【Vol.790(2024.05.01)】生き残るのは、大学情報に詳しい塾

最近、とても興味深いYouTube動画を観ました。

【これからの塾の強みは進路指導?/塾講師チャンネル】
https://www.youtube.com/watch?v=sdPDk0hzksA

個別指導塾CASTDICE(キャストダイス)塾長・小林尚先生のYouTubeチャンネルです。

ご存じの方も多いかもしれませんが、
「コバショー」さんのお名前で多方面でご活躍中の方です。

最近では、私も日頃お世話になっている「日本の大学全部行った男」・山内太地先生と
タッグを組んで、書籍も出されたりしています。

<やりたいことがわからない高校生のための最高の職業と進路が見つかるガイドブック>
https://www.amazon.co.jp/dp/4046062916

また、現役の個別指導塾塾長でもいらっしゃるので、
YouTubeチャンネルでは大学受験情報や塾経営などもリアリティにお話しされており、
私自身、勉強させていただいています。

忖度なしでお話しされる部分は山内先生と通じるところがあり、痛快で気持ち良いです(笑)。

ぜひ動画もご覧いただければと思います。

さて、私も今後、高等部を持つ塾の強みとして、
大学の情報をどれだけ仕入れることができるかが非常に大切だと考えています。

だからこそ、山内先生にお願いして
何度も大学受験や進路指導に関するセミナーを開催しているわけです。

また、私自身も先日開催した「高等部つくりかたセミナー」の中で、
大学情報を入手する大切さをお話しいたしました。

そこで今回は、セミナーでお伝えした内容から
「大学情報に強くなる」に関連する部分を少し抜粋してお伝えしたいと思います。

ご参加いただいた先生は復習がてらご覧ください。

セミナーでは、大学や進路に関する情報について
「高校の進路指導の先生より詳しくなること」とお伝えしました。

生徒さんが高校の進路指導の先生に相談に行くのではなく、
塾の先生に相談するようになれば勝ちだと思うくらいでちょうどいいです。

もちろん勝ち負けの問題ではありませんが、
生徒さんからどれだけ信頼してもらえるかは、持っている情報量によります。

高校の進路指導の先生より詳しくなっておくことが一つの目安なのです。

例えば、「東京科学大学」ってご存知ですか?

「いやいや、そんな大学ないでしょ!」と思われた方は要注意ですよ。

では、東京医科歯科大学と東京工業大学はご存じでしょうか?
こちらは有名校なので、ご存じの方が多いでしょうね。

実は東京科学大学は、この両大が今年の11月に統合してできる大学なのです。

もし受験生が「東京科学大学を受けようと思うんですが」と相談してきたとして、
「いや、そんな大学はないでしょ。なんか間違ってない?」みたいなことを言った瞬間に、
塾の進路指導力に対する信頼度は終了です。

相談してもらえなくなりますし、下手をすれば退塾になります。

他にも、岡山理科大学は来年度から「恐竜学科」を新設予定です(申請中)。

これまで恐竜のことを学ぼうと思えば福井大学の恐竜学部が有名でしたが、
これからは恐竜好きな受験生にとって選択肢が増えます。

これも知らなければ、福井大学1択のアドバイスしかできないわけで、
見方によっては、こちらが生徒さんの選択肢を奪ってしまったとも言えるわけです。
(もちろん、進路くらいは自分で調べなさいというのは大前提ですが)。

そんなことにならないためにも、まずは気軽にできることから
どんどん動き出すことが大切です。

おすすめの書籍やWEBサイトもありますので、ご紹介しておきますね。

まず、大学受験情報誌の王道といえばやはり「螢雪時代」です。

【螢雪時代】
https://www.obunsha.co.jp/category/04

毎月、最新の情報を誌面で得ることができます。
デジタルはちょっと……という方にはもってこいです。

毎月しっかり読んでおけば、それだけでも大学情報にはかなり詳しくなれるでしょう。

毎月ついてくる付録の小冊子には、受験方式が全大学・学部で詳しく載っていたり、
国公立大学の共通テストと2次試験の傾斜配点なども載っていたりと、
買わない理由がありません。

WEBでおすすめなのはベネッセさんのマナビジョンです。

【マナビジョン(ベネッセ)】
https://manabi.benesse.ne.jp

大学受験に関する情報の王者と言っても過言ではないベネッセさんが、
大学受験についてとりまとめたサイトです。

ベネッセさんの情報が全て詰まっていると言っても過言ではないこのサイト、
使わないわけにはいきません。

マナビジョンをネットサーフィンするだけで、
知らなかった情報をどんどん得ることができるはずです。

いかがでしたか。

高等部を持つのであれば、大学情報に詳しいのが当然です。

ただ、高校入試に比べ、得るべき情報量が何十倍にも跳ね上がります。

大学の情報をしっかり得ていないのに高等部を持っているのはもはや詐欺です。

高校入試の情報を持っていない塾に中学生が通うのと同じだと考えれば、
それがどれだけ罪深いことか分かっていただけるのではないでしょうか。

とにかく、高等部を持っている塾さん、持とうとしている塾さんは、
あらゆる手段を使って大学情報を入手する習慣をつけておきましょう。

日頃からアンテナを立てておくことで、大学受験に意識が向きますし、
1年やり続ければ相当の経験や知識を得ることができます。

その情報を持って生徒さんへ進路指導することにより、
「高校の先生より塾の先生に相談しよう」となります。

そして、その積み重ねが
「あの塾は大学受験に強い塾」「大学の情報量がハンパない塾」という評判につながり、
高校生でいっぱいの塾を作り上げることができるのです。

少子化は止まりませんが、だからこそ、しっかり大学情報を得ている塾と、
そうでない塾との差は広がっていくばかりだと思います。

みなさんはどっちの道を進みますか?
みんなで大学情報を得ていきましょう!

それにしても、コバショーさんのYouTube、とっても勉強になります。
いつかセミナーで登壇してもらいたいです!

【今回のまとめ】
・大学情報は簡単に本やサイトから得ることができる
・高校の進路指導の先生より大学について詳しくなること

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安多 秀司 安多 秀司 株式会社リアル・パートナーズ代表

大学卒業後、京都・滋賀・大阪・兵庫等に教室を持つ「成基の個別教育ゴールフリー」に入社。
最年少教室長として、川西教室(兵庫県)で3年間務める。その後、「スタンダード家庭教師サービス」を運営する株式会社スタンダードカンパニーに入社。「個別指導塾スタンダード」の立ち上げに尽力し、事業責任者として30数教室の 新規展開を行う。
その後独立し、平成20年7月「個別教育フォレスト」を設立。開校1ヶ月で35名の入会があり、わずか1ヶ月で損益分岐点を超える。現在はキャンセル待ちの塾として地域No.1の個別指導塾を運営している。
今でも現場主義を貫き、常に通塾中の顧客に対して満足度を高める工夫を実践している。

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