【Vol.587(2022.05.18)】卒業しても帰ってきてもらえる塾に

今回は直接的に役立つノウハウではないかもしれませんが、
大切なことだと思うのでこの場を借りてぜひシェアさせてください。

さて、先日、涙が出るぐらい嬉しいできごとがありました!
しかも、立て続けに1日で2度も!

一つは、社会人になった元生徒さんが、帰省がてらふらっと教室に立ち寄ってくれたこと。
もう一つは、別の卒塾生の保護者さんが立ち寄ってくださったこと。

たった1時間で、予期せぬ嬉しい来訪が2回もあって、
感動のあまり言葉になりませんでした。

みなさんも分かっていただけると思いますが、
ご本人からしたら、無理に行かなくてもいいわけです。

それでも「ちょっと寄ってみようかな」と思ってくれた気持ちが嬉しいじゃないですか!

涙腺の緩い教室長は、保護者さんが帰った後に感極まって泣いていました(笑)。

ちなみに、最初に来てくれた元生徒さんは、姉妹で小6〜高3まで通ってくれた子です。

東京の大学へ進みましたが、その後も2年に1回ぐらいは顔を見せに来てくれる
義理堅い生徒さんでした。

ただ、アポ無しでふらっとくるのでいつもびっくりします(笑)。

弊塾に通っていたころは小学生だった彼女も、今では立派な社会人。

鉄道会社で働いていて、近いうちに車掌業務を行うことになりそうとのこと。

もしその電車に乗ることができたら、間違いなく泣くでしょうね(笑)。

保護者さんのほうは、まえがきでも触れた「フォレスト高等学院」の
開校祝いの言葉を届けに寄ってくださいました。

ゴールデンウィーク前に、卒塾生のご家庭に案内を送っていたのですが、
それを見て応援の声をかけに来てくださったのです。

こちらもお子さんはきょうだいで通ってくださっており、
当時から「勉強に関してはフォレスト中心の生活だったので、私は本当に楽でした!」
言ってくださるような気持ちの良い方で。

立派に社会人になった2人の近況を教えてくださり、思い出話にも花が咲きました。

2人から元気をもらい、心が満たされたといいますか、
「塾をやっていてよかったなと」感じる瞬間です。

少し大げさかもしれませんが、本当に「生きてる」って感じがします。

弊塾には、下記のような理念と七つの約束があります。

〜〜〜〜〜
フォレストの理念
全従業員が生徒・保護者を幸せにし、生徒・保護者の笑顔で全従業員が幸せになる。

〜七つの約束〜
一、 生徒が得意なことを伸ばし、苦手なことに挑戦できる場にします。
一、 生徒の成長を、生徒自身も保護者も先生も一緒に喜べる場にします。
一、 生徒が自分の存在意義を感じられる場にします。
一、 生徒が主体的に学ぶ力を身に着けられる場にします。
一、 生徒が自信を持てる場にします。
一、 笑顔が行きかう場にします。
一、 人生の節目に訪れたくなる場にします。
〜〜〜〜〜

今回のできごとは、まさに7つの約束の一つでもある
「人生の節目に訪れたくなる場にします」であったように思います。

卒塾生や保護者さんに少しでも「通ってよかった」「通わせてよかった」と
思っていただけたのであれば、私たちがやってきたことは、
人の役に立てていたと感じることができます。

今回は2件立て続けのできごとでしたので感動も2倍以上でしたが、
成人式のあとや就職が決まったときなど、
節目節目で教室に来てくれる卒業生がいるのが本当に嬉しいです。

これは、個人塾だからこその醍醐味と言えるかもしれません。
(もちろん、多店舗展開が悪いわけではありません)

塾長や教室長が変わらず同じ場所にいることが、
卒業生にとって「行きやすい場」を作り出していると思います。

せっかく教室に行っても、人事異動などで知っている人が誰もいないのであれば、
行きにくいというか、極端に言えば行く意味がないんですよね。

先ほど「行きやすい場」という表現をしましたが、
卒塾生たちにとって「還る場所」とは、「場」ではなく「人」なのだろうと思います。

個人塾ですから、大手さんのようにできないこともたくさんあります。

しかし生徒さんたちは、それでも自分たちの塾を選んでくれて、
天文学的な確率でご縁あって通塾してくださっているわけです。

そんな彼らの役に立てるよう、地道にコツコツやって行きたいと思います。

当メルマガでも、よく「退塾数は半年前の通知表」と表現し、
過去の頑張りも、逆に力を抜いたことも、それが今の結果を作っていると伝えていますが、
同様に「過去の頑張り次第で、(卒塾後の)来訪数が変わる」とも思います。

確かに、卒塾生が何人来てくれようと、あるいは来てもらえなくても、
目の前の売上に影響はありません。

しかし、「先生の顔を見たい」と立ち寄ってくれるエンゲージメントの存在は、
確実に生徒数や売上との相関関係があると思います。

こと「経営」の話になると、どうしても数字やノウハウなどの具体的な話になりがちです。

しかし、卒塾してもまた訪れたい場所にしていくこと、それもまた良い塾づくりですし、
そのような塾を目指すことで、必然的に生徒数や売上も伴ってくるのではないでしょうか。

【今回のまとめ】
・卒塾生やその保護者の来訪数は、過去の頑張りの通知表
・「還れる場所」を目指すことも、立派な経営方針

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安多 秀司 安多 秀司 株式会社リアル・パートナーズ代表

大学卒業後、京都・滋賀・大阪・兵庫等に教室を持つ「成基の個別教育ゴールフリー」に入社。
最年少教室長として、川西教室(兵庫県)で3年間務める。その後、「スタンダード家庭教師サービス」を運営する株式会社スタンダードカンパニーに入社。「個別指導塾スタンダード」の立ち上げに尽力し、事業責任者として30数教室の 新規展開を行う。
その後独立し、平成20年7月「個別教育フォレスト」を設立。開校1ヶ月で35名の入会があり、わずか1ヶ月で損益分岐点を超える。現在はキャンセル待ちの塾として地域No.1の個別指導塾を運営している。
今でも現場主義を貫き、常に通塾中の顧客に対して満足度を高める工夫を実践している。

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