【Vol.1034(2026.08.19)】デジタル&AI時代だからこそ大切なアナログ4選

みなさんの教室でも、さまざまな部分でデジタル化やAI化が進んでいると思います。
アナログで行っていたことをデジタルやAIに任せ、業務効率的にというのは当然の話です。

思えば弊塾でも、開業した19年前に比べてデジタルに頼る比率が高まりました。

映像授業だけでもコンテンツが無限にありますし(豊富すぎてむしろ選定が大変・笑)、
教室運営面では「Comiru(コミル)」を導入してどんどん便利になっています。

オンライン授業をうまく確立している塾さんも実際にありますし、
弊塾でも現在、5名の生徒さんがオンラインで受講中です(横浜在住の生徒さんもいます)。

さらに一歩上に行くならば、AIを使ってどんなアプリまで気軽に作れる時代です。
教室運営のアプリなんかも、個人レベルで作れる時代がもう来ているかもしれませんね。

AIに関しては私自身、まだそんなに使いこなせていないので、
せっかくですから、AIの勉強会でも企画しようと思います(自分のためにも)。

しかし、そんな時代だからこそ、あえてアナログさを大切にしたい部分もあります。
非効率的だと分かっていても大事にしたいものがある、ということですね。

当メルマガで過去にも何度かご紹介しましたが、
今回は、私が大切にしている以下4つの「アナログ」を改めて共有してみたいと思います。

(1) 残暑見舞い・年賀状
(2) バースデーカード
(3) 給与明細へ手書きのメッセージ
(4) 学生講師と定期的な食事会

(1) 残暑見舞い・年賀状

弊塾を開校してから(もっと言えば前職・前々職のときから)ずっと、
生徒さんに手書きのメッセージ付きの残暑見舞いと年賀状を送っています。

先週も残暑見舞いを送ったところ、
何人かの生徒さんや保護者から「ありがとうございます」とお礼の連絡をいただきました。

メッセージは、私や社員だけでなく担当講師にも書いてもらうので、
もはや寄せ書き状態です(笑)。

やはり、手書きのメッセージがついたハガキは、生徒さんも嬉しいのではないでしょうか。

時代の流れもあり、社会全体では残暑(暑中)見舞いや年賀状のやりとりも減ってきました。残暑(暑中)見舞い専用ハガキのかもめーるも廃止されましたしね。

中高生の中には「ハガキでの年賀状を出したことがない」という世代も現れてきています。
すべてLINEで完結というやつです。

だからこそ、愛が溢れるメッセージ付きのハガキは、
生徒さんにとっても新鮮だし、喜んでもらえると思って続けています。

まさに逆張りですね。

LINEならスタンプ一つですむかもしれませんし、それこそ効率的ですが、
自分に対して手間暇をかけてくれたことが人は嬉しいのです。

一方通行のラブレターかもしれませんが、弊塾では完全に風物詩になっています。

したがって、せっかく暑中見舞いや年賀状を送るのであれば、
形式的に出さないようにすることが大事だと思います。

表面はシールラベル、裏面は単に形式的な印刷物のみ、なんて寂しいですからね。

ときには「ほぼ広告」みたいなものも見かけますが、
できれば広告は広告でやったほうがいいと思います。

自分がもらって「嬉しい!」と思える仕様にするのがポイントです。

・宛名は手書き
・裏面に社員と担当講師の手書きコメントを添える
・コメントが揃ったら、誤字脱字がないか最終チェックを社員が行う

を徹底するようにしてください。

なお、字に自信のない方は、達筆な講師に宛名などを書いてもらうと良いですが、
メッセージ部分はあくまで担当者本人の直筆を大事にしましょう。

大切な生徒さんへのメッセージ書きですから、講師たちも前向きに手伝ってくれますよ。

ただ、彼らの善意に頼るのではなく、事務給は必ず支給するようにしてください。
担当生徒数にもよると思いますが、1人30分から1時間ほどの事務給で賄えます。

当然ながら、身内にご不幸があった生徒さんには年賀状を出さないことは注意してください。
暑中・残暑見舞いも、四十九日が明けるまでは避けるのがマナーだと言われます。

(2) バースデーカード

個別指導塾である以上、「自分を見てくれている」という安心感を
いかにしっかりと満たしてあげられるかが大事です。

そのためには、誕生日のフォローは非常に身近で欠かせないものだと言えるでしょう。

弊塾では、誕生日前後に通塾する生徒さんへ、
担当講師からの直筆バーステーカードを渡しています。

これも年賀状や残暑見舞い同様、みんなからコメントを添えた寄せ書きです。

誕生日当日でなくても構いませんので、前後で「おめでとう」を伝えるだけでも
「ちゃんとあなたのことを見ているよ」というメッセージになります。

誕生日を覚えていてくれて、祝ってもらえるのは掛け値なしで嬉しいものですし、
しかも誕生日当日に通塾していた場合は「誕生日なのにエライ」と褒め称えられます。

バースデーカードでなくても、せめてお祝いの声がかけられるように、
生徒さん全員の誕生日を卓上カレンダーに書いて把握しておきましょう。

最近では、教室運用システムの管理画面に
「今日は●●さんの誕生日です」と表示されるものも増えてきました。

誕生日に家族以外の誰からも気付かれず、祝っても構ってももらえないなんて
年頃の中高生にとっては切ないはずです。

自分が生徒さんの立場なら、だんぜん誕生日を覚えて祝ってもらえる塾のほうが嬉しいです。

人の感情は、人の行動・対応によって大きく動かされるのではないでしょうか。

(3) 給与明細へ手書きのメッセージ

これは、私の尊敬する経営者のひとり、株式会社ZESTの林大輔代表が、
明光義塾オーナー時代になさっていたことをマネさせていただきました。

林代表は、100人を超える学生講師の給与明細に
一人の例外もなく手書きのメッセージを毎月書かれていたそうです。

手書きのメッセージで丸1日使うと言われていました。

弊塾では私たちなりに少しアレンジし、
私と教室長二人からの手書きメッセージを添えるようにしています。

取り組みを始めてもう10年になるでしょうか、
一人ひとりの顔を思い浮かべながら、
働いてもらっていることに感謝しつつ心を込めて綴っています。

以前、卒業した講師が「給与明細、すべて残しています」と言ってくれたこともありました。

手書きメッセージを贈る習慣がついたことで、
講師のことをよく観察するようになりましたし、さらに知ろうと思えるようになりました。

(4) 学生講師と定期的な食事会

大学生講師だって、暇だから働いているわけではありません。
貴重な時間を割いて「勤務してくれている」という感覚を持つことが大事です。

弊塾ではその感謝を込めて、ときおり勤務後に食事に連れて行っています。

特に一人暮らしの講師はお金がありませんから、
めちゃくちゃ喜びますし、めっちゃ食べます(笑)。

仕事中だけだと、なかなか話せない内容のことも聞いたり話せたりして、
コミュニケーション向上という観点でも欠かせないものになっていますよ。

10年・20年前だと、学生講師と年齢が近いこともあり、
サークルのノリで飲みに行ってばかりでしたが、今は親子ぐらいの年齢差になっていますし、
酒の席では彼らも気を遣ってしまうかもしれません。

最近は、飲み会よりも吉野家やラーメン店などに行くことが多くなりました。
短時間でお腹いっぱいになれますし、彼らも深夜まで付き合わずに済みますし。

飲み屋でもラーメン屋でもなんでも構いませんので、定期的にご飯に連れて行くことは、
コミュニケーション強化にも、勤続率アップにもつながりますので、
やはり大切にしておきたいところです。

ちなみに、通信制高校サポート校で勤務してくれているスタッフは、
既婚者だったりお子さんがいたりしますので、
サポート校の生徒さんが帰った後にケーキとコーヒーを買って、
ミーティング(というか女子会・笑)を開いたりしています。

いかがでしたか?

最先端の塾さんからすると「え、なに?昭和?」と思われるかもしれません。

でも、そこは昭和でいいんです。
デジタル時代の今だからこそ、アナログの良さを活かし続けたいと思います。

弊塾では実施していませんが、勉強合宿もアナログの真骨頂だと思います。

あえて遠方に行って、みんなで泊りがけの勉強をするわけですから、
非効率の極みな上、塾側もかなりしんどいはず。

それでも、それ以上に得られるものがあるから、
毎年開催されている塾さんも多いわけです。

私は勉強合宿をやりきるパワーを持ち合わせておりませんので、
実践されている塾さんを尊敬しています(塾内で15時間特訓が限界です)。

オンラインやデジタル教材で、どこからでも誰でも受講ができる時代に、
あえて塾という「ハコ」に通う意味って、こういうところだと信じています。

同じ空間で過ごしていることをしっかり活かしていきたいところです。

みなさんもアナログな部分で大切にされていることがあれば、教えてください!

【今回のまとめ】
・今の時代だからこそ、アナログが映える
・非効率さが人間らしさでもある

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安多 秀司のアバター 安多 秀司 株式会社リアル・パートナーズ代表

大学卒業後、京都・滋賀・大阪・兵庫等に教室を持つ「成基の個別教育ゴールフリー」に入社。
最年少教室長として、川西教室(兵庫県)で3年間務める。その後、「スタンダード家庭教師サービス」を運営する株式会社スタンダードカンパニーに入社。「個別指導塾スタンダード」の立ち上げに尽力し、事業責任者として30数教室の 新規展開を行う。
その後独立し、平成20年7月「個別教育フォレスト」を設立。開校1ヶ月で35名の入会があり、わずか1ヶ月で損益分岐点を超える。現在はキャンセル待ちの塾として地域No.1の個別指導塾を運営している。
今でも現場主義を貫き、常に通塾中の顧客に対して満足度を高める工夫を実践している。

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