【Vol.677(2023.03.29)】自塾周辺にある他塾や店舗の付き合い方

今回は、自塾の周りにある塾さんや店舗などのお付き合いについて。

みなさんはどういう考え方で周辺の塾さんとお付き合いしていますか?
また、周辺にあるお店へはどんな意識で入店していますか。

「何にも考えてません!」だと、何かと損しているかもしれませんよ。

そこで弊塾のケースをサンプルに、事例をご紹介してみたいと思います!

さて、弊塾では、道路を挟んだ目の前に大手塾さんがあります。

企業規模はまったく違いますが、ライバルといえばライバルですよね。

私は15年ほど前に新規開校した際、この場所を選んだ理由の一つが
「大手塾さんの目の前だったら目立つから良いね!」というものでした。

「そんな理由で!?」と思われるかもしれませんが、すごく重要なポイントです(笑)。

そして、オープン時には菓子折りと名刺を持って
「この度、個人で個別指導塾を開校することになりました。よろしくお願いします。
生徒がご迷惑をお掛けすることがあれば、すぐにおっしゃってください」
と挨拶しにいきました。

ほか、近隣の他塾さんも2~3軒ご挨拶にうかがっています。

ライバルには変わりありませんが、地域の子どもたちが通っているわけですから、
何かと協力していくのは当然だというスタンスで私は接するようにしています。

例えば生徒さんの見送りなどで他塾のスタッフさんと目があったら、
元気よく挨拶するのもポイントです。

ちなみに向かいの大手塾さんは素敵な社員さんばかりで、
挨拶を笑顔で返してくださるのがとても嬉しいです。

もちろん、絶対に仲良くならないといけないルールなんてありません。
場合によっては、無視したり、嫌な顔をしたりする塾さんもあるでしょう。

それでも、こちらから気持ちよく挨拶することは心がけたいところです。

なぜなら、そういった姿を生徒さんも保護者さんも少しずつ見ているわけで、
その積み重ねがボディーブローのように効いてくると思うからです。

また、教材会社さんを通じて、近隣の集団塾・A塾の塾長さんを
紹介していただく機会がありました。

とてもジェントルマンな塾長さんで、本当にすてきな方です。
だからでしょう、びっくりするぐらいの数の生徒さんが通塾されています。

そんなこんなで敬意を払って節度あるお付き合いをしていたのですが、
以前、その塾長さんが弊塾を訪ねて来られ、
「自塾(集団)にどうしても合わない生徒さんがいるので、弊塾(個別)で見てもらえないか」
というご相談をいただいたことがありました。

また、弊塾に高校生の入塾問い合わせがあった際、弊塾をどこで知ったのか尋ねたところ
「A塾の塾長先生から、フォレストさん(弊塾)はいい塾だからと勧めてくれました」
というケースも何件かありました。

A塾さんは中学部のみで高校部がなかったためだと思われますが、
それでも、わざわざ弊塾を選んで指名してくださることが本当にありがたいです。

このように、自分から歩み寄っておけば、少なくとも損をすることは絶対ありません。

他塾の社員さんも人間ですから、ニコニコして、仲良くしようとしている人間を
わざわざ敵視する人はそういないと思います。

まあ、相手がどう受け取るかはわかりませんし、逆に怪しまれることもあるかもしれません。
相手が怪訝な顔をするのであれば、それ以上関わらなければいいだけです。

生徒さんや保護者さんに接するのと同じ笑顔で、
他塾の関係者さんに挨拶することをお勧めします。

いかにライバルであったにせよ、相手も感情のある人間ということを心しておきましょう。

続いて、教室近くにある(塾以外の)店舗との付き合い方です。

弊塾の2軒隣に、和菓子も洋菓子も売っている素敵なお店があります。

近くて便利ということもあるのですが、とても美味しいので、
お土産の菓子折りや講師の誕生日を祝うケーキ、打ち合わせ時のおやつなどを購入するとき、
よく利用させてもらっています。

ときには、週2~3回行くこともあるので、お店の方にもだんだん顔を覚えてもらえます。

このとき、もちろん印象の良い応対をするのは当然ですが、
買い物するときは「名札をしたまま」行くのがポイントです。

先方の店員さんからも覚えてもらいやすくなりますし、
このときの自身の印象が良ければ、そのまま塾の印象にもつながるでしょう。

実際、店員さんに
「私の知り合いの息子さんがフォレストさん通われてましたよ」と
話しかけていただいたこともあります。

このような関係ができていれば、やはりマイナスにはなりませんよね。

しかし、無愛想な対応をしていたり、言い方がキツかったり、
眉間にシワが寄ってたりとしているようでは、
あなた自身がマイナスの広告宣伝塔になっているので気をつけましょう。

名札をつけて外出すると悪いことが全くできなくなるので、
良い意味で自分を律するには最適です。

ほか、近所のコンビニでは、昼食やコーヒーをよく買いにいきます。

もう顔見知りの店員さんばかりですから、正直買うものもちょっと気を使います。
変なものは買えませんね(笑)。

それに、客として訪れる塾の社員さんやスタッフを、他塾と比べているかもしれません。

店員さんの中にも、子どもをもつお母さんはいらっしゃるでしょうから、
いざ我が子の塾通いを考えるようになったとき、何らかの影響があってもおかしくありません。

やはりどんなときでも、元気のよい挨拶と、会計時の「ありがとう」は必須ですね。

さらに、弊塾から歩いて3分ほどのところに、とても美味しい飲食店さんがあります。

塾内の打ち上げ飲み会やセミナー後の親睦会、
あるいは打ち合わせなどでよく利用させてもらっています。

開業以来、こつこつと通い続けて関係を構築したこともあり、
今では電話で塾名を伝えるだけで分かってもらえますし、
色々と融通も効かせてくださるようになりました。

また、コロナ禍でお客さんが入らず困っていらした時期に、
できる限りこちらでお弁当を購入していました。

そのことをすごく覚えてくださっていて、感謝していただいています。

ただ、宴会などでお店を利用するときに気をつけているのは、
「生徒さんに関する話をしない」ことです。

個人情報にもなりますので、そのあたりは特に気をつけています。

あとは、当たり前ですが「愚痴や不満、悪口」なども話題にしないことも重要です。

お店の人も人間ですから、そんな話ばかりしているお客なんて、いやなものです。
自分の店では、やはり楽しく飲んでほしいですよね。

それに、飲みに来るたびスタッフが愚痴や悪口ばかり言っている塾を、
知り合いや他のお客さん(=地域の人)に勧めたいとは思わないはずです。

したがって、飲み会などを行う際は、楽しみつつも最低限の配慮を行うことを
塾長であるあなたがコントロールしておく必要があります。

いかがでしたか。

自ら歩み寄りアプローチしていくことが、結果自分にも自塾にもプラスとなって返ってきます。

「他塾はライバルだから、挨拶なんてする必要ない」や「お店の店員さんに横暴な態度をとる」なんて小さいことはやめて、
地域に根付いた関係を作っていくのがいいのではないでしょうか。

あなたの考えはいかがですか。

【今回のまとめ】
・自ら歩み寄ると、基本的に良いことばかり
・いろいろな人に常に見られている意識を

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安多 秀司 安多 秀司 株式会社リアル・パートナーズ代表

大学卒業後、京都・滋賀・大阪・兵庫等に教室を持つ「成基の個別教育ゴールフリー」に入社。
最年少教室長として、川西教室(兵庫県)で3年間務める。その後、「スタンダード家庭教師サービス」を運営する株式会社スタンダードカンパニーに入社。「個別指導塾スタンダード」の立ち上げに尽力し、事業責任者として30数教室の 新規展開を行う。
その後独立し、平成20年7月「個別教育フォレスト」を設立。開校1ヶ月で35名の入会があり、わずか1ヶ月で損益分岐点を超える。現在はキャンセル待ちの塾として地域No.1の個別指導塾を運営している。
今でも現場主義を貫き、常に通塾中の顧客に対して満足度を高める工夫を実践している。

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