【Vol.607(2022.07.27)】高3生の誓約書

先日、お世話になっている予備校の先生が、
「安多先生の塾の高校生比率が、なぜ6割を超えるのかが不思議だ」と話されていました。

そう言っていただけると恐縮ですが、もちろん偶然そうなったわけではありません。
私たちなりにさまざまな手を打ってきたという自負はあります。

高等部専用チラシや高校生専用ルーム、高3生には指定席の提供などなど。

また中3から高1への継続率も毎年60〜80%で推移していることも、
高校生比率が高い要素となっているはずです。

そんな話の流れで、先生が特に興味を持ってくださったのがこの取り組み。

「高2の3月に誓約書を提出してもらい、1年間頑張ってもらう」ことです。

言葉の通りなのですが、弊塾ではそうした「誓約書」を生徒さんと取り交わしています。
そこで今回、その誓約書の中身を一挙大公開したいと思います!

以下、誓約書
〜〜〜〜〜
[自習室ルール・禁止事項 一覧]※確認したらチェックしてください。

<自習室>
□ 自習室の私語は、休憩中も含め厳禁(一人で通塾している人に迷惑なので)
※21時40分以降は、教室内での私語を可能とする
□ 決められた週回数で自習にくること(7月は平日毎日、8月以降は平日毎日+土or日)
※但し、他塾や習い事がある場合は、考慮した上で自習回数を決定する
□ 17時35分までに通塾し(部活がある場合は終わり次第)、21時40分まで滞在すること
※但し、早朝学習や部活等で4・5時台に起床する場合、帰宅時間の相談は可能
□ 夏休み期間中は10時から通塾すること(学校の夏期補習がある場合は終わり次第)
□ 正当な理由なく、遅刻・欠席しないこと
□ 自習中の食事は禁止(食事は休憩時間中に。適度な水分補給は可)
□ 自習中に缶のプルタブを開けたり、缶のフタを開けたりしないこと
□ 自習中はスマートフォンや菓子類はカバンの中に入れること(ポケットの中も不可)
□ 入室後、買い出し等の途中退出は一切禁止(12:40~13:20は除く)
□ 自習中は無意味に立ち歩かないこと
□ 自習中、音楽を聴きながら勉強することは禁止する
□ フォレストの時間割(75分自習・10分休憩)に合わせ自習を行うこと

<全般>
□ 単語テストを期日(毎週土曜日19時まで)までにこなすこと
□ 単語テストが追試の場合、日曜日の15時から追試を受けること
□ 欠席や遅刻、各種相談は、保護者を頼らずに自分で連絡すること
□ トイレに携帯電話・スマートフォンを持っていかないこと
□ トイレをきれいに使うこと(汚したら、清掃すること)
□ 自転車で通塾する場合、一番奥のスペースに駐輪すること
□ 自分がされて嫌なことはしないこと
□ 大学受験させてもらうことの感謝の気持ちを忘れず、努力を惜しまないこと
□ 無意味に遅刻しない
□ 社員・講師・保護者に対してウソをつかない
※1回でもウソをついた場合は、信頼関係の再構築は不可能と考え、即退塾となります

私(生徒)は、上記のルールを厳守した上で、覚悟を決め大学合格を目指します。そのために絶えず努力することを誓います。上記のルールに違反し、5回注意された場合は退塾になっても構いません。
  2022年   月     日  生徒名                   

私(保護者)は、上記のルールを理解した上で、大学受験に向けサポートすることを誓います。
上記のルールを子どもが5回違反した場合、退塾になっても構いません。
  2022年   月     日  保護者名                   

〜〜〜〜〜

いかがでしょう?厳しいですか?

入塾時にも説明しますが、高2の12月の面談で再確認し、
この誓約書内容に従えるならそのまま高3も継続、
自分には合わないと思ったら他塾へ転塾を勧めています。

また、誓約書にサインしたにもかかわらず守れない場合は、
本当に残念ではありますが退塾してもらっています(過去に2名だけいました)。

基本的に、例外は適用されません。

「ちょっとぐらい特別ルールがあってもいいのでは」と思われるかもしれませんが、
イレギュラーを作ったら、後で揉める可能性が爆上がりしてろくなことになりません。

「真剣に頑張りたい生徒さんを最優先する」という方針から決してブレないことを重視し
このルールで「1年間、頑張るぞー!」と言う高3生を全力で応援しています。

したがって、高2の1~3月の段階で1~2名の退塾が出る年もありますが、
残った生徒さんたちは同じベクトルを持って頑張ろうとしているメンバーだと言えます。

そのぶん、環境的に生徒さんたちも勉強しやすくなりますし、
塾側としても非常に運営しやすいです。

どんな生徒さんも手広く受け入れるのも経営判断であり塾の個性だとは思いますが、
自塾や塾長の方針に賛同していただける生徒さんに通塾していただくことが、
うまくいく教室運営の一つではないかと思っています。

目先の売り上げや生徒数などが先行して、誰でも彼でもとなってしまうと、
結果として全体の満足度が下がることにもなりかねませんので、気をつけましょう。

【今回のまとめ】
・ルールはルールとして適用する
・例外を作らない

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安多 秀司 安多 秀司 株式会社リアル・パートナーズ代表

大学卒業後、京都・滋賀・大阪・兵庫等に教室を持つ「成基の個別教育ゴールフリー」に入社。
最年少教室長として、川西教室(兵庫県)で3年間務める。その後、「スタンダード家庭教師サービス」を運営する株式会社スタンダードカンパニーに入社。「個別指導塾スタンダード」の立ち上げに尽力し、事業責任者として30数教室の 新規展開を行う。
その後独立し、平成20年7月「個別教育フォレスト」を設立。開校1ヶ月で35名の入会があり、わずか1ヶ月で損益分岐点を超える。現在はキャンセル待ちの塾として地域No.1の個別指導塾を運営している。
今でも現場主義を貫き、常に通塾中の顧客に対して満足度を高める工夫を実践している。

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