コロナ禍からもう6年半が経ちます。
振り返っても大変でしたし、現在も何らかの影響を受けている方もおられるでしょう。
塾経営という意味で見ても、
当時は「必死で生き抜いた」という方も多かったのではないでしょうか。
そして、あのタイミングで一気に浸透したのがオンライン授業です。
当時はまだ認知度の低さもあって、「双方向授業」なんて表現している塾さんもありましたね。
あれから6年が過ぎ、授業の主軸をオンラインへと舵を切った塾さんもあれば、
オンラインをやめて通常の対面指導に戻した塾さんの2つに分かれたと思います。
ここで少し考えてみたいのが、対面に戻し、
コロナ前と同じ形で教室運営されているケースです。
もちろんそれはそれでアリなのですが、
私は、オンライン指導をメインコンテンツにするまでではなくても、
「やろうと思えばできる」という一応の「手持ちの武器」として持っておくことは
一つのリスク管理になるのではと考えています。
実際に弊塾でも状況に応じて(遠隔地在住の生徒さんの指導などで)使っていますが、
やはりオンライン指導はとても便利ですし、使えるようにしておいて損はないです。
これをふまえ今回は、対面中心の塾がオンライン指導という“飛び道具”を
持っておくことのメリットをお伝えできればと思います。
私が考えるメリットは下記の5つです。
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1.通学エリア外の生徒さんの受け入れが可能
2.コロナのような状況になっても対応できる
3.講師の帰省や生徒さんの体調不良にも対応できる
4.不登校の生徒さんに対応できる
5.指導スキルが向上する
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1.通学エリア外の生徒さんの受け入れが可能
言わずもがなオンライン指導であれば、全国、いや全世界でのどこでも対応できます。
弊塾でもオンライン生が増えていて(戦略として増やしています)、
通塾できないエリアの生徒さんを対応しています。
これまで塾市場の常識とされてきた「半径1〜2km以内」という商圏の概念がなくなる一方で、
競合も地元地域だけにとどまらなくなるため、
そのぶん、生徒募集や宣伝にも新たな課題が出てくるでしょう。
しかし、地域に根差して生徒さんがたくさん通学されている塾さんであれば、
その強みで差別化して全国区でもしっかりアピールできると思います。
オンライン生が集まる仕組みを作っておけば、
万が一、対面指導の生徒数が伸び悩んだ場合でももう1つの柱として残り、
総崩れを防ぐことが可能になるはずです。
2.コロナのような状況になっても対応できる
もう二度とコロナ禍のようなことは起きてほしくはありませんが、起きない保証はありません。
再び何らかのパンデミックが起きて外出できない状況になった場合、
塾はオンラインで対応することになるでしょう。
ここで、平常時にオンラインの経験を積んできたか否かで、運営に大きな差が出ます。
コロナ禍が発生した際は、ほとんどの塾にオンラインの経験値はありませんでしたから、
「よーいドン」の状況で、手探りでも先にやった者勝ちという構造でした。
当時は、質の低いオンライン授業でも「まあしょうがないか」「やらないよりははるかにマシ」と
保護者さんや生徒さんも感じていて、多めに見てもらえていた部分があると思います。
しかし、これだけオンラインが一般化した中で、
その指導に関しても質を求められる時代になりました。
オンライン専門塾さんでは、指導スキルや運営はもちろん、
LINEなどを使った学習管理や保護者報告など、きちんとした仕組みを確立しておられます。
「いざ、オンライン!」となったときにはすでに差がついているのが、
コロナ禍当時とは大きく違う点です。
3.講師の帰省や生徒さんの体調不良にも対応できる
これは弊塾でも本当に重宝している点です。
弊塾の講師は大阪大学の学生が多数在籍しており、
その多くが一人暮らしのため、年に数回は地元へ帰省します。
コロナ前は、学生講師が帰省するたび、
実家暮らしの大学生を中心に時間割をフォローする構造でいつもあたふたしていましたが、
現在は帰省先からオンライン指導する仕組みを確立できています。
「講師は自宅から、生徒さんは教室から」という形もアリだということです。
また、大学院生になると研究も忙しくなります。
その場合も、研究室からオンラインで繋ぎ、大学から塾への移動時間をカットできたり、
早い時間帯からの指導ができたりなど、いいことづくめです。
生徒さんの急な体調不良時も、
「教室に行くのは辛いけど、自宅からオンライン受講なら大丈夫」という場合があるでしょう。
これなら振替の手間も省けますし、講師の授業予定にも穴が空きません。
講師も生徒さんもオンラインができる状況を作っておけば、
「何かあればオンラインで」という緊急対応の仕組みができ、生産性の向上になります。
4.不登校の生徒さんに対応できる
貴塾にも、不登校ぎみの生徒さんがいらっしゃるかもしれません。
ひとことで不登校と言っても、「学校には行けないが、塾には元気に通っている」、
「自宅から出ること自体が苦痛で、塾も休みがち」など程度はさまざまです。
そんなケースでもオンラインという選択肢があれば、
「今日は教室に行く気持ちが出ないからオンライン」という対応が可能です。
さもなくば、有無を言わさず「家から出たくない=塾は休む」となり、
やはり振替対応や講師の空きが発生してしまいます。
生徒さんが安心して家から受講できるのもよいことですし、
塾側としても効率を下げずに済み、お互いがハッピーです。
ちなみに以前、弊塾では中3から不登校になった生徒さんがいて、
オンラインに切り替えました。
その後、高2まではオンラインを続けていたのですが、
高3になって通塾することができるようになり、
最終的には大学へ進学できたというエピソードもあります。
5.指導スキルが向上する
オンラインで指導すると、対面では視覚的に気付けたことも気付けない場合があります。
そのため、生徒さんのちょっとした反応や表情などを見逃さないよう、
講師もアンテナの感度が高まります。
例えば質問の仕方や声掛けのタイミング、zoomのホワイトボードに書く内容など、
生徒さんの行動を予想しながら進めることになるため、
対面指導にもそのスキルが活き、指導の質の底上げにつながるでしょう。
私も含め、オンライン指導を6年以上続けていると、
指導の質がかなり上がったという実感があります。
学生講師は、ホワイトボードに図を描写するのも本当にうまく、
対面での手書き指導よりはるかにやりやすいと言っているほどです。
さすがデジタルネイティブ世代ですね。
私も講師からホワイトボードの使い方を学ばせてもらっています。
いかがでしたでしょうか。
このように、オンライン指導にはメリットがたくさんあります。
またコロナ禍のような予期せぬ社会機能不全が来るかもしれませんし、
オンライン指導を確立しておくことによって、運営の幅が広がります。
すべて対面指導に戻された塾さんも、これからの教室運営のリスクヘッジとして、
オンライン指導を再開(併用)、あるいは導入してみてもいいかもしれませんね。
個人的には、オンライン指導の仕組みを確立しておくことを強くお勧めしたいです!
【今回のまとめ】
・塾運営におけるオンライン指導はメリットだらけ
・第2のコロナ禍に備えておくのもリスク管理
