【Vol.656(2023.01.13)】新年度に向けて(後編)

前回に引き続いて「新年度に向けて」というテーマ(後編)をお届けします。

前編では、新年度に向けた5つの取り組みポインとしてト
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(1)生徒数推移&売上・利益目標
(2)学年別比率
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についてお伝えしました。

(詳しくはこちらから)
【新年度に向けて(前編)】
https://r-partners.jp/619/

後編となる今回は
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(3)広告関連(デザイン・予算)
(4)講師採用
(5)年間カレンダー
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というテーマでお届けいたします。
では早速いきましょう!

(3)広告関連(デザイン・予算)

新聞折込やリビング(地域紙)などにチラシを入れたり、
またそのチラシをポスティングされている塾さんも多いかと思います。

チラシもWeb広告や教室の公式HPと同様、十分に戦力となる広告媒体です。

「チラシ折込なんてもう古い! これからはwebマーケティングやweb広告の時代だ」
という考えもあると思いますが、私はまだまだチラシには力があると思っています。

むしろ地域密着型の個人塾こそ、webより折込チラシやポスティングのほうが
よっぽど効果的だと感じるほどです。

まあそこの議論はさておき、実際にチラシを作る場合は、
前編でお話ししたように、学年比率を考えることが大切です。

「主にどの学年に来ていただきたいか」を考えて、
その学年に向けた内容をメインにチラシを作るのです。

弊塾の場合は、新中3・新高3の募集はすでに定員に達していますし、
小学生は募集していないので、新中1・2と新高1・2に向けた内容になります。

したがってチラシのキャッチコピーも、
受験生を意識した「今から頑張って合格しようぜ!」的なメッセージにはなりません。

「勉強の習慣をつけましょう」とか「1年後の受験学年に向けて地盤を固めましょう」といった
キャッチコピーや、それに合わせた内容で構成していきます。

加えて弊塾では「中学部版」「高等部版」の、2パターンのチラシを作っています。

高校生比率を上げておきたいなという場合は、高等部版チラシを多めに折り込んだり
ポスティングしたりと、工夫しているのもポイントかもしれません。

「高等部のチラシを見てみたい!」という方は、
特典として弊塾のチラシデータを差し上げておりますので
1月22日(日)開催の「高等部作り方セミナー」にぜひご参加ください。

ちなみに「あと1塾さま」となっておりますので、ご興味のある方はお急ぎを(営業)。

(4)講師採用

当メルマガでいつもお伝えしていることですが、
個別指導塾の場合、指導する講師が「教室の顔」です。

コミュニケーション力のあり人情あふれる講師を採用したいところですが、
来年卒業する(ポイント:今年ではありませんよ!)講師の人数分は、
今年中に採用しておきたいところです。

個人的な肌感覚ですが、「塾講師をしたい!」と応募してくる
優秀な人材はだんだん減ってきているように感じます。

「塾講師=ブラックバイト」というイメージが先行していたり、
居酒屋の時給とそれほど変わらずに魅力を感じなかったりと、
昔のように憧れの職種ではなくなってしまっている部分もあります。

人気にあぐらをかいて、人材募集にそこまで注力してこなかった
私たち塾業界の責任でもあると言えるでしょう。

それでも「人に伝えるのが好き」「学校の先生を目指しているので指導力を磨きたい」という
人材は必ず存在するので、その人たちに向けてしっかりと自塾をアピールしたいところです。

Web媒体や塾講師専用媒体(塾講師〇〇といったサイト)だけでなく、
大学の掲示板に求人広告も出してみましょう。

学生の部活やサークル、委員会などが、学祭などのイベントを開催するために
企業協賛を求めているケースもありますので、そこに手をあげてみるのも一つの手です。

できることは山ほどあります。

とにかく弊塾では、生徒募集以上に、講師募集にお金をかけるイメージです。

もちろん満足のいく時給を提示する必要もありますし、
「職場が楽しい」「やりがいがある」「雰囲気が良い」「社員と信頼関係を持てる」などの要素も
大切になってきます。

いくら時給が高くても、殺伐とした雰囲気の職場で4年間働こうという人は稀です。

また大学生の場合、アルバイトをしようという意欲は4〜6月ごろにピークを迎えます。

この時期を逃さず求人活動を行ってくださいね。

(5)年間カレンダー

来年度の年間カレンダー(休校日など、年間のスケジュールを記載したもの)は
もう作られていますか?

このあたり、大手さんはさすがにきちっとされていて、
すでに作られているところも多いですが、個人塾ほどつい後回しになりがちです。

ゴールデンウィークやお盆、年末年始などの休校日などを設定して、
2月には現生徒さんやその保護者さんへお渡しできるようにしましょう。

私は年間カレンダーを作成するのが大好きです。

いい意味で自分の都合に合わせて
「休校日」や「通常授業なしの自習日」などを設定できるからです。

今年のゴールデンウィークはいい感じで休日が続いているので、
4月29日(土)〜5月7日(日)までしっかりお休みを取る予定です。

夢の9連休ですよ!? ワクワクしますね(ハート)。

ただ、お休みといっても通常授業がないだけで、
自習室の利用はできる日を設けるようにしています。

社員やスタッフが持ち回りで教室を開けるようにはして、
主に受験生が勉強できる環境を作ります。

ちなみに弊塾は、ゴールデンウィークで数日の完全休校を設けて以降は、
年が明ける1月1日まで完全休校日はありません(笑)。

高3受験生が多いこともあるので、常に教室が開いていて
自習できる環境がウリとなっている部分もあるためです。

年間360日以上開校しています。

また、年間カレンダーを作るときにワクワクするのが、5週ある月です。

塾業界では昔から、1年を48週(4週×12月)とシンプルに設定し、
5週目にあたる月末の29日・30日・31日は調整休みという謎ルールがありました。

しかし弊塾では、ひと月で同じ曜日が5週(5回)ある場合は、
週1回コースでも、月4回ではなく月5回の授業を実施し、授業料も5回分を請求します。

そうすることで、年50〜51週を確保できるからです。

その結果、単純に売上が5〜6%アップします。

仮に年間売上が3,000万円だったとして、
それが3,180万円になるわけですから、意外と大きいですよ。

5週目がある場合は、できる限り教室を開けて通常授業を入れることをお勧めします。

いかがでしたでしょうか。

忙しい時期ではありますが、新年度に向けた準備も並行して進めていきましょう。
そして、気持ちよくゴールデンウィークを迎え、好きなだけエンジョイしましょうね!

【今回のまとめ】
・入試前でも、今のうちに次年度の準備を
・今きちっとやっておけば、パラダイスのGWを迎えることができる

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安多 秀司 安多 秀司 株式会社リアル・パートナーズ代表

大学卒業後、京都・滋賀・大阪・兵庫等に教室を持つ「成基の個別教育ゴールフリー」に入社。
最年少教室長として、川西教室(兵庫県)で3年間務める。その後、「スタンダード家庭教師サービス」を運営する株式会社スタンダードカンパニーに入社。「個別指導塾スタンダード」の立ち上げに尽力し、事業責任者として30数教室の 新規展開を行う。
その後独立し、平成20年7月「個別教育フォレスト」を設立。開校1ヶ月で35名の入会があり、わずか1ヶ月で損益分岐点を超える。現在はキャンセル待ちの塾として地域No.1の個別指導塾を運営している。
今でも現場主義を貫き、常に通塾中の顧客に対して満足度を高める工夫を実践している。

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