「無理するのか、しないのか、どっちやねん!」とツッコミをくらいそうなタイトルですね(笑)。
塾経営をしていると、どうしても無理が必要なときはあります。
「休む権利」「プライベートの重要性」はもちろん分かりますが、
「ここぞ!」のときはあるということです。
無理ができるのが、小回りの利く個人塾の利点ですものね。
もちろん体を壊すほどの無理はいけませんが、せっかく個人塾をやっているわけですから、
バランスの取れた「無理」を心がけたいところ。
そこで今回は、弊塾の「無理しすぎない程度に無理をする」事例を
紹介してみたいと思います。
1.無料勉強会
定期テストがある前週の土・日に、13:00〜19:00で無料勉強会(自習会)を開催しています。
まさに今週も8日(土)、9日(日)と開催する予定です。
特に今回は10日(月)が祝日の3連休ということで、
10日も無料勉強会を開催することにしました。
生徒さんからすれば3日連続の勉強会はたまったものではないでしょうが(笑)、
とにかく勉強時間を増やしたい私たちはもちろんのこと、
スポンサーでもある保護者さんも喜ばれるのではないでしょうか。
従来は土日開催ですので、10日まで開催する必要はなかったのですが、
教室長と相談して「どうせなら、やったほうがいいじゃん」という結論になりました。
これが大手塾さんの場合、教室長が「やろう」と思っても
上司の許可や稟議が必要なことも多いですしね。
また、「他教室ではやってないから、統一するために実施してはいけない」、
「予算オーバーするから無理」と言われることもあるでしょう。
もちろん、追加で実施することで、巡回してくれる講師の人件費がかかったり、
社員(もしくは自分自身)の出社時間が増えたりしますので、
そのあたりの調整が必要にはなります。
これが無理しすぎないように無理するといった部分ですね。
2.年末年始開校
弊塾は年内の授業が12月30日まで、年始は1月4日から始まるのが基本です。
したがって12月31日〜1月3日の4日間は冬期休校にすることが可能ですが、
1月1日を除く3日間(12月31日、1月2日、1月3日)は、
9:00~19:00で自習室を使用できるように開校しています。
高3生が多いですし、共通テストまで2週間前後ですから、
年末年始に教室開校を希望する生徒さんも多いですしね。
だた、さすがにこれを社員に押し付けることはできません。
そこでこの3日間は私が出社していますが、私は個人的に、
自習する生徒さんしか来ない空間は仕事がめちゃくちゃ捗るのでむしろ快適です。
本当は1月1日も開校したいのですが、
そこまでやってしまうと実家に帰省することもできませんし、
公私のバランスが崩れすぎてしまいます。
そこでここを「無理しすぎない程度に無理をする」線引きにし、
1月1日は完全休校としました。
もしあなたの教室でも同じことをなさる場合に気をつけないといけないのは、
年末年始に無理して開校する形です。
休む時はしっかり休むほうが心身のバランスが取れる先生も多いはずです。
自分自身の「無理」なラインを把握して、
「やれるのか」「やらないほうがいいのか」を判断することが大切です。
ただ、私も加齢と共に体力の低下は避けられませんので、
年末年始の今の勤務形態が厳しくなるかもしれません。
ですから、今後は社員にお願いする日を作ったり、
自動施錠してくれるスマートロックの導入などを含め、
年末年始の開校を続けていきたいと考えています。
3.平日の労働時間
今年からフォレスト高等学院(通信制高校サポート校)を立ち上げ、
通信制高校に通う生徒さんのフォローを行なっています。
そのため、平日週3日は11:00から教室を開けるのですが、
すべて私が対応しているので、必然的に労働時間は増える形です。
通信制サポートは弊社の新しい事業の柱に育てていきたい存在ですし、
ましてやスタート1年目。
軌道に乗せていくためにも無理は必要ですし気合を入れて運営していますが、
これが3年、5年続くと体力的にも厳しいはずです。
もちろん社員に無理をさせるわけにはいきませんし、
来年度以降は、専任のスタッフを雇う必要があると考えています。
いかがでしたでしょうか。
無理しすぎるのはいけませんが、多少の無理ができるうちはしておくことが、
自塾の顧客満足や顧客感動となり、教室の発展につながっていくと思います。
また、リスク管理として、学習塾以外の事業の柱も考えておくことも必要です。
体を壊さない程度にちょっと負荷をかけて日々過ごしていくことで、
今後の展開やビジョンが広がるかもしれません。
ほどよい塩梅、見つけてみてくださいね。
【今回のまとめ】
・無理できるうちに多少の無理をしておく
・顧客にとってプラスなことはどんどんやってみる!