「学生講師を採用・育成するためのポイント」全3回の2回目、
採用編(後編)をお届けします。
決して恩を着せるわけではないのですが、本当に「お役に立てれば」の一心で、
弊塾での取り組みを曝け出しているつもりです。
来春の講師採用・育成にぜひご活用いただけると幸いです!!
前回お届けした「採用編(前編)」こちらです。
ぜひご一読の上、後編をご覧ください。
【学生講師を採用・育成するためのポイント/採用編(前編)】
https://r-partners.jp/1366/
弊塾が応募を増やすため具体的に取り組んでいるのが下記ですが、
今回の「後編」では、(3)・(4)を取り上げて丁寧にお伝えしていきます。
(1)塾講師応募サイトのフル活用
(2)学生マンションにポスティング
(3)講師募集用のホームページ(LP)
(4)大学のスポンサー
では、さっそくいってみましょう!
(3)講師募集用のホームページ(LP)
教室の公式ホームページとは別に、講師募集用のホームページを作っています。
検索や広告、SNSなどを経由してユーザー(消費者)が最初にアクセスする、
俗にいう「LP(ランディングページ)」というやつです。
(2)でも説明したポスティング用チラシとリンクさせており、
チラシにこのLPのリンク先をQRコードで掲載しています。
チラシで興味を持った人がQRコードを読み取り、LPに辿り着くような動線ということですね。
LPには「自塾の特徴」・「働く先輩の声」・「求人詳細」などを記載しています。
チラシの場合、誌面に限りがあるので最低限の情報しか掲載できませんが、
LPだと伝えたいことを縦長のレイアウト(縦スクロール)で比較的自由に入れられるるので、
教室のことを一層アピールしやすくなります。
また、教室の雰囲気が少しでもイメージできるように、
意識して教室や生徒さん、講師たちが写っている写真をたくさん使っています。
なおLPでも、チラシに掲載している内容を中心に掲載しており、
チラシとの情報の統合性を意識しています。
チラシに書いてあることとLPの内容が異なっていたら、応募までいきつきません。
チラシで興味を持ってもらい、LPで詳細を伝えるという感じです。
この流れを確立し、講師応募をLPで賄うことができれば、
「(1)塾講師応募サイ」トの採用コストを下げることができます。
確かに、塾講師応募サイトをうまく使い倒して良い人材を獲得できるのであれば
1人あたり4〜5万円の費用も高くないとは言えるでしょう。
しかし経営的な面で見れば、支出が少なくなるのであればそのほうがいいです。
応募数が「塾講師応募サイト < LP」になってくれば、運営的にも楽になります。
塾講師応募サイトを使うのもありですが、私はそれ以上にLPを充実させ、
LPへ流入する仕組み(すなわちポスティング)をしっかり作ることをお勧めしたいですね。
今年に関して言えば、塾講師応募サイト経由での採用はゼロ、
昨年は2〜3名だったかと思います。
塾講師応募サイトは採用成立後の課金ですから、採用しなければ費用はゼロです。
正確には会費(月額3,000円ぐらい)や急募機能(月6,600円)で
月10,000円程度は支払っていますが、
サイト側からするとあまり旨味がない顧客ですよね(汗)。
塾講師応募サイトもフル活用しつつ、LP経由で応募がある流れを作り、
チャンネルを増やしておくのが理想だと思います。
(4)大学のスポンサー
弊塾は「大阪大学の学生」を採用したいので、ターゲットがめちゃくちゃ明確です。
阪大生に絞ってアプローチするために、さまざまな手を打っています。
その一つが「大学のスポンサー」です。
大阪大学では、大学祭(まちかね祭・いちょう祭)が春秋の年2回実施されます。
いわゆる学園祭ですが、そのスポンサーになって広告を出稿し、
学生へのアプローチを行う形です。
具体的には、大学祭に来たお客さんに配布するパンフレットに掲載したり、
パンフレットの中にチラシを挟んでもらったり、
飲食エリアのテーブルの中心にラミネートしたパンフレットを貼ってもらったりしています。
ただ、「とりあえずやってみよう!」の精神で挑戦したみたものの、
実はあまり効果がありませんでした(笑)。
大学祭に来るお客さんは、阪大生以外の比率が高かったからです。
阪大生だけでなく、近隣住民の方や阪大志望の高校生なども来場しますので、
無関係の人にもパンフレットやチラシが配布されることになり、
ターゲットへの広告のリーチ率で考えると、あまり効率が良くありませんでした。
ちなみに笑い話ですが、弊塾で働く阪大生講師の半数は
「大学祭には行かない」「その期間を利用して旅行にいく」という声が多かったです。
私のリサーチ不足でしたね。
それでも、やってみたからこそ分かったことやできたこともたくさんありましたので、
決して無駄ではなかったと思います。
例えばポスティングチラシに「大阪大学・大学祭の公式スポンサーです」という文言を
堂々と入れることができたので、信頼度がアップするチラシとなりました。
その他で非常に反応が良かったのは、4月の入学直後に行われる
新1年生向けのオリエンテーション(部活・サークル紹介)で配布される冊子の
裏表紙への広告出稿です。
これは効きましたね~!
阪大の新1年生の大多数に手渡されますので、
塾講師に関心のある学生には非常に刺さりやすかったです。
なお、この広告にもQRコードを載せており、LPに飛ぶ仕組みにしていましたので、
LPからの応募や電話での応募が4月前半だけで10件以上ありました。
また大学によっては、大学の掲示板公式のweb上に
塾講師の求人を載せることもできるはずですよ。
ターゲットにしている大学があるのであれば、ぜひ1度大学に電話して
掲載やスポンサーの可否などを問い合わせしてみてください。
たった1本電話するだけですからすぐできるはずです!
いかがでしたか?
採用について前後編の2回にわたってお届けしましたが、
「良い学生からの応募がない」と嘆いている塾長さん、
こうした手を打たれていますでしょうか?
まだまだできることやチャンスが残されているのではないでしょうか?
繰り返しになりますが、講師の応募が少ないのは、
そのための実践が不十分なのと、その結果として単に塾の認知がないだけの話なのです。
大学生は山ほどいますが、その学生たちにはあなたの塾が見えていないのです。
色々な施策を行い、あなたの塾が目につくように、
大学生へガンガンアプローチしていきましょう。
その中で良い人材を見つけて採用し、育て、最強の武器になってもらいましょう!
優秀な学生講師が採用できれば、その時点で教室運営は成功したも同然です。
今回も熱量満載でお届けいたしましたが、
とにかくそれだけ気合いを入れて取り組んでいること、
そこまでやって初めて良い採用ができるのだということをご理解いただきたいです。
少しでも講師採用のヒントになれば幸いです!
次回は、学生講師を採用・育成するためのポイントの最終回「育成編」をお届けします。
お楽しみに!
【今回のまとめ】
・塾講師応募サイトに頼らない採用活動ができれば本当に最強!
・ターゲットの大学があれば、そこへのアプローチを強化する