コロナウイルスの5類以降に伴い、社会も以前のにぎわいを取り戻しつつありますね。
みなさんも、この約3年間いろいろと我慢していたことがあると思いますが、
私が我慢していたことの一つが、学生講師との飲み会です。
ようやく弊塾でも学生講師との飲み会の機会が増えました。
月2回ぐらいのペースですで、講師研修会後の親睦会や、
2〜3名の少人数での飲み会を行なっています。
私は、個別指導塾の運営ポイントとして、
「学生講師との飲み会」は欠かせないと思っています。
私が社会に出て、個別指導塾に携わって22年目になりますが、その考えは変わりません。
未来はどうなるかはわかりませんが、
あと10年ぐらいは学生講師との飲み会はマストなのではないかと予想しています。
もちろん飲み会を開催することのデメリットもありますし、
「お金や時間の無駄」という考え方の方もいらっしゃるでしょう。
現在私は44歳で、講師とも親子ほどの年齢差になりつつあり、
昔のように友達感覚ではなくなったり、話題についていけなかったりすることもありますが、
それでも飲み会は続けたいと思っています。
そこで今回は、学生講師との飲み会を開催するメリットを3点あげたいと思います。
以前にも取り上げたテーマですが、改めて一緒に考えてみましょう!
<学生講師との飲み会のメリット>
①学生講師同士のつながりが強まり、離職率が下がる
②社員と学生講師とのコミュニケーションを強化できる
③学生講師の若さに感化され、社員も意識や行動が若くなる
①学生講師同士のつながりが強まり、離職率が下がる
個別指導塾は、講師が一人で生徒さんを1〜3人見るのが一般的で、
個人プレーの仕事のように見えますよね。
しかし私は、個別指導塾の講師にはチームプレーを求められると考えています。
文系指導が得意な講師がいれば、理系科目が得意な講師もいます。
高校生が指導できる講師もいれば、高校生の指導は学力的に厳しくても、
コミュ二ケーション力が異常に高く、中学生から大人気の講師もいます。
つまりみんなが役割分担し、教室を盛り上げてくれているわけです。
生徒さんのことで悩んだ時も、私たち社員だけでなく、
講師同士で相談できる関係性が築けているととても強いです。
そうした人間関係を作っていく場としても、飲み会は便利なのです。
塾講師をサークルの延長とも考えることもできます。
仲間意識が生まれることで、楽しい職場にもなり、優先順位がどんどん上がるでしょう。
結果として大学を卒業するまで働いてくれやすくなりますし、
そのぶん採用コストも減らすことができます。
一方で、講師同士が仲良くなると、結託して教室の悪口を言うようになる、
だから飲み会は避けるという意見も聞いたことがありますが、
それは飲み会が悪いのではなく、そもそもの塾運営の問題であって論点がずれています。
例えば塾長が仕事をさぼっていたり、手を抜いたりしている様子が垣間見えては、
講師だって愚痴の一つもこぼしたくなるでしょう。
教室の悪口を言われるのが不安なのであれば、
まずは、ご自身の運営や姿勢に問題がないかを振り返ることが先決です。
②社員と学生講師とのコミュニケーションを強化できる
もちろん、教室(仕事中)にも学生講師とコミュニケーションは取れますが、
生徒もたくさんいる状況の中で、その質や量には限界があります。
そんなに込み入った話をするのは、なかなか難しいですよね。
どうしても業務上で必要なやりとりを優先して伝えることになります。
こうした部分をカバーするにおいても、飲み会は有効的なのです。
中高生時代のこと、趣味や特技、休日中のできごと、
あるいは行ってみたい場所、将来のことなどなど、膝を合わせて聞けるよい機会となります。
大切な仲間だからこそ、そのパーソナリティをもっと知っておきたいと思うのは
当然ではないでしょうか。
また、学生講師の話を聞くだけでなく、塾長自身の教室運営に対する想いや、
社会人経験(特に失敗談や若気の至り・笑)などのプライベートを伝えることで、
学生講師も私たちに親近感を覚えてくれていると思います。
学生講師からすると私なんてお父さんと同じような年齢ですから、
普段は緊張感しかしないと思います。
「なんでも聞いてね」と伝えていても、なかなか自発的には聞いてくれないものです。
相手が来てくれるのを待つのではなくこちらから歩み寄り、情報開示していくことで、
よりよいコミュニケーションが取れていくと思います。
そして、コミュニケーションの頻度が高まれば高まるほど、
何かあった時に助けてくれるようにもなります。
ただし、勢いあまって一方的にしゃべり続けるのはダメですよ。
塾長の“講演会”なんて聞かされた日には、講師もたまりません。
「講師の話7:こちらの話3」ぐらいのバランスがちょうといいと思います。
③学生講師の若さに感化され、社員も意識や行動が若くなる
思い過ごしかもしれませんが、私も20年以上学生講師たちと過ごしてきて、
一般的な同年代の人たちよりは意識や行動が若いほうだと思っています。
学生講師たちだけでなく、生徒さんの影響も強いかもしれません。
しかし、自分のアンテナだけですべてに気付けるわけでもないので、
学生講師には、現在流行しているものをよく教えてもらっています。
話題の映画やゲーム、スマホアプリ、服装や食べ物などです。
勤務時間内でも聞くように心がけているのですが、
時間の制約もあり深く聞くことができません。
ネットでも同様の情報を得ることはできるでしょうが、
やはり現役世代にリアルに聞けることには敵いません。
20歳前後の学生講師の知識や行動を指針にすることで、
私たちもその水準に意識を置くことができ、体内細胞も活性化していくはずです。
そのため、ここでも飲み会を活用しています。
おじさん世代には効いても「???」なことも多いのですが、
そこは「学ばせてもらう」という謙虚なスタンスです。
いかがでしたか?
飲み会とはいうものの、お酒を飲める必要はありません。
親睦の場として会食できればいいのです。
また、業務終了後に教室で、みんなでケーキを食べたりするのもいいでしょう。
学生講師の誕生日祝いとして企画するのもいいですね。
こうした場を作っていくことで、学生講師も社員も、
そして教室全体にもプラスの影響を与えてくれます。
この3年間、なかなか飲み会ができなかった塾さんも、夏期講習に入るまでに1回くらいは、
みんなで飲み会(親睦会)を開かれてはいかがでしょうか。
もちろんコロナ感染予防もしっかりしつつ、みんなでワイワイ楽しい時間を過ごしたいですね。
【今回のまとめ】
・距離を縮めるには飲み会が最適
・飲み会は教室に好影響を及ぼしてくれる