【Vol.1041(2026.09.11)】警報や災害時の自塾ルール、浸透できていますか

まえがきでも触れましたが、このところ、雨による被害が全国各地で起きていますね。
毎日どこかで線状降水帯が発生しているような気さえします。

弊塾の地元・兵庫県宝塚市は、
一昨日(9日)の日付が変わったあたりから大雨警報が発令され、
その後15時ごろまで解除されませんでした。

弊社が運営する通信制高校サポート校も休校です。

幸い何も実害はありませんでしたが、
もう、いつどこでも水害は起こると思っておくぐらいでちょうどよいのかもしれません。

そこでこの機会に、みなさんの教室でも災害時のマニュアルを整備してみませんか?

警報が出た際や、実際に災害が起こった際の
自塾ルールの作成から浸透させるまでを、一緒に考えてみましょう。

まずは、警報発令時です。

みなさんの教室でも、警報発令時の教室ルールは決めておられると思います。

その日の雰囲気や感覚で判断している塾さんはさすがにないと思いますが、
もし未整備なのであれば、早急に対応してください。

ご存知の方も多いと思いますが、
令和8年5月から新たな防災気象情報の運用が開始されました。

体系整理・名称変更を反映し、避難情報に関するガイドラインも改定されています。

【令和8年より気象の警報などが大きく変わります】
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/keiho-update2026/pdf/info2026_flyer.pdf

改定にあたり「洪水警報」という名称はなくなり、「氾濫警報」に変わっています。

また、避難の目安をレベル分けで表示することでより判断しやすくなりました。
例えば「レベル3大雨警報」といった表記です。

塾の休校の基準としては、
このうち警戒レベル3相当の警報(大雨・氾濫・土砂災害・高潮)や
暴風警報が発令された場合だと思います。

塾さんによって、どの警報が発令されたら休校とするかはさまざまでしょうが、
「暴風警報が発令された場合は休校」とされているケースが多いのではないでしょうか。

ちなみに弊塾では、地域の学校に合わせ
「大雨警報」が発令された場合でも休校としています。

また、「16:00までに解除されたら通常通り開校」、
「16:00になっても解除されない場合は終日休校」とシンプルなルールにしています。

以前は、「各授業時間の75分前に解除されたら通常通り開校」など、
授業のコマごとに分けていましたが、開校するかどうか分からない中で
講師を待機させ続けるのも良くないですし、この形に変更しました。

警報が解除され出勤したものの、担当する生徒さんが休むというケースもあり、
それならもう16:00で「する・しない」をばっさり判断してしまおうという考えです。

休校になったら1日分の授業を丸ごと振替しないといけないため、
それはそれで大変なのですが、講師からは好評でした。

また、災害時についても、避難場所などは決めています。
教室近くにある小学校です。

新規入塾の手続きの際、すべてのご家庭に対し、
「緊急時対応のお知らせ」と「ハザードマップ」をお渡しして伝えるようにしています。

保護者さんも「もし災害が起きて、我が子と連絡がつかない場合、●●小学校へ行けば良い」
と頭に刷り込むことができ、安心だと思います。

大事なのはここで、いくらルールを塾内で決めていても、
それが浸透していないと意味がありません。

きちんとしたルールを作り、それを関係者がみんな把握しておくことが大切です。

しかし、教室周辺の地理に明るくなく、
避難場所の小学校の場所を知らない学生講師もいます。

そのため、年3回実施している講師研修会の中で、
避難場所と避難ルートを全員で確認する時間も設けました。

こうして、1度場所やルートを把握しておけば、
学生講師が生徒さんを誘導してくれる立場になり、こちらも助かります。

警報発令の際の休校ルールやタイミング、
避難場所の設定などは塾さんによって異なるのは当然です。

絶対的な正解はないわけですし、とにかく大切なのは、
そのルールを、生徒さんや保護者さん、スタッフなど、関係者全員に
あの手この手で周知しておくことです。

弊塾でも、いざというときには、教室運営システム「Comiru(コミル)」やLINEなどを使って、
保護者さん、生徒さん、スタッフに一斉送信するなど、
全員にリアルタイムで連絡が取れる仕組みを作っています。

また、半年に1回ペースで、
警報時のルールや災害時のルールを繰り返して伝えておくようにもしています。

どうしても、人間は忘れてしまう生き物ですからね。

これらの対応は、もちろんみんなの安全を守るためです。

しかし、ここを曖昧にしてしまうと、塾経営という視点でも大きなリスクとなります。

休校が生徒さん全員に伝わっておらず、大雨や暴風の中で通塾したのに、
教室のシャッターが閉まっていればどうでしょうか。

私が保護者さんの立場なら
「塾があると思って、無理を押してこんな天気でも行かせたのに!」と怒り心頭です。

下手をすれば、それが理由で完全に信用を失い、退塾に至ることも考えられます。

なお、「決めたルールを塾関係者全員に浸透させる」ことは、
警報や災害時だけに限ったことではありません。

さまざまなケースでも同様に意識しておくことが、教室の満足度アップにつながるはずです。

地味な部分ですが、だからこそ、
できる塾とそうでない塾の質の違いにもつながってくると考えます。

ルールを作るのは当たり前で、
それを浸透させて初めて機能することを今回の大雨からの学びとしていきたいところです。

ちなみに、弊塾で作っているそれぞれの案内文などは、
有料会員さま向けのサービスとしてご提供もしています。

ご興味のある方は、次回募集の際に入会をご検討いただければ幸いです。

【今回のまとめ】
・警報時の休校や災害時のルールなどをきちんと作る
・作ったルールを関係者全員に浸透させることが大切

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安多 秀司のアバター 安多 秀司 株式会社リアル・パートナーズ代表

大学卒業後、京都・滋賀・大阪・兵庫等に教室を持つ「成基の個別教育ゴールフリー」に入社。
最年少教室長として、川西教室(兵庫県)で3年間務める。その後、「スタンダード家庭教師サービス」を運営する株式会社スタンダードカンパニーに入社。「個別指導塾スタンダード」の立ち上げに尽力し、事業責任者として30数教室の 新規展開を行う。
その後独立し、平成20年7月「個別教育フォレスト」を設立。開校1ヶ月で35名の入会があり、わずか1ヶ月で損益分岐点を超える。現在はキャンセル待ちの塾として地域No.1の個別指導塾を運営している。
今でも現場主義を貫き、常に通塾中の顧客に対して満足度を高める工夫を実践している。

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