【Vol.815(2024.07.31)】講習期間は、さらなる「臭い」対策を

講習会期間中はみなさん忙しさマックスだと思います。

そこで今回は、お素麺のようにさらっと読みやすい内容や
リアルタイムで役に立つテーマをお届けしたいと思います。

今回のテーマは「臭い」対策です。
「匂い」ではなく「臭い」ですね(笑)。

当メルマガでは、しつこいくらいに
「臭いには日頃から気をつけましょう」とお伝えしていますが、
本当にそれだけ大事なことなんです。

私も45歳になり、認めたくはありませんが加齢臭もでてきているはずです。
自分のためにも改めて深掘りし、まとめてみたいと思います。

さて、講師が中央、両サイドに生徒さんが座るといった一般的な1:2の個別指導塾の場合、
指導する際の生徒さんとの距離は30〜50cmぐらいになります。

なかなかの近さです。これが侮れないんですよ。

ですから、ご自身の臭いは生徒さんに必ず届いていると自覚するべきです。

これだけ近い距離で指導する以上、
サービス提供の観点からも不快な臭いを放たないことは大切です。

生理的に受け付けない臭いがプンプンする状況で、
生徒さんが集中して勉強できるとは思えません。

「〜ハラ」という言葉はあまり好きではありませんが、これは完全にスメハラです。

しかし、自分の臭いは自分でなかなか気づかないもの。

「自分は臭いがない」のではなく
「自分の臭いが分からないだけで、なんからの臭いを発している」と考えるべきでしょう。

体質的なものもありますから、自分が発する臭いを元から断つことは難しいですが、
しかし、人が不快にならないように対策することは可能です。

これを「体臭」「口臭」の面から考えていきましょう。

まずは体臭です。

基本的には汗の中に含まれる皮脂などが、細菌に分解され臭気物質となり悪臭を放ちます。

その代表的なものがワキガです。

ワキガは病気の一種ですし、本人の責任でそうなっているわけではないですから、
それ自体が悪いとは言えません。

しかし、前述のように自分では分からないケースがあり、
意図せず人を不快にさせてしまっている可能性を想定しておいたほうが良いです。

相手(生徒さん)も、ワキガを指摘するのは失礼だと分かっているから、
結果として言い出せず我慢をする、先生は嫌がられるで、誰も幸せになりません。

専門的な治療なども可能なようですので、あまりに気になるようなら、
医療的な対応も考えて良いのではないかと思います。

ワキガでなかったとしても、自分で工夫できることとして、まずは清潔にすることは大切です。
毎日お風呂に入り、体を丁寧に洗いましょう。

特に耳の後ろに汗腺が多いので、意識的に殺菌する(洗う)と良いようです。

足の臭いも同様で、日頃からしっかり洗うことが大切ですね。

ほか、私も毎日使っていますが、制汗スプレーなどで臭いを抑えることも可能です。

最近では「風呂キャンセル界隈」というスラングも取り上げられているのも
注目しておきたいところです。

【「早く寝たい」「入るのが面倒」SNSで話題 “風呂キャンセル界隈”】
https://news.ntv.co.jp/category/society/d790121c796b45f0b0e7fcc55b728725

あなたの教室で働いている講師がもし上記のタイプだったとしたらどうしますか。

「臭うから毎日お風呂に入って」なんて言った日には
「モラハラ」だの「パワハラ」だのと、労基に駆け込まれるかもしれません。

むしろスメハラ被害を受けているとして、こっちが泣きたいくらいですが、
十分に起こり得ることで、考えるだけでゾッとしますね。

弊塾では、男性講師に対して事前に
「生徒さんとの距離も近いし、女子生徒を見てもらうこともあるので、
特に匂いの対策をしておきましょう」
と伝えています。

あくまでも主観ですが、日頃からのお化粧習慣なども含め、
女性のほうが見た目や匂いの面で、
言われなくても自分できっちり対応している印象があります。

あとは男性講師がこの意識を高めることができれば、この問題はほぼ解決するはずです。

ちなみに弊塾ではいつも男性講師陣に、
制汗スプレーと汗拭きシートをプレゼントしています。

ただし臭いに関しては、人の尊厳の部分でもあるので、伝え方には非常に気をつけます。

伝え方としては、
「加齢もあって、私が一番臭いに気をつけないといけないので、
毎日しっかりお風呂に入って、皮膚がむけるぐらい身体中を綺麗に洗うようにしますね」
と、自虐的に表現するように心がけています。

「あなたが臭う」と指摘するのではなく、
塾長自身が「自分が一番気を付けるから、みんなも協力してね」というスタンスです。

また、教室のお手洗いにも「制汗スプレー」「汗拭きシート」を常備しており、
生徒さんだけではなく、講師もいつでも使用できるようにしています。

根本的な解決にはなりませんが、臭いを抑制することはできるので弊塾では必須ですね。

なお制汗スプレーや汗拭きシートは、「無香タイプ」をお勧めします。

私自身もそうなのですが、例え「良い香り」に分類されるものでも、
(例えば車の芳香剤など)人工的な匂いが苦手な人は少なくないですから。

あとは、長時間教室にいることになりますので、
教室の室温や湿度を快適にしておくことも臭いの防止につながります。

汗ばむような室温や湿度は避けましょう。

口臭に関してもしかりです。

講習会期間中は朝から晩まで勤務されている先生方も多いでしょうから、
お昼と夕方の2回は歯を磨いておきたいところです。

また勤務中の食事は、刺激臭のあるメニューはできるだけ控えておきましょう。
キムチやカレー、餃子やミートソースなどです。

万が一食べてしまった場合は、歯磨きに加えて、
ブレスケアなどお腹の中からリフレッシュする対応を取っておきしましょう。

気休めにしかなりませんが、一応教室にもブレスケアを常備しており、
学生講師は自由に食べることができます。

とにかく、刺激物はお休みの日に食べるようにしてください。

しかし、二郎系ラーメンの「ニンニクマシマシ」などは休みの日でも避けたほうが良いです。
翌日になって身体中からニンニク臭がする可能性があります。

「食ぐらい好きにさせて」と思われるかもしれませんし、気持ちも分かりますが、
生徒さんはキムチやニンニクの臭いがする先生に教えてもらいたいとは思わないでしょうし、
厳しいようですが、お金をいただいてサービスを提供している以上、当然だと考えます。

また、口の中の乾燥も口臭の原因になります。

水分補給は、熱中症対策だけでなく口臭予防にもつながりますので、意識的に行いましょう。

弊塾では、福利厚生の面と口臭防止の両面から、
講師の出社日にミネラルウォーターを1人1本プレゼントしています。

いかがでしたか?

誰でも特有の臭いは持っていますし、無臭な人間などいません。

しかし、そのことを認識した上で、
サービス業の観点から予防したり対策したりすることが大切なのです。

極端に言えば、生徒さんからすれば
「お金を払ってサービスを受けに来てるのに、なぜ悪臭に耐えないといけないの」
と思われても言い返せません。

まずは塾長や教室長さん範を示しつつスタッフ全員の意識を高め、
できる限り臭い対策を行っていきましょう。

なかなか職場の同僚や講師たちには面と向かって指摘しづらい内容だと思いますので、
「めっちゃおすすめのメルマガあるよ」と、当記事をしれっと紹介してみてください(笑)。

生徒からも人気がある先生というのは、匂いや身だしなみなど、
指導以外の部分でもきちんと意識を高く持てる人が多いです。

臭い対策もしっかりやりつつ、お互い8月からの夏期講習も引き続きがんばりましょう!

【今回のまとめ】
・体臭そのものは仕方なくても、対策はできる
・生徒さんが気持ちよく授業を受けられる環境を作る

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安多 秀司 安多 秀司 株式会社リアル・パートナーズ代表

大学卒業後、京都・滋賀・大阪・兵庫等に教室を持つ「成基の個別教育ゴールフリー」に入社。
最年少教室長として、川西教室(兵庫県)で3年間務める。その後、「スタンダード家庭教師サービス」を運営する株式会社スタンダードカンパニーに入社。「個別指導塾スタンダード」の立ち上げに尽力し、事業責任者として30数教室の 新規展開を行う。
その後独立し、平成20年7月「個別教育フォレスト」を設立。開校1ヶ月で35名の入会があり、わずか1ヶ月で損益分岐点を超える。現在はキャンセル待ちの塾として地域No.1の個別指導塾を運営している。
今でも現場主義を貫き、常に通塾中の顧客に対して満足度を高める工夫を実践している。

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