今、自分がはまっているYouTubeチャンネルがあります。
【脱・税理士スガワラくん】
https://www.youtube.com/@datu-sugawara/videos
税理士YouTuberとして経営に役立つヒントを配信されており、
忖度なしのド直球で話されているのがとても気持ち良いです。
忖度なしという意味では、日本の大学全部行った男・山内太地先生を彷彿とさせます。
その税理士版といったイメージですかね(笑)。
特に会社経営者がお金で得する(損をしない)内容やアドバイスが多いです。
法に触れるとかグレーな内容ではなく、
きちんと情報を得て、しっかり得をしましょうといったスタンスですので、
無料で税理士さんのアドバイスをしてもらえると思えばめちゃくちゃお得ですよね。
また、菅原さんの情報量がすごすぎてびっくりします。
改めて、無知って罪だなと痛感するばかりです。
塾経営者さんやこれから独立を考えている方にとって
かなり参考になるはずですのでぜひ1度ご覧ください!
特に私が「なるほど!」と思った動画がこちらです。
【10年経っても成長をし続ける会社はこの10個の経営戦略を実践しています】
https://www.youtube.com/watch?v=tgE-uaWaOJw
※この動画だけ、音声トラブルのようで音の調子がよくないです
動画で挙げられている10個の戦略のうち、個人塾を含む小規模の塾経営においては
特に以下の3点が重要ではないかと感じました。
1.営業力
2.値上げ戦略をとる
3.商品・サービスを絞る
1.営業力
塾と言えど、営業力は必要です。
むしろ塾だから営業力が必要と言っても過言ではありません。
「良い授業をしていれば生徒が集まる」という意見もあるでしょうし、
内部充実を高めるという意味ではまったくその通りなのですが、
それだけでは大多数の保護者さんや生徒さんには伝わりません。
残念ながら、私たちの塾はそんなに有名ではないのですから。
「5年、10年やっているから自塾はだいぶ知られている」という考えは危険です。
思い上がることなく、「自塾のことなんて誰も知らない」というスタンスで、
アピールを続けていく必要があります。
また面談の際も保護者さんや生徒さんを惹きつける営業力が必要です。
もちろん、口八丁手八丁で何となく言いくるめて入塾してもらうことではありません。
自塾の中身を知っていただくためのプレゼンや、
「この塾に我が子が通えば、成績が上がる(志望校に合格できる・やる気がアップする)」
など、明るい未来が想像できる面談を心がけましょう。
講習会などの提案も同様です。
必要な回数をフルで提案した場合、かなり高額となるため、
それがイヤで無難な提案をしたり、回数を減らして提案したりするケースもあります。
しかしそれでは成績も上がらないですし、結果もでません。
結果としての点数アップや合格のために「これだけの回数が必要だ」と思うのなら、
堂々とご提案し、ご納得いただく営業力が必要です。
こういった営業力があると「夏期講習会は大きな出費だったけれども、おかげで合格できた」
という感想を後にいただくことができます。
ちなみに今週末に開催する面談力研修も、これに近い内容で実施します。
東京でも開催するかもしれませんので、その際はぜひご参加ください
このように、自分が知って欲しいと思うことを
シレっとアピールするのも、営業力の一環かもしれません(笑)。
2.商品・サービスを絞る
私は、個人塾はある程度、商品やサービスを絞っていくほうが良いと考えています。
町の中華料理屋さんは、中華に特化しているから流行っているわけで、
そこにパスタやおでん、肉じゃがなどが出てくると
「何に強い店なのか」が分からなくてぼやけてくるんですよね。
無作為にメニューを増やしても、作る側の負担も増します。
メニューだけでなく、対象学年も同様です。
例えば「小・中・高、全学年対応」を掲げておられる個人塾さんが、
1部屋(教室)しかないテナントでは運用が難しいのはないかと思います。
高校生が自習している中で、小学生が元気に走り回る……もはやカオスです。
高校生も、最初は温かく見守ってくれるかもしれませんが、
自分の大学受験を考えると「この塾では大学受験は無理だ」と退塾になるでしょう。
逆に小学生に大人しくさせても、
「友達と一緒にもっと楽しくワイワイ学びたい」という不満が積もっていくかもしれません。
「全学年対応」が悪いというのではありませんが、
全方位に手を出すことで個別の満足度が下がるんですよね。
それなら「中高生専門」にしたり、教室を2つに分けるなどして、
「小学部・習い事」と「中高生専用」を別々に運用したほうが良いでしょう。
貴塾の募集学年が適切かどうか、1度振り返ってみるのも良いかもしれませんね。
「そろばん・英会話・プログラミング・習字・アクティブラーニング」など、
学習塾に付随したサービスを提供されている塾さんも多いと思います。
うまくいっている塾さんはそのまま継続していただけばと思いますが、
なかなか生徒さんが集まらず負担ばかりが増えているようであれば、
思い切って撤退する勇気も必要です。
コンテンツを増やすと間違いなく負荷がかかります。
従業員に完全に任せられる人員配置になっている場合はいいのですが、
個人塾の場合は、塾長が対応しているケースも少なからずあります。
本業(本来の教科指導)に影響が出ているようなら、
早めに損切りして本業に力を注ぎましょう。
3.値上げ戦略をとる
動画の中で痛烈に印象に残っているのが
「値下げはバカでもできる。値上げしても集客できる戦略を作らなければならない」
というお話です。
かなりグサッときますよね(笑)。
私も値上げ戦略は大賛成です。
先ほど「商品・サービスを絞る」ことの重要性をお伝えしましたが、
それをやることで塾の付加価値があがります。
付加価値の定義は塾さんによってさまざまですが、
大事なのは保護者さんや生徒さんたちが、その付加価値を感じることができるかどうかです。
それが伝わりさえすれば、値段を上げるのは当然のことだと思います。
ルイヴィトンやバーキンのバッグが、3000円で売られていないのはなぜでしょうか。
それは消費者が、普通のバッグにはない付加価値を理解しているからです。
需要と供給のバランスを考えて値上げしていくのも、1つの方法かと思います。
弊塾はこの形で、その都度値上げを実施してきました。
とてもありがたい話なのですが、一時期、
需要(問い合わせ数)が供給(定員)をはるかに越えてしまったことがありました。
いただいたお問い合わせの半分以上を断ったりしていましたので、
その段階で授業料を1割程度アップし、需要量を減らすようにしたのです。
それでも需要のほうが大きく上回っていたので、また授業料を1割程度アップし、
今ではちょうどいいバランスに落ち着いています。
現在は、15年前の開校時の1.5倍ぐらいの単価となっていますが、
「この値段でもよい(=それだけの価値・付加価値を見出してくれる)」という人を対象に
サービスを提供しているという感じですかね。
そもそも値下げ戦略ができるのは、資本力がある大手さんの手法です。
お金がたくさんある大手さんだからこそ、値下げや講習会・授業料無料などの戦略を行い、
数多くの生徒さんが集まるというアプローチです。
大手さんと同じことをしていては個人塾では太刀打ちできませんから、
値下げ合戦の土俵には乗らないように注意が必要です。
いかがでしたでしょうか。
税理士さんの言われることですから、
企業経営におけるたくさんの良い(悪い)ケースを見て来られたのだと思います。
良い例を参考にして、成功するパターンに自塾をはめ込んでいくことは
王道の戦略ではないでしょうか。
そして最後に大切なことはやはり、保護者さん・生徒さんとのコミュニケーションです。
戦略的なことも大事ですが、ここは絶対に忘れないでください!
【今回のまとめ】
・10年以上成長し続ける会社にはそれなりの理由がある
・まずは素直に、成功している会社のパターンをマネするのも大切