【Vol.992(2026.03.25)】スマホは便利なツール?それとも悪魔のツール?

中高生はかなりの高確率でスマホを持つ時代となりました。
調査によると、中学生のおよそ85%、高校生の97%ほどがスマホを所有しているそうです。

スマホ1台で大抵のことができるので、本当に便利ではあります。

しかし、スマホは本当に便利なツールである一方、
使い方によっては悪魔のツールにもなり得る存在です。

子どもの学習面を含め弊害もあると感じますし、
みなさんの中にも警鐘をならしている方が多いのではないでしょうか。

例えば長時間使用です。

私もついついショート動画などを見てしまい、時間を溶かして後悔することもしばしば。
大人でも管理できないのに、子どもなら一層ハメを外すことになるでしょう。

スマホは、麻薬に近い依存性があると言われており、
“沼る”とはうまくできた表現で、プラットフォーム側も私たちが離脱できないよう、
脳科学に基づいて「離れられなくなる」仕組みをうまく取り入れています。

2年ほど前に見た記事に衝撃を受けた記憶があります。

【スマホ使いすぎると「勉強が台なしに」 脳トレ・川島隆太教授がデータで解説】
https://www.asahi.com/thinkcampus/article-101101/

また、最近では下記の記事もアップされていました。
【スマホと子どもの脳の深刻な関係 「学力が大きく低下する」驚きの結果】
https://shuchi.php.co.jp/article/12966

共に、ニンテンドーDSで大ヒットした脳トレゲームの監修者・川島隆太教授の記事です。

記事では、「家庭学習時間が2時間以上で、スマホも2時間以上使う子」のほうが、
「家庭学習時間は30分しかないが、スマホを持っていない子」よりも
成績が下がると示されています。

スマホの使いすぎによって、学校で習得した内容が頭に残らないのだそうです。

極端な話、スマホを毎日2時間以上使っている生徒さんは
通塾して勉強しても成績を上げることは難しいということになります。

塾の指導が良いか悪いかを抜きにしてそうなるのですから、もうドン引きレベルですよね。

川島教授は、「子どものスマホ利用は長くても1日1時間まで」と推奨されています。

弊塾では「高3生は強制自習」というルールを設けているのですが、
その理由の一つが「できる限りスマホに触らせない」ためです。

仮に教室に12時間滞在する場合、
授業の合間の10分やお昼休憩の40分ぐらいしかスマホを触ることができません。

自宅で同じ12時間勉強するとしても、
よほど自己管理能力が高くなければどうしても自分に負け、
ついついスマホを触ってLINEチェックやショート動画を見て、
気がつけば1時間……なんてこともよくあるはず。

だからこそ、塾に来て強制的に勉強する(スマホを触らない)環境を作っているのです。

しかし、自宅に帰ってからの管理まではできません。

スマホを触っているうちに夜更かしをしてしまう生徒さんもいるでしょうから、
だとすると塾にできるのは、保護者さんに対して
家庭でのスマホ利用に関するルールの再度徹底をお願いすることから始まります。

やはり、一定の管理は必要だと思います。

同じような内容で警鐘を鳴らしておられる塾長先生のYouTubeチャンネルがありました!

【スマホで学力破壊。3時間勉強しても『無駄』な理由。東北大が暴く脳の真実と解決策】
https://www.youtube.com/watch?v=PjsaywHbmxU

まさに共感できる内容ばかりです。

極端な例えですが、毎日何時間もスマホを見ている生徒さん(保護者さん)に
「成績を上がらないのは塾のせい」と言われるのは、理不尽なのです。

言葉は選ぶ必要がありますが
「塾のせいというよりスマホの見すぎだ」と伝えなければいけません。

事前に保護者会などで、上述した川島先生のデータを見てもらい、
スマホ時間を1日1時間以内に制限できるよう
家族内での話し合いをお願いするなどの必要性があります。

加えて、若者がスマホを介した犯罪に手を染めている事例が増えていることも大問題です。

盗撮や卑猥な動画の強要、そしてそれを仲間同士で共有するといった犯罪も
毎日のように目にします。

もちろん本人たちが悪いのは当然ですが、スマホがあることで、
簡単にこうした犯罪ができる環境になってしまっていることも問題ではないでしょうか。

ちょうど先週、知人塾長から共有いただいた記事があります。

【インスタ乗っ取られ、トップでさらされた裸の画像 捜査対象は高校生(有料記事)】
https://digital.asahi.com/articles/ASV3J1VZZV3JUTIL00ZM.html

男子高校生が、交際相手の女子高校生に別れを告げられた腹いせに
彼女のインスタを乗っ取り、トップ画面を彼女の性的画像に差し替えたというのです。

本人たちの理性が効かないのなら、モラルやリテラシー教育を高める必要もありますし、
「こういうことをしたら、こうなる」という認知機能が低下しているような気もします。

本当に気をつけないといけないのは、
子どもが被害者にも加害者にもなり得るということです。

そうならないためにも、やはり日頃からのコミュニケーションも大切にし、
スマホの管理などをきちんと話し合っていく必要があると思います。

学校でリテラシー教育が充実できればよいですが、学校の先生方も日々お忙しく、
できることとできないことがあります。

だからこそ、やはりスマホに関しては保護者さんの意識向上が欠かせないわけであり、
そこに働きかけていくのも塾の仕事ではないでしょうか。

大切な生徒さんを守るためにも、
学力低下を避けること、犯罪に巻き込まれないようにすること。

私たちができることや、私たちにしかできないことを粛々と行なっていきたいですね。

非常に便利なツールのスマホですが、
悪魔の顔も持っていることを、私たち大人は認識しておかねばなりません。

だからと言って、子どもにスマホを持たせないという選択肢も
なかなか難しいのが現状ですよね。

連絡ツールとしての利用を筆頭に、これだけ生活基盤として定着してしまった以上、
スマホがないと友人関係や学校活動にも支障をきたす可能性があるからです。

みなさんはどうスマホと向き合っていきますか?

1度、塾関係者が集まって考える機会など持ってみたいですね。

【今回のまとめ】
・スマホを制御できる環境を作る
・家族間でのルール設定を塾が働きかける

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安多 秀司のアバター 安多 秀司 株式会社リアル・パートナーズ代表

大学卒業後、京都・滋賀・大阪・兵庫等に教室を持つ「成基の個別教育ゴールフリー」に入社。
最年少教室長として、川西教室(兵庫県)で3年間務める。その後、「スタンダード家庭教師サービス」を運営する株式会社スタンダードカンパニーに入社。「個別指導塾スタンダード」の立ち上げに尽力し、事業責任者として30数教室の 新規展開を行う。
その後独立し、平成20年7月「個別教育フォレスト」を設立。開校1ヶ月で35名の入会があり、わずか1ヶ月で損益分岐点を超える。現在はキャンセル待ちの塾として地域No.1の個別指導塾を運営している。
今でも現場主義を貫き、常に通塾中の顧客に対して満足度を高める工夫を実践している。

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