【Vol.619(2022.09.07)】塾経営だけで大丈夫!?

今回は、「塾経営だけで不安があれば、リスク分散をしっかりしておきましょう!」
というテーマでお伝えします。

「そんなもん、わかっとるわ!」「すでにやってるわ!」という方もいらっしゃると思いますが、
意外と個人塾の先生は「学習塾1本」という方も多いようにも感じます。

もちろん、学習塾に専念できることはとても大事なことで、
無限に力を注ぐことができ、「ザ・個人塾」としても強みを全面的に出せます。

実際にはそんな塾こそ最強で、私ならこんな個人塾が隣にあったら絶対イヤですから(笑)。

一方で、私たちは人生設計もしっかりとしていかないといけません。

縁起でもない話ですが、明日交通事故で命を落とすかもしれないのです。

そんなリスクも想定して、自分のことはもちろん、
ご家族など大事な人のことも考える必要があるでしょう。

そうした長期的な視野に立ったリスクヘッジを考えたときに、
「個人塾経営だけで(経済的に)問題なく回せる」というのであれば、もちろん大丈夫です。

しかし、私も含めほとんどの方が「いつまで塾経営をできるだろう……」と
一抹の不安を抱いているものだと思います。

そうであれば、塾以外にも事業の柱を増やしておくのも大切ではないでしょうか。

繰り返しになりますが、事業を増やして多角経営することが
必ずしも正解だとは思っていません。

とことん職人としてやりきるのも一つの価値観であり尊敬していますが、
1度立ち止まって、客観的に未来設計をしてみるのは悪くないと思います、

実はかく言う私も今までその意識が低く、最近猛省して勉強しているところなんです。

きっかけは、ゴルフ仲間でもある塾長さんたちの影響でした。

個人塾経営の塾長さんがほとんどなのですが、
ゴルフのラウンド中や食事中に話を聞いていると、
みなさん「二の矢」「三の矢」を用意していらっしゃるのです。

例えば「不動産投資」「塾とは別の会社を経営」
「メインの個別指導塾とは別に自立型塾を経営」「そろばん教室を別エリアで経営」
「投資信託」「株」「先物」「エステ」などなど……

もちろん、メインの塾運営はもちろんきちっと運営されている方々ばかりです。

いえ、メイン事業をしっかりやっているからこそ、経営者としてリスク分散への意識が高く、
しっかり勉強し得意な分野でしっかりと結果を出されていると言えるでしょう。

ちょっと片手間に小遣い稼ぎというのではなく、本当にきちんと勉強されているので、
情報量などもすさまじく、お話を聞いているだけで、
いかに自分が勉強不足で無知なのか思い知らされます。

そこで、私も自分の事業を整理し、リスク分散できているのか考えてみました。

いま取り組んでいるのは、

・個別指導塾の経営「個別教育フォレスト」
・個別指導塾のコンサルティング「リアル・パートナーズ」
・通信制高校サポート校「フォレスト高等学院」

という3つの事業を展開していますので、一応は形になっているようです。
(通信制高校サポート校は今年4月に立ち上げたばかりですので、まだまだですが)

ただ、三本柱でうまく事業を支え合っているように見えますが、
私の場合「リスク分散」という視点では不完全だと思います。

なぜなら、メイン事業である塾経営と塾コンサルはニコイチのようなものだからです。

塾経営がうまくいかなくなれば、コンサルなどとてもできません。
自分の塾もロクに回せないコンサルなんて、信用度ゼロですものね……

個人的にも、そういうことはしたくないです。

そこで立ち上げたのが、通信制高校サポート校でした。

そのきっかけも、しっかりリスク分散されている知人の塾経営者さんの
アドバイスによるものでした。

幸い、塾やコンサル事業のほうはみなさんのおかげでおおむね順調ですので、
これから弊社が注力すべきは、今年度後半に向けたサポート校の生徒さん増です。

来年4月の段階で、予定通りの生徒数でスタートできるように頑張りたいと思っています。

あとは、お金の勉強をしっかりしておきたいと改めて感じています。
社会人になって20年以上経つにも関わらず、ここも甘かったなと反省中です。

昨年あたりから、このあたりに危機感を覚えて私もお金の勉強を始めました。

税理士YouTuber・大河内薫先生をお招きして
オンライン講演会を開催したこともありましたが、
それも、私の中で色々と変化があったからだと思います。

不動産投資は私の性格的にできなさそうですが(笑)、
投資信託をはじめ、いろいろ検討してみたいです。

43歳になって今ようやく、
「金持ち父さん」(ロバートキヨサキ著)の凄さが分かりました(笑)。

みなさんはいかがでしょう?

あえての塾一本、投資を含む多角経営、どちらもアリだと思います。

個人塾の塾長だけが集まって「ライフプランを考える会」を開催し、
考えを共有する意見交換会をするのも面白いかもしれませんね!

【今回のまとめ】
・1つに特化型でいくか、分散型でいくか、自分に合ったスタイルを考える

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安多 秀司 安多 秀司 株式会社リアル・パートナーズ代表

大学卒業後、京都・滋賀・大阪・兵庫等に教室を持つ「成基の個別教育ゴールフリー」に入社。
最年少教室長として、川西教室(兵庫県)で3年間務める。その後、「スタンダード家庭教師サービス」を運営する株式会社スタンダードカンパニーに入社。「個別指導塾スタンダード」の立ち上げに尽力し、事業責任者として30数教室の 新規展開を行う。
その後独立し、平成20年7月「個別教育フォレスト」を設立。開校1ヶ月で35名の入会があり、わずか1ヶ月で損益分岐点を超える。現在はキャンセル待ちの塾として地域No.1の個別指導塾を運営している。
今でも現場主義を貫き、常に通塾中の顧客に対して満足度を高める工夫を実践している。

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