こんにちは、リアル・パートナーズの安多です。
先日、株式会社POPERさんとの共催セミナー、
「高校継続は夏休みで決まる!継続率70%を実現する塾に学ぶ“中3生がやめない塾”の作り方」
を開催させていただきました!
夏期講習会前の恐ろしくお忙しい時期にも関わらず、
280名を超えるお申し込みがあり、本当にありがたく思っています。
中には「アーカイブがない(リアルタイム開催のみ)ので、ヘアカットしながら視聴していた」
という先生までいらっしゃり、感激もひとしおです。
どこまでお役に立てたかわかりませんが、
弊塾で取り組んでいることを包み隠さず全力でお伝えしたつもりです。
セミナーでお伝えした内容を、ぜひ夏休みから実践していただき、
中3継続率をアップしていただけると幸いです。
来春、「新高1生がたくさん継続してくれました」という
嬉しいご報告があることを楽しみにしております!
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◆今回のテーマ<中3継続率70%を達成するためのポイント5選>
まえがきでも触れております「中3継続率70%セミナー」は、
アーカイブなしでの開催となっておりました。
加えて、本来90分でお伝えしている内容を60分に凝縮してお話ししたため、
単純に1.5倍速で話した感じです(笑)。
かなり駆け足でお伝えした部分もございましたので、
この場を借りてセミナー内容の要点を記事化してお届けしたいと思います!
さすがにすべての内容をテキスト化はできませんが、
ご参加いただいた方には、まとめと振り返り用としてさらに理解を深め、
あいにくご参加できなかった方にはポイントだけでも掴んでいただける内容になっています。
ぜひご活用ください。
さて、昨日お伝えした中3継続70%のポイントは下記の5つです。
1.「高校入試は通過点」
2.「合格後、教室に来る仕組みづくり」
3.「高校生の姿を見せる」
4.「大学入試に詳しくなる」
5.「生徒が辞めない教室環境作り」
ただし、最初にガツンとお伝えしておきたいのは、
「生徒数確保や売上維持のため、継続させる」という自信の利益ありきの意識では、
絶対に継続率はアップしないということです。
生徒さんのことを第一に考え抜いた上でサービスを提供し、
その結果としての継続や生徒数確保、売上につながるのです。
この順番を間違えないでくださいね。
1.「高校入試は通過点」
一般的に受験の最終目標といえば、高校入試ではなく大学入試です。
継続率が低い(10〜30%)塾さんは、もしかすると
「この生徒さんは高校入試が終わったら辞めるだろう」と
勝手に思い込んでいるのかもしれません。
こちら側がそう思っている時点で、継続するはずがありませんよね。
高校入試は通過点であるということを、生徒さんだけでなく、
私たち運営側も意識の根本に刻み込んでおく必要があります。
高校入試をゴールにしてしまうと、合格することが目的となってしまい、
燃え尽き症候群になったり、気持ちが萎えたりなど、
高校生活を楽しめなくなるリスクが高まります。
また、最近の大学入試では総合型選抜や学校推薦型選抜など、
年内入試で半数以上が進路を決める時代です。
そうなると、評定平均が重視されるケースも増えますので、
高1のときからしっかり勉強してもらうようにサポートするのが、私たちの役割でもあります。
また、中3継続になると「継続させないと」と必死になる方も多いように見えます。
しかし、小6生が中1になる場合に、そこまで力まないですよね?
それは「継続するのが当たり前」という意識が、
あなたにも保護者・生徒さんにもあるからです。
この感覚をぜひ中3継続のときにも持つようにしてください。
そうするだけで、無意識に、運営や行動のあらゆる部分が、
継続を前提としたものになります。
あなたのマインドを変えるだけで、すでに継続率はアップしているのです!
2.「合格後、教室に来る仕組みづくり」
高校入試後、生徒さんから合格の連絡が入ると本当に嬉しいですよね。
しかし、このとき「(高校生活の準備に向けて)また塾に自習しにおいで」と言い、
生徒さんも「はい、分かりました!!!」と答えるものの、ほぼ来ません(笑)。
まあ普通に考えて、やっと入試が終わったのにすぐに自習なんて行きませんよね。
これをふまえ、冬の面談の時点で入試後のスケジュールなどを伝えておきましょう。
弊塾のケースで言えば、公立高校の合格発表が3月19日なので、
「3月23日の15:00に(中3生)は全員集合」とあらかじめ伝達しています。
そして当日には、全員に向けたメッセージや高校に向けた準備などのガイダンスを行い、
「合格の浮かれムードはもう終わり。待ちに待った高校生活に向け、切り替えて頑張るぞ」
という空気を作るのです。
加えて、春期講習は1年間通塾いただいたお礼として無料にすることで通塾を促し、
高1の先取り学習を行い、良いスタートダッシュを切ってもらえるようにしています。
さらに、春休み期間を活用して、大学・学部に関する講演会や、
高校数学勉強法セミナーなどのイベントを開催することで、
「高校生指導にも強い塾」というイメージ持ってもらうことができるでしょう。
3.「高校生の姿を見せる」
すでに高校生の生徒さんがいる塾さんであれば、彼らの力を借りてみましょう。
例えば、ある中3生の志望校に実際に在籍中の生徒さんがいれば、
ぜひ、この二人が話し合える時間を作ってあげてください。
話す内容は、受験に向けた勉強のコツでもいいですし、
実際にその高校でどんなスクールライフを送っているかなどの雑談でも構いません。
それだけでも、中3生のモチベーションは爆上がりします。
また、高校生が自習している横に意図的に中3を入れて、
高校生が必死に勉強している雰囲気を感じてもらうのも効果的です。
中3生を集めて、高校生たちに受験時の体験談やアドバイスを語ってもらうのもいいですね。
高校生も「後輩にダサいところは見せられない!」と頑張ってくれますし、
彼らも成長でき、お互いにとっていいことづくめです。
少し考えてみるだけでも、高校生に手伝ってもらえるイベントは色々あるはずです。
夏休みにぜひやってみましょう!
4.「大学入試に詳しくなる」
高校入試と比べ、大学入試は対象地域も選抜方式も格段に広がり、複雑化します。
そのためには、私たちが大学入試に詳しくなっておくことが必須です。
シンプルに言えば、「高校の進路指導の先生より、信頼されるかどうか」です。
近年は、共学化や選抜方式の変更、募集停止など、
大学入試をとりまく変化の動きが非常に激しくなっており、
それを着実にキャッチアップしていかねばなりません。
大学受験情報誌の王道といえば、やはり「螢雪時代」が挙げられます。
月1回発行ですので、年間を通して(12冊)読みきるだけでも相当詳しくなれますよ。
ベネッセ(マナビジョン)や河合塾(Kei-Net)などの大学受験情報サイトも非常に便利です。
また最近では、科目別・難易度別勉強法や問題集ルートなどを
WEB上に公開してくださっている塾さんや専門家の方もいらっしゃいますし、
自分さえその気になれば情報の入手ポイントはたくさんあるわけです。
後は、しっかりモノにするだけです!
5.「生徒が辞めない教室環境作り」
1番大事なのがこの部分だと思います。
私はかねがね、継続率と退塾数には相関性があると言い切っているほどで、
退塾数が多い塾ほど継続率は低く、退塾数が少ない塾ほど継続率は高い傾向にあります。
したがって、継続率を上げたいのであれば、
まずは退塾が出ない教室環境作りをするべきなのです。
退塾が少ない教室を作れば、満足度がアップし紹介の数も増えます。
教室の雰囲気も良くなり、生徒さんにとってとても居心地の良い教室になります。
結果として「高校以降も通い続けたい」「続けて通うのが当然」という愛着が生まれ、
中3継続率アップにもつながっていくのです。
その「退塾が出ない」のが難しいんじゃないか! という声も聞こえてきそうですが、
当たり前のことを当たり前にすれば意外と退塾は減ります。
例えば、退塾が多い塾さんは「挨拶をしない」「講師の質が悪い」など、
こうした当たり前のことができていないケースが多いので、
それらを改善するだけでも効果的は出るはずです。
生徒さんだけでなく学生講師とのモアコミュニケーションをはかり、
生徒さんが楽しく通える教室作りをしてみませんか?
生徒さんや学生講師と定期的な1on1もおすすめです。
いかがでしたでしょうか。
少しでも参考にしていただける部分があれば幸いです。
ぜひ、行動に移してみてください!
【今回のまとめ】
・私たちのマインドを変えるだけで中3継続率は飛躍的にアップする
・塾に対する満足度が、結局は継続率にも相関してくる