来てもらっても正直困りますしね。

社会のマナーとしては、5~10分前に来るのが常識の範疇かと思います。

早く着きすぎたら、少し時間を潰して約束の時間に合わせることはできますし、
「早く着いたから早く来ました」というのは、相手のより自分の都合を優先していると見なし、
個別指導塾の講師としては向かないと判断します。

2.話を被せてくる

面接では、教室長が色々と質問をします。

その質問を話し終える前に「そうですね……」や「はい、それは」みたいに
話を被せてくる人も不採用になりがちです。

確かに面接に来た人からすれば、
たまたま自信をもって回答できる質問だったため、
勢いよく話してしまった部分もあると思います。

そのこと自体を責めることはできませんが、
やはり個別指導塾の講師に求められるスキルとしては良くない傾向です。

「受容・共感・傾聴」が得意でないと感じてしまいます。
個別指導塾という特性上、じっくり待てないと話になりません。

3.一方的に喋る

これは個別指導塾に限らず、
どんなお仕事においても厳しいタイプかもしれませんね。

一方的にずっと喋る人は、聞く力が欠如しているので、
生徒さんを指導してもらった時に「聞く姿勢」が取れないケースが多いです。

万が一講師をすることになっても、一方的にしゃべって気持ちよくなり、
それを「自分はうまく授業ができている」と勘違いしそうな部分でも、適性は低そうです。

「喋る・聞く」のバランスが取れている人かどうか、注意深く見極めています。

4.話していて面白くない

自分のことをうまく表現できない人は、話していても面白くないと教室長は言います。

相手を楽しませよう・喜ばせようという部分が欠如しているとも言えるので、
実際に授業を行ってみても、生徒さんがつまらなさを感じてしまうんですよね。

会話が続かない沈黙の時間が流れると生徒さんも苦痛ですよね。

ただ「性格がおとなしい」と「話が面白くない」は別問題です。

おとなし目の人でも、自分のことをうまく表現できる人、
発言する内容・表現が面白い人もたくさんいます。

大学生であれば、生まれてから18年ほどで形成された経験値もあると思いますので、
人を楽しませる話し方ができるかは注視したいところです。

相手を思いやれる「性格的エンターテイナー」であることが大事だと思います。

5.相性が合わない

これは正直どうしようもないです(笑)。

いくら「いい雰囲気の人だな~」と私が直感で感じた人でも、
教室長が「ちょっと私とは相性が合わなさそう」と判断すれば、採用は見送っています。

教室長のワガママと思われるかもいるかもしれませんが、
現場で陣頭指揮を取るのは教室長ですから、
教室長が「この人と一緒に働きたい」と思えるかどうかは大事だと思うのです。

合わないなと思う人と、週2〜3回顔を合わせて働くのはものすごくストレスになりますし、
それは講師にとっても同じことで、結局は採用しないほうがお互いにとって幸せだと思います。

私たちは機械ではなく、感情を持つ人間です。

そのためこの場合、応募者の能力が低いということではなくあくまで相性であって、
「いい人だけど今回はご縁がなかった」と考えるようにしています。

6.自信過剰

「オレはできるオーラ」満載の人ですね。

自信があるのはいいのですが、
言い換えれば謙虚さが足りない部分が不採用の理由になります。

弊塾では、4駅離れたところに大阪大学があるため、
同大学の学生さんからの応募も多いです。

ですが、同じ阪大生でも「オレは大阪大学に合格した秀才ですごい!」というタイプもいれば、
「私はまだまだ未熟なので、アルバイトを通じて成長したい」という謙虚なタイプもいます。

本当にすごい人は「自分はすごい」とは言わないものです。

面接ですので自己アピールは大切ですが、鼻にかけて自慢するようではダメですし、
そういうところに人間性が垣間見えます。

確かに阪大生は頭もいいし、努力して入学したと思いますが、
「阪大合格は自分だけの手柄ではない」「上には上がいっぱいいる」という
謙虚な気持ちを持てる阪大生に巡り合えるように応募数を増やし続けています。

7.他塾経験あり

弊塾では、基本的に他塾経験者を採用しません。

「他塾を1度辞めている人」だからです。

1度やめた人は、おそらく次も同様の理由で辞めます。

もし前塾を辞めた理由が「部活が忙しくなった」「学業を優先して」「時給が低かった」
というものだったとしたら、しばらく経つと同じ理由で自塾でも辞めるはずです。

「前職の経験を生かせる」という見方ができないわけではないですが、
それよりも「前職ではこうしていた(のでそれが正しい)」という
変な癖や型もついているリスクのほうが高く、
こちらのやり方や方針に合わせてくれない可能性が高いと判断しています。

例外としては
「実家近くの塾で講師をやっていたが、一人暮らしをすることになって、物理的にできなくなった」
など、不可抗力で辞めざるを得なかった、という場合ぐらいです。

いかがでしょうか。
7つの不採用ポイントをお伝えしました。

これだけ不採用の基準が多ければ(厳しければ)、
必然的に採用率が低くなるのも当然かと思います。

「塾講師にそこまで求めなくても……」と思われるかもしれませんが、
ここが弊塾としてとてもこだわっているポイントなのです。

ですから、私の仕事はとにかく応募数を増やすことにつきます。
応募数が多くなければすべては机上の空論、理想論ですから。

そのための施策もあれやこれやと行なっており、応募数を増やすことに命をかけています。

ということで、応募数を増やす取り組みと育成ポイントを大公開するセミナーを、
明後日5日(金)に開催します!

講師数を増やす方法を知りたいという方は、ぜひご参加ください。

いい人材を採用し、生徒さんも我々も
毎日笑顔いっぱいの教室運営をしていきましょう!

<年間50件オーバー!優秀な学生講師を採用・育成するためのポイント>

■詳 細   : https://r-partners.jp/1797/
■日 程   : 12月5日(金)11:00~12:00
■参加方法 : Zoomを使ったウェビナー
■参加人数 : 100名(先着順)
■参加費用 : 無料
■申 込   : https://jyukusagasu.info/seminar20251205/
      ※塾内で複数名参加の場合、1名ずつお申し込みください
      ※申込情報は株式会社ジュウナナワーク(ジュクサガス)と共有いたします

【今回のまとめ】
・講師採用面接では、妥協は絶対にしない!
・講師応募の増やし方は明後日のセミナーで大公開!

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安多 秀司のアバター 安多 秀司 株式会社リアル・パートナーズ代表

大学卒業後、京都・滋賀・大阪・兵庫等に教室を持つ「成基の個別教育ゴールフリー」に入社。
最年少教室長として、川西教室(兵庫県)で3年間務める。その後、「スタンダード家庭教師サービス」を運営する株式会社スタンダードカンパニーに入社。「個別指導塾スタンダード」の立ち上げに尽力し、事業責任者として30数教室の 新規展開を行う。
その後独立し、平成20年7月「個別教育フォレスト」を設立。開校1ヶ月で35名の入会があり、わずか1ヶ月で損益分岐点を超える。現在はキャンセル待ちの塾として地域No.1の個別指導塾を運営している。
今でも現場主義を貫き、常に通塾中の顧客に対して満足度を高める工夫を実践している。

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