ご存じの方も多いと思いますが、名古屋市の小学校教員ら10名ほどがグループを作り、
女子児童を盗撮した画像をSNS上で共有したという事件が起こりました。
【盗撮教員グループの逮捕が波紋 性的盗撮は過去最多、子どもを対象としたわいせつ事件も増加傾向】
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/17ec176fc551504c54239409c7c6581b7b42988b
【女児を盗撮、下半身を露出、給食とリコーダーに体液…児童を狙う〈変態教師〉は“学校の弱点”につけ込んだ。
小児性愛者の教員が明かした「残酷すぎる本音」とは?】
https://news.yahoo.co.jp/articles/d61acdc3f4620da231f03e0cfe5cb76d7a4ca493
最初、関連する記事を読んだとき、
意味が分からなすぎて理解するまでに時間がかかりました。
本当に信じられない事件です。
過激な意見であることは承知の上であえて申しますが、娘がいる親の立場としても、
「一生GPSをつけて去勢すればいい」とさえ思ってしまいます。
小児性愛者であることと犯罪行為は分けて考えるものだとは思いますが、
こうした性犯罪傾向がある人間が簡単に教員になれる仕組みに問題があると思いますし、
そのせいで、大多数のまともな先生まで疑惑の目を向けられるなんて気の毒すぎます。
保護者さんからすると「もしかしたら、我が子の担任の先生も……」と
思ってしまうことは避けられません。
その意味では、私たち学習塾にも同じことが言えます。
現実として、学習塾内でも性的犯罪が起きていることを認識しておかなければなりません。
私たちも、神の眼を持っているわけではありませんから、
反社会性を伴う性的志向を持った人物を見抜けず、
講師として採用してしまうかもしれません。
これはもう確率論です。
今回、逮捕された教員らも、保護者さんからは
「すごく人気のある先生」「とても熱心な先生」と言われているケースがほとんどですから。
したがって、私たちにできることは、仮にそうした内面を持つ人物がいたとしても、
実際の行動に起こせないような「仕組み」で対応するのが現実的だと思います。
これまでも何度かお伝えしている内容と重複するテーマでもありますが、
改めて私たちが気を引き締めるためにも警鐘を鳴らしたいと思います。
なお、性的犯罪は同性間でも起こり得ることですが、
女子が被害者になっているケースが目立つことから
今回は「男性が加害者、女子が被害者」という視点で述べたいと思います。
その前提で、今すぐに私たちができることとしては、以下の3つではないでしょうか。
(1) 防犯カメラの設置
(2) 男女別のトイレの設置
(3) 女性スタッフの存在
ちなみに我が家では、これらの条件が満たせていない塾には娘を通わせない方針です。
親として当然のリスクヘッジだと思っていますし、
同じように考える保護者さんも少なくないはず。
逆に言えば、これらがしっかり対策されていれば、
それが塾の魅力にもなり得るということです。
私はいつも「自分が保護者だったら」という意識で教室運営をするように心がけています。
(1) 防犯カメラの設置
当メルマガでも、何度も何度も「防犯カメラは取り付けましょう」と提唱しています。
絶対にあったほうがいいです。
死角がなくなるだけのカメラを設置しましょう。
昔はカメラを設置するだけで数十万円と高価でしたが、
今ではカメラ1台1万円、クラウドで録画機能も月1500円程度でできるようになりました。
代表的なのはGoogle Nest Cam です。
【Google Nest Cam】
https://store.google.com/jp/product/nest_cam_indoor?hl=ja
設定も簡単ですし、開封して5分後には自身のスマホでカメラの映像を視聴可能です。
録画機能も非常に優れています。
【Google Nest Aware】
https://store.google.com/jp/product/nest_aware?hl=ja
毎月1500円で動画を最大60日遡って見ることができますよ。
こんな超強力のシステムがあるのですから、導入しない理由が私には分かりません。
何となく惰性で導入し、使っていないコンテンツに月1〜2万払うぐらいであれば、
その費用をこちらに回したほうがよほどいいと思います。
カメラ設置の主な効果は、犯罪の証拠を記録するというより、
「カメラがあるからやめておこう」という抑止力です。
また、自身やスタッフの冤罪を防ぐという意味でも効果があります。
もし生徒さんが、ちょっと先生を困らせようと「先生に触られた」などと嘘を吹聴しようものなら、
事実はどうあれ大トラブルですし、ダメージは避けられません。
個人塾であれば廃業に追い込まれぐらいのインパクトです。
自身やスタッフ、教室を守るためにも設置は必須だと考えてください。
なお弊塾では、教室内に6ヶ所、教室入り口の通路に2ヶ所、駐輪場に1ヶ所、
カメラを設置しています。
そして、それらをすべてモニター表示しており、意図的に誰でも目につくようにしています。
「見えていますよ」と徹底周知するためです。
(2) 男女別のトイレの設置
カメラがどんどん小型化しているのは技術の進歩ですが、
同時にそれは盗撮目的で仕掛けやすくなったという意味でもあります。
盗撮されやすい場所の一つがトイレですが、
これが男女共用だと設置されてしまうリスクが特に増します。
弊塾も以前は男女共用のトイレが1つしかなかったのですが、
5年前にトイレを増設して男女別に分けました。
壁をぶち抜いたり、排水管を増設したりで確か80万円ぐらいかかってしまいましたが、
結果的にはやってよかったと思っています。
なお、私は女子トイレには一切立ち入りません。
女子トイレの掃除はすべて女性にお願いしています。
唯一、水流の不調時の動作確認として、教室長同伴で入ったくらいですね。
加えて、トイレの入り口に防犯カメラもセットしています(トイレの内部は映りません)。
誰がトイレに入ろうとしているかも画像には残っていますので、
いざというときの証拠になるはずです。
男女別トイレに防犯カメラの抑止力を加えることで、さらにリスクを低減することができます。
盗撮は、社員や講師(=大人)による犯罪というイメージがあるかもしれませんが、
生徒さんが盗撮する可能性もあることも認識しておきましょう。
実際に私の知人の塾さんで、そうした事例があったそうです。
(3) 女性スタッフの在中
終業時間が遅いという学習塾業界の特性上、
一般的には社員もアルバイトも女性比率が少なくなりがちです。
教室にいるスタッフ全員が男性というケースもあります。
単純にそのことだけを責めるのは酷かもしれませんが、やはりこういう状況になってくると、
通塾に抵抗を感じる女子生徒さんが増えることは間違いありません。
やはり、社員であれ学生講師であれ、
誰かしら女性が教室にいる環境を作っておくことが大切です。
人材募集に今以上にお金をかける、時給をアップする、事務員さんとして雇うなど、
できることは山ほどあります。
生徒さんが通塾している時間帯には、女性がいるように心がけておきたいところです。
やはり、女性が活躍できる環境を作れている塾さんは、
女子生徒さんがたくさん通っているように感じます。
もし、あなたの塾の女子生徒比率が低いのであれば、
それは女性スタッフがいないことが一因かもしれませんよ。
いかがでしたでしょうか。
これだけニュースでワイセツ教師や変態先生などが取り上げられると、
顕在化しないだけで、その素因を持つ人はそこらじゅうにたくさんいるような気がしてきます。
保護者さんの立場からしても、「この先生は大丈夫なのかしら」と思いながら
新規面談に来ていると考えるべきです。
そこで安心できる材料を伝えられれば、信頼も得やすくなるのではないでしょうか。
HPでそれらを謳うのも効果的かもしれませんね。
できることを今すぐやっておくことを、心からお勧めします!1
【今回のまとめ】
・保護者さんや生徒さんが安心できる教室作りを
・対策していることをしっかり周知する