【Vol.624(2022.09.23)】あの『桃鉄』が学校の授業でプレイできる!?

先週、なんともワクワクする記事がアップされました!

【「桃太郎電鉄 教育版〜日本っておもしろい!〜」学校向けに無償提供】
https://news.yahoo.co.jp/articles/88a2465fef7e46ab99165c4f4f6d0d159562935d

【『桃鉄』が学校に革命を起こす?『桃鉄教育版』を無償提供】
https://news.yahoo.co.jp/articles/ff328b54cce4aa299dccbf67b2277f826c7cb5a9

みなさん、めちゃくちゃテンション上がりませんか!?

あの人気ゲーム、「桃太郎電鉄」が教材になるというのです。

私もさんざん桃鉄で遊んできた人間の一人として、
「学校で『桃鉄』をやれるなんて最高すぎるやろ」とひとりで盛り上がっています(笑)。

ご存知の方も多いと思いますが、桃太郎電鉄(通称「桃鉄」)は
1988年の第1作発売以来、30年以上にわたって展開されているボードゲームシリーズ。

プレーヤーが鉄道会社の社長となり、日本全国を巡って物件を買い集め、
資産額日本一を目指すという内容となっています。

ゲームの中で各地を巡ることで、地域の名物などが紹介されるため、
「桃鉄で地名や駅、特産品などを覚えた」「桃鉄で地理が好きになった」
という方も多いのではないでしょうか。

私もそうです。

単に社会の教科書を日本地図を見て覚えるより、何倍も印象に残りやすいですし、
何より楽しいから頭に入る好循環になるのでしょう。

好きになったら勉強するという、典型的な流れですね。
地理のテストで満点が続出するかもしれません(笑)。

「楽しい」「ワクワクする」が学びの本質でもあるので、
私は学校への無償導入に大賛成です!

しかもGIGAスクール構想で一人1台タブレットやノートPCを持っているわけで、
それらを活用する意味でも、かなり適した教材だと感じます。

さらに私がとても印象に残った記事がこちら。

【「不登校の生徒がこの授業は来た」–教育版「桃太郎電鉄」を教育機関に無償提供】
https://news.yahoo.co.jp/articles/1a318f20104f96a5e1833b77da901d8e7f7c876c

先行して試験導入していた福岡教育大学付属福岡小学校で、
不登校の生徒さんが、桃鉄の授業だけは参加したとのことです。

本来、勉強とゲームは相反する存在として扱われがちでした。

「ゲームばかりして勉強しない」「ゲームへの依存度が強いので、やらせたくない」など、
「ゲームは勉強にとって害悪」というマイナスのイメージです。

しかし、そのゲームの力をプラスに作用することで、
学校へ行けなかった生徒さんが登校できるようになるのであれば
素晴らしいことだと思います。

人の力だけではうまくいかなかった部分が、ゲームの力を借りることで、
子どもたちの行動を後押ししたことに感動を覚えました。

結局、ゲームがダメなのではなく、すべては使い方なんだなと
改めて実感する機会となりました。

また、以前にオンライン講演会でもお話いただいたお金の専門家YouTuberの大河内薫先生は、
地理の学習だけでなく、お金の勉強という切り口でも「桃鉄教育版」を推しておられます。

【「桃鉄」の教育版がリリース決定!学校に無償解放だって!(大河内薫マネリテ戦略室ラジオ)】
https://voicy.jp/channel/660/390228

大河内先生は、桃鉄のゲーム内で不動産などの利回りなどに注目し、
ゲーム実況もされたいそうです(笑)。

「世界一の投資の神様・ウォーレン=バフェットでも利回り約20%と言われているけど、
その物件は大丈夫かな?」といった感じで。

桃鉄は、資産を増やして自分の鉄道営業エリアを拡大していくゲームです。

そう考えると、確かに、「お金は道具であること」や
「お金を使うとはどういうことか」を学ぶ教材としても最適のゲームと言えそうです。

学校での授業が楽しくなり、学びの本質に繋がるゲームが導入されるなんて、
今の子どもたちが羨ましいです。

もちろん全員が桃鉄にハマるわけではないですので、
そういった生徒さんに向けたフォローなどは必要だとは思いますが、
それこそ学びの多様性や個別最適化の分野だと思います。

GAGAスクール構想でのICT環境整備の本質は、
教員の業務軽減と、学びの主体を子どもたちに移すことです。

そういう意味でも、改めてICT化が進む教育環境の可能性を強く感じますね。

塾でも何かできるといいんですが。

桃鉄、久しぶりに買ってみたくなりました!

【今回のまとめ】
・ゲームには人の心や行動を変える大きな力がある
・ゲームと勉強は対立構造ではない

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安多 秀司 安多 秀司 株式会社リアル・パートナーズ代表

大学卒業後、京都・滋賀・大阪・兵庫等に教室を持つ「成基の個別教育ゴールフリー」に入社。
最年少教室長として、川西教室(兵庫県)で3年間務める。その後、「スタンダード家庭教師サービス」を運営する株式会社スタンダードカンパニーに入社。「個別指導塾スタンダード」の立ち上げに尽力し、事業責任者として30数教室の 新規展開を行う。
その後独立し、平成20年7月「個別教育フォレスト」を設立。開校1ヶ月で35名の入会があり、わずか1ヶ月で損益分岐点を超える。現在はキャンセル待ちの塾として地域No.1の個別指導塾を運営している。
今でも現場主義を貫き、常に通塾中の顧客に対して満足度を高める工夫を実践している。

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