【Vol.878(2025.03.12)】内部充実度アップのために意識したい2つのポイント

当メルマガでもしつこいくらいにお伝えしておりますが、
個別指導塾を運営する上で一番大切なのは、内部充実度を徹底的に高めることです。

生徒さんや保護者さんにとって「良い塾」を作ることがシンプルな王道であり、
どんな施策もまずはそれがあってこそではないでしょうか。


しかし年々、少子化の影響や生徒の奪い合いなどもあってか、
いかに入塾させるか、目立つにはどうしたらいいかばかりに
意識を奪われているように見える塾さんもあります。

SNSを駆使するのもネット広告を工夫するのももちろん手段としてはアリなのですが、
そもそも入塾「させる」とか、生徒さんを「集める」という言葉は非常にひっかかります。

入塾「してもらう」、あるいは生徒さんが「集まる」のがあるべき姿であって、
入塾「させる」というのは、どこか使役的な、だまして誘導しているかのような、
ネガティブで不遜な印象を受けるからです。


入塾するかどうかを選ぶのは生徒さんであり保護者さんのはず。

無意識に使っているだけかもしれませんが、
もしつい「入塾させる」と表現してしまっている方がいらしたら、
まずはその言葉選びから変えることを意識してみませんか?

「入塾してもらうために塾ができることは何か」という意識を持ちたいですし、
そのためにまずは内部充実を図ることが大事ですよ、というお話ですね。


(新規開校時は別として)生徒さんが30名以上いる状態なら、
内部充実が徹底できてさえいれば、自然と友人紹介やきょうだいの問い合わせが増えます。

紹介やきょうだいの入会をある程度見込むことができれば、
新規の入塾(募集)にそこまで力を入れる必要がありません。

そこに割いていた人的・物的資源を内部充実に充てることができれば、
なおさら充実度が高まり好循環になります。


「そうは言っても4月にクチコミマーケティングするでしょ。これも集めるための方法では?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それはまったく違いますよ。

これについては、来たる4月8日(火)に、
個別教育クラーク代表・山本涼太郎先生をお招きして
クチコミマーケティングのセミナーを開催いたします。

簡潔にまとめると「クラークの良さを外部の方に知ってもらうための施策」であって、
生徒さんを「集める」ための施策ではありません。

詳しくは、4月のセミナーにぜひご参加ください。

<クチコミだけで生徒数100人の集客を実現!初心者でもできるクチコミマーケティング講座>
■詳 細   : https://r-partners.jp/1484/
■日 程   : 4月8日(火)11:00~12:30
■講 師   : 山本涼太郎先生(個別教育クラーク 塾長)


さて、閑話休題。
実際に内部充実度を高めるポイントは、大まかに二つあると考えています。

今すぐ目に見えた結果が出るような即効性のある取り組みではありませんが、
これが充実度の高い「良い塾」としての基礎体力を作りますので、
やり続けさえすれば半年後にはじわじわと効力を発揮してくれるはずです。
くるのではないでしょうか。


一つは、「退塾数をゼロにする」こと。
ただし、もちろん「退塾を防ぐためのテクニック」の話ではないですよ!
退塾したいという考えが起こらないような、良い塾を作るという意味です。

例えば実際に、退塾の多さに悩む塾さんからヒアリングすると、
生徒さんや保護者さんとのコミュニケーションが足りていないのでは?
と感じるケースが多いです。

保護者さんもお仕事をされていますから、なかなかコンタクトが取れないこともあるでしょうが、
「電話しても繋がらない、だから仕方がない」で終わるのではなく
LINEなどのSNSや「Comiru」などの運営システムを使うなど、工夫をしましょう。


特に

・生徒さんの顔色が少し曇っている
・定期テストの結果が前回より下がった(下がってなくても本人が納得していない)
・3回連続で遅刻・欠席する
・普段遅刻(欠席)しない生徒さんが遅刻(欠席)しだす
・年3回実施している面談を希望しない場合

などの現象は見逃さないでください。

私なら、速攻で家庭に連絡します。

また、「授業があるにも関わらず来ない場合」も、
授業が始まって5分後にはすぐ電話連絡します。


他にもたくさんの「連絡ポイント」があるはずですし、
「ご家庭に連絡したほうがいいかな」と思った瞬間に、すぐ連絡を取る習慣をつけましょう。

「まあ大丈夫でしょ」「今度同じことが起こったときにしよう」と先送りにしても、
確かにその場は問題なくやり過ごせるとは思います。

しかし、その行動が積もりに積もって退塾につながるのです。

一般論ですが、特にお母さまは女性ということもあり、
男性に比べて理屈よりも感情的な要素を重視すると言われます。

だからこそ、日頃からアプローチし続けて
「こんなに我が子のことを見てくださってありがたい」と実感していただけることが大事で、
それが退塾の可能性をぐんと下げることに繋がるのです。


もちろん、学習塾として生徒さんの成績向上や志望校合格に努めることは大切ですし、
その成果に期待して授業料をお支払いいただいていることも事実です。

しかし、成績を毎回アップし続けることは不可能です。
上がることもあれば下がることもあります。

大切なのは、下がったときの原因などをしっかり考え、次に繋げて行くことです。
勉強の習慣付けや、勉強の面白さや楽しさを伝えていくことも私たちの仕事でしょう。


「成績が下がったから辞める」というのは、退塾の理由としては「使いやすい」のですが、
それ以前に全体的な満足度が低く、不満や不信感がたまっており、
最後に成績低下によって堤防が決壊したのだと考えたほうが良いです。

内部充実度を高めて保護者さんとしっかりコミュニケーションを取れていれば、
「今回は成績が下がってしまいましたが、引き続きよろしくお願いします」となります。


もう一つは「採用した学生講師が卒業まで続けてくれる」ことです。

学生講師が卒業まで働き続けてくれるのは、
何かしらその塾で働くメリットを感じているからでしょう。

「Z世代はすぐ辞めるから……」と言い訳するのは簡単ですが、
すぐに辞めるような環境を作っている塾側に原因があると思うくらいでちょうど良いです。

そもそも講師は“コマ”や代替可能な“部品”ではなく、れっきとした“人財”です。
まずは、人を大切にする気持ちを持ちましょう。

講師たちに対して、
もっと働きがいのある仕組みや価値を付加する意識を持ってみませんか?


例えば、塾講師の仕事が就活や社会人基礎力のプラスになることが理解できれば、
講師たちもメリットを感じて成長意欲もわきますし、頑張る気持ちも出てきます。

講師同士の横のつながりをうまく誘導することで、
サークルのような雰囲気で楽しさを提供するのも良いでしょうね。

塾長や教室長であるあなたが、教室でキラキラ輝いている姿を見せることも大切です。

「この人のもとで働きたい」と思ってもらえるように自分を磨き、
自分自身が塾の仕事を楽しんでいる姿を見せましょう。

それに、卒業まで働いてくれた学生講師は、
卒業後にも繋がりを持ち続けられることも多いですし、
そうした繋がりはあなたの心を豊かにしてくれるはずです。


そうした環境が整えられず、逆に学生講師がコロコロ辞めていくと
その分採用を繰り返さないといけなくなりますし、研修などに時間もかかります。

「講師が足りないから授業を回せない」という個別指導塾あるあるで、
質の低い学生を採用してしまうと悪循環です。

そうなれば当然クレームや退塾にもつながり、ロクなことがありません。


そもそも、個別指導塾なのに担当講師がコロコロ変わるような塾に
我が子を行かせたいと思いませんよね。

異なる講師から頻繁に「部活は何をしてるの?」なんて会話を繰り返されては、
生徒さんだって「またその話か」とゲンナリします。


学生講師が卒業まで辞めない仕組みを作ることができれば、
採用を焦らなくて済みますし、計画的な研修・育成もできます。

結果として質の高い講師が、できるだけ同じ生徒さんを担当することができ、
生徒さんや保護者さんの満足度も高まるということです。

こうした仕組みが作れるように、学生講師の確保にお金も手間もしっかりかけてください。

学生講師の採用がどうしても厳しいのあれば、
社会人講師や主夫(主婦)などの選択肢も考えていけば良いと思います。


良い講師が集まる環境を1度作ることができれば、
基本的にはそれが下の世代にも浸透して受け継がれていきます。

逆に先輩講師がすぐに辞める塾であれば、離職への心理的ハードルも下がり、
後輩講師も「自分も辞めよう」と思うのは当然です。



いかがでしたでしょうか。

ちょっと説教くさくなってしまって心苦しいですが、それだけ本当に大事なことなのです。
まずは退塾が出なければ、生徒数は減りません。

ぜひ次年度は、内部充実度を高めて退塾防止を徹底する1年にしてみませんか?
今からやるべきことをやっていけば、半年後ぐらいにはきっと結果が伴うはずです。

「退塾ゼロ&学生講師が辞めない」塾運営を、一緒にやっていきましょう!



【今回のまとめ】
・退塾が出なければ生徒は減らない(むしろ増える)
・学生講師は個別指導塾のキモ!もっと注力を。

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安多 秀司のアバター 安多 秀司 株式会社リアル・パートナーズ代表

大学卒業後、京都・滋賀・大阪・兵庫等に教室を持つ「成基の個別教育ゴールフリー」に入社。
最年少教室長として、川西教室(兵庫県)で3年間務める。その後、「スタンダード家庭教師サービス」を運営する株式会社スタンダードカンパニーに入社。「個別指導塾スタンダード」の立ち上げに尽力し、事業責任者として30数教室の 新規展開を行う。
その後独立し、平成20年7月「個別教育フォレスト」を設立。開校1ヶ月で35名の入会があり、わずか1ヶ月で損益分岐点を超える。現在はキャンセル待ちの塾として地域No.1の個別指導塾を運営している。
今でも現場主義を貫き、常に通塾中の顧客に対して満足度を高める工夫を実践している。

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