今回は、
「発達が気になる生徒さんの対応法&子どものSOSに気づく方法」
セミナーのお知らせです!
二人の専門家をお招きしてお話しいただきます。
特に本セミナーは、弊社でも初めて取り上げるテーマであり、
かつ近年とても重視されている分野でもあります。
ぜひみなさまにご参加いただきたいです。
きっと生徒さんへの接し方が変わり、
今まで以上に彼らを、そして保護者さんを笑顔にすることができるはずです。
さて。みなさんの教室では、
「ちょっと気になる」生徒さんがいらっしゃいませんか?
例えば、このような特性を持つ生徒さんです。
・漢字がなかなか覚えられない
・3つ伝えると、必ず1つ抜けてしまう
・文章問題が苦手
・四則計算のやり方が定着しない
・字を書くことが苦手
・ノートのマス目から文字が大きくはみ出しまう
・英単語が全く覚えられない
さらに、これらについてこちらが何度も何度も伝えたり、注意したりしても、
すぐに忘れてしまう……というケースも見られます。
実はこのような場合、その生徒さんが
発達障害(もしくはそれに近いグレーゾーン)を持っている可能性があります。
発達障害は、その特性を理解した上で接することが何よりも大切です。
以前は発達障害に対する社会認知も低く、彼らは十把一絡げに
「変わった子」「集中力のない子」「できない子」「扱いにくい子」といった
扱いで片づけられ、適切な対応(教育)を受けられずに来ていました。
それを理解せず
「覚えるまで声を出し続けなさい」「気合と根性でやりなさい」といった
昔ながらの指示を押し付けるだけの行為は、
彼らにとってはもはや虐待に近いものがあります。
「他の子はそれでできるのだから、この教え方で合っている」
「できないのは、能力が劣っているから」
と考えるのは、大間違いだということですね。
恥ずかしながら私も、発達障害という言葉が広まるまでは
心のどこかにそのような価値観があったことは否めません。
猛省をふまえ、かつ強い自戒も込めて申しますが、
何度言っても伝わらず生徒さんが困っている場合、
それは生徒さんの問題ではなく
「指導側の理解・力量不足」を疑うべきではないかと思います。
もちろん現在の弊塾にも、そのような特性を持つ生徒さんはおります。
実際にどういった指導をすればいいのか、
専門家のアドバイスを受けるなどして改善を重ねる日々ですが、
今回、私がお世話になっているお二人の専門家をお招きし、
セミナーの形でそれをみなさんにもシェアできないかと考えました。
同じ課題を抱える全国の塾さん、
そして生徒さん本人の力になれれば幸いです。
お一人目は、「リィーノこどもセラピー」を運営している中西亜弥先生です。
~リィーノこどもセラピー~
https://liino-kids.com
中西先生は作業療法士でもあります。
作業療法士は、生活で何か困っている方に対して、
本人がやりたいことをできるように、
本人が夢中になる活動を通してサポートする仕事です。
対象となる方は、赤ちゃん~高齢者までの全世代。
「作業」というのワードから、
何か手先の細かなことに関わるプロのように思われがちですが、
そうではありません。
身体の使い方・身の回りのこと・道具の使い方から、
コミュニケーション・学習面まで、生活全般に関わる専門家なのです。
脳のはたらきに関する勉強も必須科目であり、
脳の使い方から学習のやりやすさを考えることができるのです。
そんな中西先生ですが、実は私の教え子なのです
彼女が高1生の時に入塾し、大学生になると4年間講師としても
大活躍してくれました。
社会に出て数年後、弊塾スタッフとして1年間勤めたのち、
独立して「リィーノこどもセラピー」を開業したという経緯があります。
ゼロから立ち上げ、今では2教室目を展開し、
複数のスタッフを雇うまでになりました(すごい!)。
弊塾での経験も活かし、学校や塾の先生向けのセミナーも行っています。
彼女の子どもに対する接し方や情熱は、尊敬のひとこと。
まさに天職だったのでしょう。
そんなプロから、発達が気になる生徒さんの理解とサポート方法を
学んでみませんか?
塾長や社員さんだけでなく、ぜひ学生講師の方にも
ご参加(もしくはアーカイブ視聴)していただき、
貴塾の底上げにつなげていただければ幸いです。
そして、もうお一人は、谷圭祐先生。
不登校や学校を中退した生徒さんに向き合うスペシャリストです。
現在も不登校生のためのフリースクール
「パーソナルアカデミー」を運営されています。
~パーソナルアカデミー~
https://www.personal-academy.jp
私の前々職の先輩でもあり、心から尊敬している方のお一人です。
そんな谷先生には、
「子どものSOSに気づく5つの方法」というテーマでお話しいただきます。
新型コロナウイルスの影響により、
多くの地域で2ヶ月以上の学校休校となりました。
こうした前代未聞で不安だらけの生活が子どもたちにもたらすストレスは、
計り知れないものではないです。
きっと、私たち大人の何倍ものストレスがかかっています。
加えて学校再開後は、休校時の学習の遅れを取り戻そうと、
授業スピードに拍車がかかり、普段でも授業についていけない生徒さんは
いよいよまったくついていけなくなるなどの影響が出ています。
また、休校期間中に生活のリズムがおかしくなり、
登校できなくなった生徒さんも増えています。
さらに辛い話ですが、大人・子どもを問わず、
自殺者数が激増しているというデータも出ています。
【国内の自殺者が前年比3ヶ月連続増、コロナ影響か】
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-10-14/QHUZINDWX2Q401
こうした背景を鑑み、私たちが
「子どもたちの心のありよう」を知っておくことの大切さは、
ますます高まっています。
そこで谷先生には、これまで先生が直面してきた
「自殺を図った子どもたち」の事例から、なぜ彼らがそこに至ったのか、
そしてそれをどのように食い止めてきたのかなどをお話しいただきます。
同時に、近年多くなってきた、
「自らの命を落とせないために他者に危害を加え、命までも奪い取ろうとする行動」
についても、お話しいただきます。
塾運営のセミナーにおいて、
こうしたテーマを取り上げることが果たして適切なのか、
正直なところ迷いました。
しかし、意義あることであると判断し、開催に踏み切った次第です。
ぜひ、ご参加いただければと思います。
なお当日はご都合が悪いからも、
アーカイブ(後日視聴)にて学ぶことが可能です。
塾で教えられることは、何も勉強だけではないはず。
できるかぎりのサポートを、一緒に行ってみませんか。
<「発達が気になる生徒さんの対応法&子どものSOSに気づく方法」セミナー>
■日 程 : 12月13日(日)10:00~13:00
■詳 細 :
10:00~11:15 「発達が気になる生徒の理解とサポート方法(中西亜弥先生)」
11:25~12:40 「子どものSOSに気づく5つの方法(谷圭祐先生)」
12:40~13:00 「質疑応答」
■参加方法 : オンラインシステム「Zoom」を使用
■参加費用 : 1塾あたり8,000円(税別)、個人の場合5,000円(税別)
■定 員 : 15塾(先着順/あと5塾) ※1塾3名まで参加可能
■申 込 : https://beast-ex.jp/fx3926/OT
※アーカイブ(後日視聴)を1ヶ月設けておりますので、社内でぜひご活用ください
【講師紹介】
◆中西 亜弥(リィーノこどもセラピー代表)
作業療法士免許取得後、リハビリテーション病院、児童発達支援センター、
児童デイサービス等の勤務を経て、2016年リィーノこどもセラピーを開設。
今まで500人の発達障がいや染色体異常などの子どもたちと
作業療法を通じて関わる。
現在は、リィーノこどもセラピーに加え、保健センターや保育所、幼稚園、
小中学校への巡回相談に携わり、お子さまへの個別サポートや
職員の方への指導・提案を行っている。
また、職員や保護者向けの講演会も実施。
2019年度内閣府「地域コアリーダー事業」
青少年分野フィンランド派遣団日本代表青年として派遣される。
◆谷 圭祐(株式会社パーソナルアカデミー代表)
大手予備校(大検部門)・老舗大検予備校を経て、
1998年大手進学塾の個別指導部門内に
大検大学受験に特化した「個別指導予備校GIP」を開設。校長に就任。
2003年、大手進学塾からの独立に伴い、パーソナルアカデミー設立。
代表に就任し、京都校を開校。2005年には大阪校も開校。
2008年、大阪教育大学附属池田専門塾の進学塾TMC池田とあわせて
法人化し、株式会社パーソナルアカデミーを設立。
現在では、学習型フリースクール、高卒認定試験予備校、
通信制サポート校、大学受験予備校として、
不登校の生徒や高校を中退した生徒に寄り添い、
心のケアとサポートを行なっている。
著書「こんな進路があったのか!~不登校からの進学~」https://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B00CL4W93O
目次