【Vol.976(2026.01.28)】中3継続率を高めたければ、退塾をなくすこと

受験シーズン真っただ中ですね。

今週から私立大学の一般入試が本格化しますし、
日程差はあれど、高校入試も始まりみなさんも疲労困憊かと思います。

本当にお疲れ様です!

それでも、現場では受験生のサポートを行いつつ、
「新年度生の募集」や「中3生の継続」も並行して進めていく必要もあり、
二重三重に圧がかかり、胃に穴が空きそうな日々をお送りの方も多いはず。

もちろん私もそうです(笑)。

入試と新年度生の募集時期が重なるのは本当にキツイですが、
当然、やらないわけにはいきません。

そうなると、「中3継続率を高める」「新規入会数を増やす」などの
数字に目が行きがちです。

しかし、その前に大前提として認識しておくべきことがあります。

それは「退塾をなくすこと」です。

これまでも当メルマガでは「生徒数を増やしたければ、退塾を減らしましょう・なくしましょう」と
口酸っぱく何度も何度もお伝えしてきました。

また、先日も「中3継続率アップセミナー」を実施させていただき、
たくさんの塾長さんにご参加いただいました

今回は、そこでお話しした大切な部分をシェアしたいと思います。

今までも多くの塾長さんから
「中3生の継続率を上げたい」という相談を受けることは多くありました。

もちろん「継続率を上げたい」という思いにはとても共感します。

手塩にかけて育ててきた中3生がそのまま残ってくれることは、
「再び自塾を選んでくれた」事実は教育関係者の端くれとしても心が満たされますし、
経営面でも非常に大きな意味を持ちます。

例えば中3継続率が20%なのと70%なのでは、
春の募集にかける労力もコストもまったく違ってきますからね 。

そして、セミナーで一番お伝えしたかったのは、
この「まずは退塾数を減らしましょう」という部分でした。

原理はいたってシンプルで、退塾数が少ない塾ほど、
内部充実度が高く満足している生徒さんや保護者さんが多いと言えるからです。

その状況を作り出せているからこそ、高校継続の提案も信用してもらえ、
自動的に継続率がアップするわけですね。

もちろん、技術的な部分で継続率をアップすることもできますが、
あくまでそれはほんのちょっとの要素です。

基本的には満足度の高い塾が生徒さんや保護者さんの信用を得て、
「これからも通いたい」と思ってもらえるという、シンプルな構造なのです。

以前にもお伝えしましたが、私が日頃、塾の健康状態を測るために
目安にしている計算式があります 。

年間の退塾(退会)数をもとに、内部充実度を計るものです。
みなさんもぜひ1度やってみてください。

=====
■年間退会数(受験学年を除く) ÷ 昨年度のMAX生徒数 = 退会係数として

0.00〜0.05:内部充実が完璧にできている塾
0.05〜0.08:内部充実がまあまあな塾
0.08〜0.12:内部充実が甘い塾(要注意)
0.12以上 :内部充実ができていない塾(危険水域)
=====

皆さんの塾はいかがでしょうか。

もし0.1を超えるようなら、最優先事項として
「退塾を止める施策」に全力を注がなければいけません。

私の知りうる限り、非受験生の退会が多い塾(退会係数が高い塾)と、
中3生の継続率の低さは、極めて高い相関性が見られます 。

理由は明白で、生徒さんがどんどん辞めていくような内部充実度が低い環境で、
中3生が「高校になってもこの塾・先生にお世話になりたい」と思うはずがないからです。

高校進学という節目は、生徒さんや保護者さんにとって
「退塾する絶好の理由」になってしまうんですよね。

日頃の「内部充実」という土台がない状態で、
春休みに慌てて「継続特典!1ヶ月無料キャンペーン」を打っても、
それは焼け石に水でしかありません (やらないよりはましですが)。

もしいま、退塾が出てしまっているのであれば、
それは半年前の私たちの行動に対する「通知表」であると認識してみましょう。

おおむねこの半年の間の対応に問題があり、
それが積もり積もって退塾につながったと考えるのです。

何か明白な不満が「いま」発生して退塾に至るのではなく、
半年前の対応の甘さこそ、生徒さんが辞める原因ということですね。

逆に言えば、今の行動を変えていくことで、半年後の退塾をなくしていくことが可能です。
その結果、中3継続率も自動的に高くなっていきます。

また退塾数が増えると、その分「入塾させなければ……」という焦りが出ます。

これがさらに悪循環を生み「強引に入塾させられそうになった」、
「言いくるめられそうになった」など悪評が広がり負のスパイラルに突入です。

「3:33の法則」というものをご存知でしょうか。
悪いうわさは良いうわさの11倍のスピードで広まるという法則です。

「あの塾はいい塾だよ」という話をしたい人が3人いたとすれば、
「あの塾はひどい!」という話をしたい人は33人いる(悪い話のほうが好き)
ということになります。

これに照らせば、退会が多かったり評判が悪かったりすれば、
恐ろしいスピードで悪評が地域に広がるのは目に見えているわけです 。

繰り返しますが、「退塾が多い・中3継続率が低い」という状況であれば、
ジリ貧になるのは目に見えています。

まずやるべきは、今から退塾ゼロにするための内部充実を図ることです。
そうすることで初めて、「中3継続率アップ」という好循環に持ち込めます。

中3継続率をアップさせるためには、退塾がでない教室環境がマストなのです。

いつもと同じことを言っているので、コアな読者さんからは
「また安多は同じことばっかり言っている」と思われるかもしれません。

しかし、それくらい重要なことなのです。

塾経営における不変の真理であり、根幹と言っても過言ではありません。

目先のテクニックで中3継続率をアップしようと思っても、生徒さんも保護者さんも
「この先生は自塾の数値のためだけに言っている」と分かるものです。

まさに「日頃の行い」が見られているわけですね。

一緒に退塾の出ない教室を作っていきましょうね!

【今回のまとめ】
・中3継続を増やすには、退塾を減らすこと
・「退塾をなくす」教室運営こそが、最強の戦略である

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安多 秀司のアバター 安多 秀司 株式会社リアル・パートナーズ代表

大学卒業後、京都・滋賀・大阪・兵庫等に教室を持つ「成基の個別教育ゴールフリー」に入社。
最年少教室長として、川西教室(兵庫県)で3年間務める。その後、「スタンダード家庭教師サービス」を運営する株式会社スタンダードカンパニーに入社。「個別指導塾スタンダード」の立ち上げに尽力し、事業責任者として30数教室の 新規展開を行う。
その後独立し、平成20年7月「個別教育フォレスト」を設立。開校1ヶ月で35名の入会があり、わずか1ヶ月で損益分岐点を超える。現在はキャンセル待ちの塾として地域No.1の個別指導塾を運営している。
今でも現場主義を貫き、常に通塾中の顧客に対して満足度を高める工夫を実践している。

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