みなさんもご存知かもしれませんが、先日学習塾で驚愕する事件が起きました。
【四谷大塚元講師の男逮捕 教え子盗撮疑い】
https://www.sankei.com/article/20230819-C4PETA4TIVNJLPJH5ZRMUM6CJA/
【「四谷大塚」で男性講師の教え子盗撮事件、SNSで大きな波紋広がる 他の塾でも「懲戒解雇、逮捕があった」】
https://maidonanews.jp/article/14980927
DBSの件もそうですが、私はこうした犯罪が心底嫌いでして、
同業者として嫌悪感でいっぱいですし、
いまだに関連記事を読むだけで頭がクラクラするほどです。
生徒さんを盗撮しただけではなく、
SNSに生徒さんの顔写真や住所まで公開したという卑劣極まりない行動……
生徒さんや保護者もとても怖い思いをされていると思いますし、
もし我が子が被害者だったら、私ならブチギレて、ありとあらゆる法的手段を使うでしょうし、
四谷大塚さんに対しても出るところに出ると思います。
そうしたところで被害にあった事実は消えないとしても、
社会的に制裁を加えなければ気が済まないでしょう。
事件の詳細は記事をご覧いただければと思いますが、
今回のケースも踏まえた上で、自塾を守るためにも今でできることをするべきだと思います。
対岸の火事ではなく、こういった事件はどの塾でも起きる可能性があります。
正直、今回は大手塾さんでの事件ということもあり、
しばらくは入塾者数などに影響は出るでしょうが、なにせ資本力が違います。
ほとぼりが冷めれば何事もなかったかのように塾運営をしていくことは可能でしょう。
しかし、個人塾を含む小規模(2~5教室)の塾で同様の事件が起きた場合は、再起不能です。
塾を閉じることになるのはもちろん、加害者本人だけでなく、
経営者であるあなたも民事で訴えられる可能性があります。
真面目に塾運営しているほとんどの先生方まで疑いの目で見られることになれば
たまったものではありませんし、やはり日本版DBSの学習塾業界への導入を強く望みます。
私たちが今すぐできる対策として考えられるのは、
授業中のスマホ持ち込み禁止と防犯カメラの設置です。
スマホ持ち込み禁止は、極端なに言えば今日すぐ実施することも可能です。
ただし、きちんと理由を伝えた上で禁止にしてくださいね。
そこで今回は、防犯カメラを中心にお話しします。
こんな事件が起きてもなお
「教室にカメラをつけるのはちょっと……」と言う方もいらっしゃるかもしれませんが、
もうその考え方は今すぐ改めるべきです。
ちなみに弊塾では、以前から防犯カメラを9台設置しており、
各教室・駐輪場・トイレ・教室入口・廊下・講師のカバン置きなどを常時録画しています。
防犯カメラの重要性については、当メルマガでもこれまで何度かお伝えしていますが、
設置の主たる目的は「抑止力」です。
防犯カメラがあることで「つい魔がさして」を抑えることができます。
私が尊敬している知人の1人で、元銀行マンの方がいらっしゃいます。
その方がおっしゃられていた
「軽い気持ちで犯罪に手を出してしまうと、もう捕まるまでやめられなくなる」
という言葉がとても印象に残っています。
盗撮犯もおそらく同様で、やはり初動を抑えることが最大の防御策になるのです。
とにかくみなさんには今すぐ行動を起こして欲しいので、
できるだけ費用を抑えつつ設置できる防犯カメラや録画方法を、具体的にお伝えします。
まず、防犯カメラは「GoogleNestCam」がおすすめです。
【GoogleNestCam(屋内用/電源アダプター式)】
https://store.google.com/jp/product/nest_cam_indoor?hl=ja
【GoogleNestCam(屋内・屋外用/バッテリー式)】
https://store.google.com/jp/product/nest_cam_battery?hl=ja
電源アダプター式は1台1万円以下で購入することができます。
そこまで高価ではありませんし、倒産の危機をリスクヘッジすると思えばむしろ安いものです。
ここはケチケチせずに、必要な台数を思い切って購入してください。
そして死角ができないように、あらゆるところに設置しましょう。
次に、録画機能です。
防犯カメラは、録画・保存できてこそ効果を最大限に発揮しますので、
ここは手を抜かずきっちり対策しておきましょう。
「GoogleNestCam」に対応している録画保存システムが「GoogleNestAware」です。
【GoogleNestAware】
https://store.google.com/jp/product/nest_aware?hl=ja
毎月課金のサブスクシステムです。
月630円プランと月1,260円プランがありますが、
連続動画履歴が10日間残る月1,260円プランがおすすめですね。
このシステムの素晴らしいところは、カメラを「何台つけても月1,260円」ということです。
カメラが10台なら月12,600円になるわけではありません。
月1,260円で録画・動画保存し放題って、かなり安いと思います。
あとは、各カメラの様子をリアルタイムで確認することも可能ですよ。
その場合は、こちらのモニターをどうぞ。
【Google Nest Hub】
https://store.google.com/jp/product/nest_hub_2nd_gen?hl=ja
ここまでぜんぶGoogle製品(サービス)ですが、このあたりは本当に商売上手ですね(笑)。
ただ、こちらのモニターを購入しなくても、
スマホやタブレットに「GoogleHome」アプリをインストールすれば、モニタリングは可能です。
したがって絶対に必要というわけではありませんが、弊塾では
iPadを使ってモニタリングしており、iPadを壁付けしてモニターのように使っています。
「情報管理されるのがイヤだ」というアンチGoogleの方は、
多少お金がかかっても業者さんに依頼して、防犯カメラとレコーダーを設置してもらいましょう。
いかがでしたでしょうか。
その気になれば、スマホ持ち込みは今日明日にでも、
防犯カメラは1週間もあれば対応は可能なはずです。
本当に、後は「やるか、やらないか」だけです。
正直、こんな事件まで起こっては、もう設置しないという選択肢はないと思います。
防犯カメラの設置をするだけで、自塾を守れるのはもちろんのこと、
何より生徒さんや保護者さんが安心することができます。
各教室に防犯カメラを設置している(した)塾さんは、
設置の旨を生徒さんや保護者さんに伝えるようにしましょう。
「防犯カメラがありますよ」ということを周知徹底するのも大事です。
本筋からは少しそれますが、防犯カメラがあれば冤罪を防ぐこともできます。
例えば生徒さんが、ちょっと先生をからかおうと思って
「先生にさわられた」なんて保護者さんでっちあげようものなら……
後で事実ではないと判明しても、残念ながら時すでに既に遅しです。
理不極まりない話だと思いますが、ことの真否に関わらず、
広がった噂はSNSで拡散され続け、収束するのは大変です。
勝手な正義感にかられたネット民によって、あなたの自宅や家族も特定され、
おそらく塾も廃業になるでしょう。
だからこそ証拠となる動画は、私たちの身を守ってくれることにもなるのです。
とにかく、生徒さんも保護者さんも、講師や私たちも、
みんなを守ることができるのが防犯カメラです。
生徒さんや保護者さんが安心できる教室を作り、私たちの身もしっかりと守っていきましょう。
【今回のまとめ】
・防犯カメラが、自塾を守ってくれる
・冤罪を防いでくれるおまけもついてくる