【Vol.791(2024.05.08)】付加価値をつけて、魅力のある塾に!

GW中にX(旧Twitter)を見ていると、
知り合いの先生方が教室の様子をアップされていました。

連休中にも関わらず、本当にお疲れさまです。

「GW特訓学習」や「GW英単語特訓(24時間で2000語暗記!)」といった
特訓イベントの様子をアップした内容でした。

私が中高生のころだったら絶対に参加したくない企画ですが(笑)、
保護者さんややる気のある生徒さんにとってはとても魅力的なイベントです。

生徒さんのためにこういった企画を立てる先生方を心から尊敬します。

個人的な考えですが、これからの個別指導塾は、
週1・2回の学習指導だけでは魅力ある塾にはならないと考えています。

学習指導に加え、プラスアルファの付加価値をつけることが
支持される要素になっていくのではないでしょうか。

そこで今回は、どんな付加価値をつければ、
生徒さんや保護者さんのハートをぎゅっとつかむ魅力的な塾になるか、
一緒に考えてみましょう。

と言っても、話題性やユニークさを狙って特別なことをするのではなく、
いつも通りの当たり前の内容です!

でも、結局はその当たり前ができるかどうかが大事なんですよね。

ポイントは、3つあると思います。

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(ポイント1)進路指導できる塾
(ポイント2)授業以外の企画・イベントを行う塾
(ポイント3)塾長・教室長が魅力ある塾
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(ポイント1) 進路指導できる塾

これは前回の記事でもお伝えした内容になりますので、詳しくは下記をご覧ください。

【Vol.790(2024.05.02)生き残るのは、大学受験に強い塾】
https://r-partners.jp/1116/

高校の進路指導の先生より、大学入試について詳しくなりましょうというお話でした。

なお、多くの個別指導塾は中学生メインかと思いますので、
高校入試の情報については把握しているのは当然です。

(ポイント2) 授業以外の企画・イベントを行う塾

冒頭でご紹介した「GW特訓学習」や「GW英単語特訓」がまさにこれですね。
とても魅力的なイベントです。

もちろん、それ以外にもさまざまなイベントを展開されている塾さんも多いと思います。

弊塾で言えば、以下の3つは、授業以外で行っている王道の企画ですね。

(1)「年間355日開校」
(2)「英語の教科書音読・暗唱&計算練習講座を毎週開催」
(3)「テスト前、土・日無料勉強会」

やろうと思った理由はシンプルで、少しでも得点アップしてほしい、
志望校に合格してほしい、そのためには必要だという考えを形にしたものです。

10年以上やっていますが、この3つは本当にブレないですね。
それぐらい鉄板なのかもしれません。

詳細はこのような感じです。

(1)年間355日開校

弊塾は10年ほど前から高校生が半数以上を占めていたこともあり、
大学受験に向けて学習できる環境を整えていったところ、
極限まで開校日を設ける形を取りました。

「勉強したくても塾が休み」とか「土日祝は教室が開いていない」という
不満を解消することが目的です。

実際に、生徒さんも家では勉強できないと言いますし、
私も家では集中して勉強しないと思っています(笑)。

「夏休みは毎日朝から塾に通う」「学校帰りは直接塾に行く」という習慣をつけるためにも、
行こうと思えばいつでも行ける環境が大事なのです。

ただし、私が常に土日も出勤しているわけではなく、
土・日対応のスタッフに教室の開校や施錠を任せる形です。

土日対応のスタッフは、元生徒の保護者さん。
この元生徒は、講師まで務めてくれた人材でもあり、
その親御さんとあって、心から信頼して任せています。

昨年度までは年間360日開校でしたが、
今年度からはスタッフや社員(私含む)の労働環境も考え、年間355日開校としました。

(2)「英語音読・暗唱&計算練習」講座を無料で毎週実施

中学生を対象に、毎週水曜日に1コマ(75分)、
無料で英語の教科書の音読や暗唱、数学の計算練習を行う時間を取っています。

少人数制の講座で、私と講師1名が巡回する仕組みです。

今年度より弊塾は高校生専用の塾となりましたが、
高校生生徒のきょうだいで中学生が数名いるため、今年度も引き続き実施しています。

この時間に英語の教科書本文の音読や暗唱が実施できると、
学校の授業も分かりやすくなりますし、
塾の通常授業時間内に教科書本文の単語の確認などをしないでよくなります。

計算も毎週コツコツ行うことで、ミスも減り計算力もアップするのでいいことづくめです。

短い時間かもしれませんが、毎週決められた時間でやり続けることの大切さは
みなさんであればご理解いただけるかと思います。

また、音読で声を出すと、他で授業を受けている生徒さんたちの耳障りになるのと、
参加率をアップするために、実施するコマには通常授業を入れないのがポイントです。

講師の人件費はかかりますが、費用対効果は抜群ですよ!

講師の人数が足りなければ社員が対応すればいいですし、
同時に生徒さんとのコミュニケーションも取れるので一石二鳥です。

手前味噌ですが、本当に良い講座ですのでみなさんもぜひマネしてみてください!

(3)テスト前、土・日無料勉強会

定期テスト前の土・日は13:00~19:00で無料勉強会を開いています。
高校生に関しては、その前週も含め2週連続の実施です。

基本的には自学自習のスタイルで、
学生講師が1~2名巡回しながら質問対応できる仕組みを作っています。

2日で12時間も勉強してくれたら、そりゃあそれなりに成績も上がります(笑)。
要は、その環境を作れるかどうかなんです。

「テスト前は勉強会があるのが普通」「勉強会に参加するのが当たり前」という
雰囲気が作れるととても楽ですよね。

この形を作り出すまでが大変かもしれませんが、やってみる価値は大いにあります。

土・日の2日間がどうしても無理であれば、1日だけでも良いと思いますし、
その分、開催時間を伸ばして(9:00~22:00など)対策するのも効果的です。

(ポイント3)塾長・教室長が魅力ある塾

いつも何度も言っていますが、
教室責任者である塾長や教室長が魅力的でなければいけません。

保護者さんと何度もコミュニケーションを図り、
「この塾長に我が子を任せたい」「教室長がとても感じよくていい印象だわ」
「我が子のことをこんなに考えてくれるなんて信頼できる」
と思ってもらえるようになる必要があります。

いくら中身が良く(=指導の質が高い・コミュニケーション力の高い講師がいる)ても、
入り口である塾長・教室長が微妙であれば、入塾につながりません。

そのため、第一印象で好感を持たれるように日々心がけておくべきです。

清潔感のある身だしなみにしたり、話をしっかり聞く姿勢を取ったりと、
ちょっとした努力できることは山ほどあります。

あとは、誠実に教室運営をしていくことに尽きると思います。

「生徒さんや保護者さんと約束したことは守る」、
「お問い合わせや相談メールが来たら24時間以内に返信する」、
「通塾してきた生徒さんの顔が冴えないようならすぐに保護者さんへ連絡する」、
「働いてくれているスタッフを大切にする」、
「できないのにできるなどと、嘘を言わない」などなど……

当たり前のことばかりですが、
学習塾運営は、薄い紙を毎日1枚ずつ積み重ねていくことに似ていると思います。

毎日の微々たる変化は全然気づかなくても、
数ヶ月・1年で振り返ってみると、厚み(=信頼感)ができているはずです。

このように、当たり前の内容ばかりお伝えしていると、
情報として退屈に感じる読者さんもいらっしゃるかもしれません。

しかし、学習塾運営がうまくいく秘訣は、
当たり前のことを当たり前に誠実に行うことが王道なのです。

特に人と人とのビジネスですし、大切なお子さんをお預かりする仕事でもありますので、
「この塾なら、うちの子を預けてもいい」と言われる塾が必要とされるのではないでしょうか。

特に個人塾の場合、大手塾や中規模塾に比べ、認知も低いですし、資本力も勝てません。

一方で「あなた」という人を全面に出して勝負できるのが、個人塾の利点とも言えます。

外見も中身もしっかり磨いて、魅力ある塾長・教室長でありたいですね。

いかがでしたでしょうか。

「うちは週1回の授業だけで成績も上がっているし、
そんなことをしなくても十分に満足してもらえている」という塾さんには不要な話でしたが、
そんな塾が付加価値をつけたら、さらに地域でぶっちぎりの塾になるのは間違いありません。

みなさんはこれからどんな付加価値を自塾に取り入れていこうとお考えですか。
自塾に関わる全員がハッピーになる仕組みになれば最高ですね!

【今回のまとめ】
・授業以外の付加価値があれば魅力的
・当たり前のことを当たり前にやる

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安多 秀司のアバター 安多 秀司 株式会社リアル・パートナーズ代表

大学卒業後、京都・滋賀・大阪・兵庫等に教室を持つ「成基の個別教育ゴールフリー」に入社。
最年少教室長として、川西教室(兵庫県)で3年間務める。その後、「スタンダード家庭教師サービス」を運営する株式会社スタンダードカンパニーに入社。「個別指導塾スタンダード」の立ち上げに尽力し、事業責任者として30数教室の 新規展開を行う。
その後独立し、平成20年7月「個別教育フォレスト」を設立。開校1ヶ月で35名の入会があり、わずか1ヶ月で損益分岐点を超える。現在はキャンセル待ちの塾として地域No.1の個別指導塾を運営している。
今でも現場主義を貫き、常に通塾中の顧客に対して満足度を高める工夫を実践している。

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