【Vol.663(2023.02.08)】個人塾長のモチベーション管理法

個人塾や一般的な個別指導塾の場合、
1つの教室に「塾長(社員)一人とアルバイト数名」という構成で
人員が成り立っていることが多いと思います。

今回はこのような体制で塾運営をしている塾長さんに向けて、
私の経験もふまえつつ、モチベーションの管理法をお伝えしてみたいと思います!

経営者でない方も参考になると思いますので、よろしければお読みください。

さて、個人塾を運営していると、自身のモチベーションの維持や管理が
とても大切なことに気づきます。

あなたはいかがですか?

教室に自分しかいないと、ついダラけてしまうことってありませんか?
実際、その代表格が私です(笑)。

私は本来の性格的にはにサボり魔ですし、ついダラダラしてしまうきらいがあります。

人間なのでそういうときもあるとは言え、それが常態化すると問題です。

授業準備を怠ったり、保護者さんへするべき電話を行わずに結果退塾につながったりと、
トラブルの火種になります。

そこで、そんな私でもモチベーションを維持できるよう、こんな心がけをしています。

(1)「自分が源泉である」と認識する
(2)めちゃくちゃ小さい達成目標を立てる
(3)不平不満やグチを言わない
(4)周りに感謝する
(5)相談役やメンターを置く

では、ひとつずつ説明していきますね。

(1)「自分が源泉である」と認識する

いつも私が心がけている言葉があります。

「自分が源泉」です。

教室の雰囲気が良いときも悪いときも、講師の働きぶりがいいときもイマイチなときも、
すべては自分が作り出した結果ということですね。

この気持ちを持っておくことで、なかなか調子が上がらないときでも
「自身が頑張っておかないと、教室が傾いてしまう(潰れてしまう)」と重圧をかけられます。

教室を潰すわけにはいきませんので、気持ちを仕事モードに戻すことができるのです。

また、通塾してきた生徒さんに、声をかけようがかけまいが、その日は平穏に終わります。
もしかしたら「まあ今日はいいか」と思うことがあるかもしれません。

しかし、それを続けていけばどうなるかは、あなたもご存知のとおりです。

「まあいいか」という易きに流れる気持ちを律し、
自身の背中を押すためのツールとして「自分が源泉である」という言葉を大切にしています。

(2)めちゃくちゃ小さい達成目標を立てる

例えば、私もたまに、当メルマガを書くためのエネルギー不足になる日があります。

実際にやってみてよく分かったのですが、
定期的なメルマガ発行ってかなりパワーが必要なんですよね。

「チカラがでない〜」と頭をかじられたアンパンマンみたいな状態です(笑)。

そんなときは、3分や5分で終わるようなめちゃくちゃ簡単な仕事を入れて、
小さな仕事でも「よし、完了!」という達成感を作ります。

そうすることで徐々にモチベーションが上がっていき、
大きな仕事や資料作りなどに向き合えるテンションまで、自分を「乗せる」ことができるんです。

これは生徒さんの勉強にもいえることかもしれません。

計算問題を一気に50問解かせるのではなく、
まずは敷居を極限まで低くし、2~3問ずつチャレンジしてもらうのと似ています。

スモールステップというやつですね。

小さな達成感を脳に味わせて、普段の業務に取り組むように心がけています。

(3)不平不満やグチを言わない

これは本当に大切です。

特に生徒数が目標より下回っているときなどは、
「立地が悪いから」「近くの大手が無料合戦しているからだ」「講師の指導が悪いか」なんて、
他責の発想をしてしまいがちです。

そして、そんな思いはグチになって出てきます。

しかし、そんなグチを言ったところで時間の無駄です。

(1)でもお伝えしましたが、すべては自分が源泉なのですから、
そのグチの中身も結局は自分が作り出した結果であり、
自分のことを酷評しているにすぎません。

聞いた話によると、塾長が集まって、
教室運営やフランチャイズの愚痴ばかり言う会があるそうです。

言いたくなる気持ちは分からないでもないですが、
個人的にはそういうのは本当にやめたほうがいいと思いますよ。

そのときは吐き出してスッとするかもしれませんが、何ら根本の解決にはなっていないので、
そんな集まりに参加しても有益なことは1ミクロンもありません。

実は私も10年以上前に、そうした集まりだとは知らずに一度だけ参加してしまい、
すっかり気持ちが滅入ってしまったことがあります。

帰宅してすぐ、妻に「顔色悪いけどどうしたの?」と言われました(笑)。

「言霊」と言われるくらいから、やはり言葉には目に見えない霊力が内在しているのでしょう。
気をつけたいところですね。

また、もし社員として働いている方の中で
「自分は評価されていない」「会社のこういったところが嫌だ」など、
不平不満をいう習慣がある方がいたら、さっさとその会社を辞めて独立したほうがいいです。

文句を言うパワーを独立に向けたほうが建設的ですよ!

(4)周りに感謝する

感謝の気持ちを持つことも自身のモチベーション管理にはとても大切です。

講師スタッフや家族・パートナー、生徒さん・保護者さん、取引業者さんへの感謝ですね。

周りのみんなのおかげで、自塾があるし運営もできています。
講師スタッフに関しては、これほどたくさんある塾の中で自塾を選んで働いてくれています。

天文学的な出会いに感謝といったところでしょうか。

家族やパートナーに関しても、
夜遅く不規則な仕事にも関わらず応援してくれていることに感謝ですね。

生徒さんや保護者さんに関しても、講師スタッフ同様、
周辺にたくさん塾がある中で選んでいただいたこと、
大切なお子さんを預けてくださっていることに感謝したいですね。

また、塾運営をする上でいろいろな業者さんが助けてくださっているはずです。

教材会社、模試会社、さまざまなコンテンツ会社、什器関係の会社などありますが、
金を払っている(客である)自分のほうが偉いなどとは、くれぐれも考えないことです。

このように、周りの方々によって自塾が運営できていることを理解すれ
ば「塾長として頑張らねば」「生徒さんの成績を上げねば」
「講師スタッフにきちんと給与を払わねば」と頑張るパワーが生まれてくるはずです。

(5)相談役やメンターを置く

個人塾の塾長は、教室運営上、自身が一番上に立つ存在です。

あらゆる教室の運営において、最終的な意思決定をする立場にありますが、
そのぶん上司にあたる存在がいません。

ただ、一人というのは不安定なもので、
ときには自分の判断が市場のニーズとかけ離れていたり、
人の話を聞かずに強引に物事を決めたりと、裸の王様になりがちです。

しかも、誰も指摘してくれないので、
裸の王様になっていることに気づきにくい構造なのがさらに最悪です。

ですから、塾長というトップの立場であっても、
相談できる人やメンターなどを揃えておく必要があります。

私も行き詰まったり悩んだりしたときは、
塾経営者の先輩や師匠に相談するようにしています。

ちなみに私には、それぞれのジャンルで師と仰ぐメンターが3人います。

悩みや相談がでてくるのは当然ですし、ガス欠になることもあるでしょう。
そんなときに頼れる人がそばにいるだけで、救われることはたくさんあります。

あなたも、頼れる人がいればぜひ相談してみてはどうでしょうか。

ただし、決してグチの言い合いはダメですよ!
相談するとしても、前向きな人に相談してくださいね。

何度も言いますが、グチの言い合いは不毛ですし、さらに悪循環に陥ります。

もし、相談相手がいないという場合は、ぜひとも私をお使いください。
奇遇にも、教室サポート会員の枠があと1枠空いていますよ(笑)!

サポート会員会員になってくだされば、あなたを元気にする自信があります。
前向きになりたい、プラスのオーラをもらいたいという方はぜひ。

「最後は営業かい!」というオチでしたが、
「うまいこと言いやがって!」と思われたあなたとは非常に相性が良いと思います(笑)。

ぜひご検討くださいませ。

みなさんのモチベーション管理法もさまざまかと思います。
色々と試して確立してみてくださいね!

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【今回のまとめ】
・自身のモチベーション次第で、教室が良くも悪くもなる
・自身のモチベーション維持法を確立する

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安多 秀司 安多 秀司 株式会社リアル・パートナーズ代表

大学卒業後、京都・滋賀・大阪・兵庫等に教室を持つ「成基の個別教育ゴールフリー」に入社。
最年少教室長として、川西教室(兵庫県)で3年間務める。その後、「スタンダード家庭教師サービス」を運営する株式会社スタンダードカンパニーに入社。「個別指導塾スタンダード」の立ち上げに尽力し、事業責任者として30数教室の 新規展開を行う。
その後独立し、平成20年7月「個別教育フォレスト」を設立。開校1ヶ月で35名の入会があり、わずか1ヶ月で損益分岐点を超える。現在はキャンセル待ちの塾として地域No.1の個別指導塾を運営している。
今でも現場主義を貫き、常に通塾中の顧客に対して満足度を高める工夫を実践している。

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