【Vol.841(2024.10.30)】安多流・7つの身だしなみチェック(前編)

11月に入ると、通常の授業以外にも高3の大学受験対応(総合型・公募など)、
そして保護者面談なども入ってきてみなさん大忙しの日々かと思います。

ただ、人間誰しもそうですが、忙しいときは心にも余裕がなくなり、
そうした余裕のなさは、身だしなみにも影響しがちです。

身だしなみが乱れると、マイナスはあってもプラスなことは何もありません。
忙しい時期だからこそ、シンプルに身だしなみを整えておきませんか?

とても大事なことですし、みなさんが忘れたころにと、
同じテーマで年1回、今年も配信いたします。

伝えたいことがたくさんありますので、前編・後編に分けてお届けしますね!

さて、あえて失礼を承知で申し上げますが、塾関係者(教育関係者?)は、
一般の社会人と比べて身だしなみに無頓着な方が多いように感じます。

無頓着なだけならまだしも、残念ながら「だらしない」レベルの方も少なくないようです……

「教育にはそんなものは関係ない!」「塾は指導力で勝負!」と言われるかもしれませんが、
私は、塾は「教育を題材にしたサービス産業」だと考えています。

そしてサービス業従事者であるなら、顧客に対する礼儀やマナーの一環として、
社会人たる最低限の身だしなみは必須ではないでしょうか。

いくら中身のある塾だとしても、見た目がだらしない塾長さんだと
保護者さん(特に女性であるお母さん)は生理的に嫌悪感を抱くもの。

逆に言えば、身だしなみがイマイチな塾長さんがそれだけ多いということは、
身だしなみがしっかりしているだけでも優位に立てるわけです。

深い理由やこだわりがあってだらしなくしている(そんな人いるのか……?)なら
さすがにもう何も言えませんが、中身がしっかりしているからこそ、
見た目で損をするなんてもったいない話なんですよ。

別にオシャレをしましょうというわけでもありませんし、
当たり前のことをしっかりやっておきましょうという話です。

もしかすると塾経営者の多くは、
職場(教室)が自分より年下(社会的立場が下)ばかりの環境にいるから
誰にも注意されないだろうと油断しているのかもしれませんね。

「まあいっか」という甘えです。

その甘えは生徒さんにも伝わりますし、部下や学生講師にも伝染していきます。

教室自体も締まりがなくなって、年数回だけ面談に来られる保護者さんが見たときに
大きな違和感を抱かせることになりかねません。

そこで今回は、私が意識している七つの「身だしなみポイント」について
お伝えしてみたいと思います。

1.服装

シンプルに白や淡い色のYシャツがおすすめです。

涼しい日や寒い日が続くといっても、Yシャツはそれなりに汗を吸い悪臭の原因となります。
基本は1日ごと、汚れてなくても2日着たらYシャツを洗いましょう。

ジャケットを着用して授業をする場合も、
3日も4日も連続して同じジャケットを着ないように気をつけましょう。

ジャケットは毎日洗うようなものではありませんが、
同じものを毎日着ていると清潔感に疑問を抱かれます。

ローテーションを組んで定期的にクリーニングに出したほうが良いです。

生徒さんは制服として毎日同じジャケットを着ていると反論したくなるかもしれませんが、
それは別問題です(笑)。

私は、ジャケットを着ると肩が凝るのでYシャツとセーターを組み合わせて冬を乗り切ります。

教室自体は暖かいので、これで十分です。
セーターやニットを羽織る場合は、セーターも黒や紺、グレーなどが無難ではないでしょうか。

セーターやニットも、生地が厚い分、いろいろなニオイを吸収していきます。

自分のニオイは分からないので、「3回着たらクリーニングに出す(洗濯する)」など
ルーティンを決めておくと良いでしょう。

また、ボタン付きのカーディガンなどは、何度もクリーニングや洗濯に出すと縮みますので、
ボタンを留めると縮んだ分生地を引っ張っているように見え、
見た目が非常に微妙になります(はっきり言えばダサいです)。

したがって、ある程度縮んでしまった場合は、買い換えることをお勧めします。

私は11〜1月、2〜4月と2巡させています。

スボンはスラックスにしておくのが無難です。
ジーンズはカジュアルすぎるので個人的にはお勧めしません。

古臭いことを言うようですが、仕事(オフィシャル)な場でジーンズを履くのは、
教育関連産業という面からも、保護者さん目線で考えても、あまり適切ではありません。

トレンドもあるとは思いますが、一般的には清潔で無難な格好をしておくほうが良いです。

2.顔の手入れ

普段から保湿クリームや化粧水を塗る習慣をつけておきましょう。
肌に潤いをもたらし、肌年齢が若くなります。

恥ずかしながら、私も40歳をこえてからスキンケアに目覚めました(笑)。

若い時からこのあたりをしっかりしておられる塾長さんもおられますし、
そこと比べれば私も始めるのが遅いほうだと思いますが、
まずは「気づくこと」が大切だと痛感しています。

髪も1~1ヶ月半に1度はカットしておきましょう。
ボサボサと思われた時点で印象が悪くなります。

テニスやゴルフなどをされる方は、日焼け止めクリームは必須です!
シミは自分の努力次第で抑えることが可能です。

あと、マスクを取ることも増えてきましたので、毎日の髭剃りも必須ですよ。

清潔感のない無精髭はさけましょう。マイナスにしかなりません!

ヒゲにこだわりがないのであれば、美容脱毛がお勧めです。

3.ムダ毛の手入れ

鼻毛・耳毛・眉毛の「三大ムダ毛」のお手入れをきちんとしておきましょう。

先生が「鼻毛がこんにちは状態」だと、特に生徒さんのような若い世代はそこに気を取られ、
勉強に集中できなくなります。

許されるのは、二枚目俳優さんぐらいです。

鼻毛カッターでのメンテを毎日のルーティンにしましょう。

最近メジャーになってきましたが、鼻毛ワックスもめちゃくちゃおすすめですよ。
理髪店でもオプションでやっているお店があるみたいですね。

自宅でもレンジでチンするだけで、すぐに使えます。

鼻呼吸がびっくりするぐらい通りますので、その意味でもお勧めです(笑)。

ただ、花粉症や鼻炎で鼻水が出やすい方は控えた方がいいかもしれません。

また、眉毛も定期的に長さを揃えるなどしておくことが大切です。

たまに1センチを超える丈夫な眉毛も出現しますから、
週に1回は眉カットして形も整えておきたいところですね。

続いて、盲点なのが耳毛です。

鏡で自分では確認しにくい部分でもあるため、
「耳毛ボーボー」になっていても気付かないことが多いんですよ。

たまに「どこでこんなに育った!?」とツッコミを入れたくなるぐらい
長い耳毛が抜けることもあります。

男性ホルモンの影響で、加齢とともに耳毛が生えやすくなるそうですし、
耳の穴の中で結構な長さにまで伸びていることもありますので、
これも鼻毛カッターなどでカットしておきましょう。

4.爪の手入れ

意外にも手入れを怠りがちなのが、伸び切った爪です。
こまめに切るよりも、ある程度伸びてから切る人が多いのかもしれません。

爪の白い部分は0.5~1ミリぐらいにしておくのが無難です。

ファッションで一部の爪だけ伸ばす方もおられますが、
塾の中では避けた方がいいと思います(引く生徒さんもいますので)。

逆に深爪も良い印象を与えませんので、注意しておきましょう。

ついクセで深爪してしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、
クセを治すだけで業績がアップすると思えば改善は難しくないはずです!

特にお母さま(女性)は、人の手元をよ~く見ていらっしゃいますよ!

いかがでしたでしょうか。
教務的なことは一切ありませんし、特別な才能や技術、努力が必要なことでもありません。

逆に、心がけ次第で簡単にできることだからこそ、
「それさえできない」のは問題だとも言えます。

身だしなみを整え、見た目はすっきりしつつ心の中はアツい、
そんなに人間になりたいですね。

一緒にがんばりましょう!

次回は後編をお届けいたします。

【今回のまとめ】
・塾の中身以前に、あなたの身だしなみで入塾の可否が決まることも多い
・塾業界では、身だしなみに意識するだけでむしろチャンス!

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安多 秀司のアバター 安多 秀司 株式会社リアル・パートナーズ代表

大学卒業後、京都・滋賀・大阪・兵庫等に教室を持つ「成基の個別教育ゴールフリー」に入社。
最年少教室長として、川西教室(兵庫県)で3年間務める。その後、「スタンダード家庭教師サービス」を運営する株式会社スタンダードカンパニーに入社。「個別指導塾スタンダード」の立ち上げに尽力し、事業責任者として30数教室の 新規展開を行う。
その後独立し、平成20年7月「個別教育フォレスト」を設立。開校1ヶ月で35名の入会があり、わずか1ヶ月で損益分岐点を超える。現在はキャンセル待ちの塾として地域No.1の個別指導塾を運営している。
今でも現場主義を貫き、常に通塾中の顧客に対して満足度を高める工夫を実践している。

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