みなさん、生成AIの代表格であるChatGPTを試してみたことはありますか。
最近、ChatGPT4o(フォーオー)にアップグレードしてさらに性能が進化しました。
まだ触ったことがないという方は、無料版でも良いのでぜひ1度試してみてください。
質問に答えるスピード、回答のクオリティともに、
思わず「おお! すげー!!」と声をあげて驚かれることでしょう。
学習関連に限っても、計算なんて余裕でやってくれますし、
複数の解法なども教えてくれますよ。
また、ただ文字でQ&Aをやりとりするだけでなく、
「徳川幕府に関する歴史をパワポで資料作って」とお願いすると、
1分ほどで資料を完成させてしまうのもすごいところ。
しかも、写真まで挿入してくれるおまけ付きです。
ニュースで話題になることもありますが、
最近は大学生の多くがChatGPTを使ってレポート提出をしているようです。
まあ、私も学生だったら楽をしようとフル活用していたと思います。
読書感想文なんて一瞬で完成ですし、親の協力なんて不要な時代になりました(笑)。
もちろん、常に正解が導き出せるわけではなく、間違えることもあるので
疑ってかかる姿勢やファクトチェックは必要ですが、
「ChatGPTが回答した内容の間違い探しをみんなで行う」などの活用法も面白そうですよね。
私の知っている中でも、生成AIをどう活用していくかなどの勉強会を立ち上げるなど、
最先端を突き進んでいる先生もいらっしゃいます。
私も「とりあえずやってみる精神」で、ChatGPTをちょこちょこ使ってみるようにしています。
検索から文章の誤字脱字チェック、文章作成などのライトな使い方ですが。
あっ、ちなみに!
当メルマガをChatGPTに書いてもらったことはありませんからね!
わざとChatGPTで作成したメルマガを配信して、
その後でネタバラシしてみようかと思ったことはありますが、
今のところはまだやっていません(笑)。
いつかそんな日が来るのかもしれませんが、そのときはちゃんとお伝えしますね!
そして、今回の記事を書いているタイミングで、
非常に興味をそそられるニュースがアップされました。
【iPhoneに「チャットGPT」搭載へ 米アップル社 今年後半から】
https://news.yahoo.co.jp/articles/2bc4f10e30b3b76c750fb4c43042fcf9c79a9d6c
あのまったく使えなかった「Siri」にChatGPTが搭載されると思うと、ワクワクが止まりません。
スマホの向こう側に誰かいるような感覚でやりとりできると思います。
24時間スマホでいつでも相談でき、どんな問題でも秒速で回答してくれて、
しかも疲れることを知らない先生なのですから。
人間にはもはや真似できません。
受け答えも日本人好みの物腰で、本当に生身の人間とやりとりしている感覚に陥ります。
これほどまでに優れたテクノロジーが生み出されたことにより
「AIの発達で、教師(塾講師も含む)という職業が消滅する」なんて言説もありますが、
こと知識の伝達という面に限って言えば、あり得ない話でもないと思います。
それだけChatGPT(生成AI)は、学習塾の根幹を揺るがしかねないシステムです。
また、ChatGPTを活用したアプリやシステム開発もどんどん進んでいます。
伝説の予備校英語講師・安河内哲也先生も、
非常に面白いシステム開発に取り組んでおられるようです。
【英検2級エッセイ評価システム(安河内哲也先生作成)】
https://chatgpt.com/g/g-CKRHAZMGA-ying-jian-2ji-etuseiping-jia-sisutemu
これが無料なのかと驚愕するレベルです。
「本当に、もう塾も先生もいらなくなるやん……」と思ってしまいました。
今までは、私たちが添削していましたし、
添削自体があっているかどうかのチェックも必要で、相当に手間がかかっていました。
それがこんないとも簡単にできるなんで、夢のようなシステムです。
うまく活用することができれば、人の雇用を抑えることもでき、人件費の軽減につながります。
アルバイト講師が足りなくて困っているという塾さんは、
もしかするとChatGPTが救世主になるかもしれませんね(使い方によりますが)。
また、英会話もまずまずスムーズにやりとりできます。
そこはまだ完全に人間と同じとまではいきませんが、
「被せ気味に話してくる人」ぐらいにまで仕上がっていてびっくりです。
ここまで生成AIが進化してくると、
現状の教育系有料アプリは軒並み価値を失っていくのではと考えます。
もちろん、そのあたりはアプリ開発会社さんもお考えだと思いますし、
生成AIを搭載した仕様でさらにバージョンアップしていくのであれば逆にとても楽しみです。
どう考えても、ChtaGPTはこれから世界を変えていくコンテンツになっていく気がします。
以前、「スタディサプリは黒船となるか」というテーマで、
メルマガの記事を書いたことがありました。
学校向けの映像教材だったスタサプが、
学習塾向けにリリースされることになった際の考察です。
【スタディサプリは黒船となるか(Vol.510/2021.06.30)】
https://note.com/yasuta_rp/n/n4befbdfdf2e2
学習塾の代わりにスタサプ……とまでは行きませんでしたが、
映像教材会社は少なからずダメージを受けたと思いますし、
塾生にスタサプを勧めたり、併用したりするケースは増えました。
私も「日本史はスタサプを使って自学で進めていこうか」などの提案も行っています。
コンテンツは相当充実しているので、最難関大学を受験する高校生を除き、
高校生向けの映像教材はスタサプ1本で十分だと考えています。
やはり、スタサプが学習塾に及ぼした影響はそれなりにあったのではないでしょうか。
それと同じように、ChatGPTもいかに学習塾に組み込んでいくかが重要です。
ただし、教務などのすべてを頼り切るのではなく、
ツール(道具)としてうまく活用することが大切ですね。
紙を切る時に、ツール(道具)であるハサミがあれば効率よくキレイに切ることができます。
それと同じで、ChatGPTも効率よく学習できるツールの一つとしていきたいものです。
ですから、まず私たちがやらないといけないのは、「ChatGPTに触れてみること」です。
「生成AIも一過性のブームで、どうせすぐに廃れるだろう」なんて考えだと、
時代の流れに確実に取り残されますよ。
SNSだってそうじゃないですか。
「SNSなんて……」と否定的な方もおられると思いますが、そうして毛嫌いしている間に、
いまや完全に塾の広報ツール・コミュニケーションツールの一つとして定着しましたよね。
こんな夢のようなシステムを使わずに、
今までどおりで大丈夫という発想はリスクが大きすぎると思います。
悪いことは言いません。
1日5分でも10分でもいいので、ChatGPTに触れてみませんか。
まだ私も素人に毛が生えたようなものですから、
普段から使っていきながら、塾内でどう活用できるかなどを研究していきたいと思います。
一緒に学んでいきましょう!
【今回のまとめ】
・とりあえずChatGPTに触れてみる
・塾で活用できる可能性をめちゃくちゃ秘めている