【Vol.631(2022.10.19)】高校生も土・日無料勉強会のススメ!

今回は、弊塾の「高校生対象」土・日無料勉強会実施についてお伝えいたします。

中学生を対象に、定期テスト前の土日を使って、
テスト対策授業や勉強会などを実施されている塾さんは多いと思います。

弊塾でも、定期テスト前の前週の土・日に
13:00〜19:00(中3生は10:00〜)で対策をおこなっています。

主にテスト対策プリントや、提出物のワークを繰り返し行っています。

講師が1名巡回してフォローを行いつつ、生徒さんたちは基本的に黙々と演習していて、
分からないところがあれば質問をするような方式です。

今回のテーマは、その高校版です。

弊塾でこれを始めたきっかけは、7・8年ほど前、中学時代から通塾してくれていた高校生が
「高校生の無料勉強会はやらないんですか?」とリクエストしてくれたことでした。

「確かにそうだな」と、次の定期テスト前からさっそく導入したのですが、
結論から申し上げますと、高校生対象の土・日無料勉強会は
「できる限り実施する」ことをオススメします!

勉強が好きでなくても、やはり高校生もテスト前は勉強する場を求めています。

それに、高校生がたくさん集まって、黙々と勉強する姿を想像してみてください。
「塾、やってるなあ」としみじみ実感できて、モチベーションも上がりますよ(笑)。

お互いにとっていいことづくめです。

しかし、中学生に比べ、高校生を対象にこうした勉強会を実施されている塾さんは、
少ないと感じます(安多調べ)。

理由として考えられるのは、

(1)高校生になったのだから、テスト勉強ぐらい自分でやってほしい(やるべきだ)
(2)中学とテスト日程がずれるので、土・日の勉強会の日数が増え負担になる
(3)塾生の在学校が複数にまたがる場合、高校によってもテスト日程が異なりさらに負担増
(4)土・日に高校生の質問に対応できる講師が必要になる
(5)さらに人件費が増える

あたりでしょうか(間違っていたら申し訳ありません!)。

多分に私見も含みますので絶対とは言えないのですが、
これらに対して私なりの考えをまとめてみたいと思います。

(1)高校生になったのだから、テスト勉強ぐらい自分でやってほしい(やるべきだ)

私もそう思います(笑)。

ですが、人間は弱い生き物です。
高校生だからといって誰もが主体的に勉強できるとは限りません。

実際に私は典型的なダメ高校生で、テスト前も隠れてゲームで遊んでいました。

土・日に6時間ずつの計12時間の勉強をするとして、
塾でやるのと自宅でやるのとではどちらが効果的かは、
塾の先生方であれば言うまでもなくご理解いただけると思います。

また、私は高校生を「体が大きくなった中学生」とイメージするようにしていますが、
そのくらいでちょうど良いのだろうと思います。

また、中学時から通塾してくれている生徒さんは、土・日の勉強会に慣れているので、
違和感なく参加してくれますよ。

「高校生だから」という思い込みは一旦捨てて、
中学生と同じような対応をしてみてはいかがでしょうか。

「高校生にもなってそこまでやるのは過保護では……」と思われるかもしれませんが、
勉強する「環境」を提供しているだけで、本人たちの自立の阻害にはならないと思いますよ!

(2)中学とテスト日程がずれるので、土・日の勉強会の日数が増え負担になる

これは正直なところ、負担増です。

地域にもよるかもしれませんが、弊塾の地元・宝塚市では、
中学と高校のテスト日程がだいたい1〜2週間ずれます。

今月も8日・9日が中学生の無料勉強会、15日・16日が高校生の無料勉強会となり、
私と教室長でローテーションを組んで、交代で対応しました。

また、弊塾は土・日担当のスタッフを雇用していますので、
社員が不在でも、巡回する講師がいれば勉強会の対応をすることができます。

社員間でローテーションを組んだり、
学生講師に助けてもらって実施できる形が作れそうであれば、ぜひ実施してみてください。

「土・日の両日はさすがにキツい」という塾さんは、土曜日だけでももちろんいいと思います。

大事なことは、継続できる形をつくることです。

補足ですが、中学と高校で実施日が1~2週ずれることを逆利用し、
中学生の無料勉強会時に高校生も組み込んで、
高校生は2週にわたって実施するような工夫もしています。

(3)塾生の在学校が複数にまたがる場合、高校によってもテスト日程が異なりさらに負担増

これもなかなかの負担ですよね。

弊塾の高校生たちが通う学校は、実に17校と相当バラバラな状態です。

中学は基本的に教室周辺の地域(学区)だけで済みますが、
高校になると通学範囲が広がりますので仕方がありません。

したがって、高校間でもテスト期間が1〜2週間ずれることもよくあります。

中には「この週で勉強会が必要なのは一人だけ」というケースもありますが、
だからと言って実施しないのは不公平です。

そのため、今年の2学期期末の勉強会に関しては、
下記のようなスケジュールになっています。

○中学生・・・11月12・13日、19・20日
○高校生・・・11月19・20日、26・27日、12月3・4日

実質上、毎週開催ペースで約1ヶ月のロングランです(笑)

キツいと言えばキツいのですが、「高校生も無料勉強会をやる!」と
覚悟を決めて取り組んでいますので、そこは気合いですね。

とは言え、体を壊しては元も子もありません。

先述したように、社員間でローテーションを組んだり、学生講師に入ってもらったりと、
できる限り私自身も負担軽減を心がけています。

塾長や教室長一人に負担が集中しすぎて、
「なんでこんなしんどい思いしてやらないといけないかのか」
なんて気持ちになってしまうと本末転倒です。

公私のバランスにはくれぐれもお気をつけください。

(4)土・日に高校生の質問に対応できる講師が必要になる

これは普段から高校生を指導できる大学生(や社会人)を雇っておくしかありません。

ただ、意外と土・日に働きたいという講師も多かったりしますので、
土・日にも働ける講師を確保しておくことが大切になりますね。

あなたや教室長が高校生の指導ができる場合は、それで対応することもできますので、
貴塾に応じた編成を心がけてみてください。

もしくは、発想の転換ということで、
「無料勉強会は自習室を解放しているだけで、質問は不可。授業の際に聞くこと」とすれば、
土・日に高校生を指導できる講師を確保しなくても済みます。

しかし、生徒さんの満足度という意味ではやはり不十分な気もしますし、
私も試したことがないので、あいにく強く推奨はできません。

(5)さらに土・日を開校することになるので、人件費が増える

学生講師を呼べばそのぶんの人件費がかかります。

自分(塾長)が出社すればいいというものではなく、
そこにも人件費は発生していると考えるべきです。

つまり残念ながら、高校生対象に土・日無料勉強会をするかぎり、
人件費は間違いなく増えます。

しかし、こういったイベントを行うことが評判となり、
紹介につながったり、高校生の問い合わせが増えたりするはずです。

私は多少の人件費がかかっても、
その何倍ものメリットがあると考え、実施に踏み切っています。

いかがでしたか。

弊塾はよくある1:2の個別指導塾です。

ただ、授業以外の部分で色々と付加価値をつけて、
少しでも生徒さんの成績アップや勉強量アップになる取り組みを行うように意識しています。

その一つが土・日無料勉強会です。

どの塾さんも生徒さんのことを考え、いろいろな取り組みをされていると思います。

その取り組みの精度をさらに高めたり、新たなイベントを実施したりする工夫が、
地域に密着した塾として評判につながっていくのではないでしょうか。

あなたの塾でのユニークな取り組みがあればぜひ教えてください!

【今回のまとめ】
・中学生同様、高校生にも土・日無料勉強会はオススメ
・やるなら、継続できる仕組みづくりが大切

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安多 秀司のアバター 安多 秀司 株式会社リアル・パートナーズ代表

大学卒業後、京都・滋賀・大阪・兵庫等に教室を持つ「成基の個別教育ゴールフリー」に入社。
最年少教室長として、川西教室(兵庫県)で3年間務める。その後、「スタンダード家庭教師サービス」を運営する株式会社スタンダードカンパニーに入社。「個別指導塾スタンダード」の立ち上げに尽力し、事業責任者として30数教室の 新規展開を行う。
その後独立し、平成20年7月「個別教育フォレスト」を設立。開校1ヶ月で35名の入会があり、わずか1ヶ月で損益分岐点を超える。現在はキャンセル待ちの塾として地域No.1の個別指導塾を運営している。
今でも現場主義を貫き、常に通塾中の顧客に対して満足度を高める工夫を実践している。

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