【Vol.680(2023.04.07)】新学期の始まりは、アンテナをしっかり立てよう!

弊塾の地元・宝塚市では、ほとんどの学校で今日が始業式です。

 

生徒のみんなは、寝不足気味に学校に行ったのではと想像できます(笑)。

 

さて、新年度と言えば、クラス替えなどもあり、生徒さんを取り巻く環境も大きく変わります。

私たちも思い起こしてみれば「どんなクラスだろう」「誰が担任の先生になるのかな」

「仲のいい友達と同じクラスになれるかな」なんて不安を感じながら、

毎年不安や期待の入り混じった気持ちで迎えていましたよね。

 

休み明け(特に4月)は、生徒さんにストレスがかかりやすくなる時期です。

毎日通う学校とは異なり、塾は週1〜2回しか生徒さんと顔を合わせることができませんが、

彼らの表情や発する言葉などは注意深く観察しておきましょう。

「ちょっと顔色悪いな」と思ったら、面談室で1on1したり、保護者さんへ連絡したりと、

周りを巻き込んで生徒さんのフォローをしていくことが肝要です。

 

常に元気いっぱいの子でも、意外とストレスを感じているものです。

先入観は判断を鈍らせますから、フラットな状態で生徒さんと接するように心がけましょう。

  

また、自分1人や社員さんだけでなく、学生講師やスタッフにも通達して

元気がない生徒さんや「学校に行きたくない』などの発言が見られた場合は、

すぐに報告するようにルールを共有しておくことをお勧めします。

生徒さんの変化やストレスに気付くためのアンテナを立てておくべきポイントは、

以下のようなものが挙げられます。

 

・普段遅刻(欠席)しない生徒さんが遅刻(欠席)する

・あいさつや返事などに元気・覇気がない

・授業中にぼーっとしている

・ため息をよくつく

・目に生気がない(うつろ)

私は専門家ではないのでありきたりのことしか書いていませんが、

常に生徒さんの様子を見ている私たちだからこそ、

ちょっとした変化に気づける可能性があります。

 

もちろん、精神的なものではなく、

単に学校が始まったことで体力的に疲れているだけのこともあるでしょう。

 

それでもしっかり、面談や保護者連絡を行うようにしてください。

やりすぎるぐらいがちょうどいいです。

 

それと、今年度からの大きな変化として、マスクの着脱問題もあります。

この新学期からは、学校でのマスクの着用は基本的に任意です。

 

「やっと外せた!」という生徒さんも多いと思いますが、

一方で「マスクを外すのが怖い」「マスクをしていない人と話すのが怖い」

という生徒さんも一定数いるであろうことを忘れてはいけません。

 

時間をかけて外すことに慣れていく必要がある生徒さんも多いはずですが、

いきなり学校の授業で、マスクなしで一斉に歌ったり、給食をみんなで食べたりすることに

馴染めない場合もあるかもしれません。

 

ちなみに、小学生の我が子は、

「給食をグループで食べるのが嫌だ」

「机を動かさずにみんな前を向いて黙食する今の形が、自分のペースで食べられるから気楽」

と言っています。

 

そもそも、これまで3年もの間、マスクをするのが当然の世の中でしたので、

外すことへの抵抗を感じる人がいるのは当然です。

同じ3年間でも、その長さの感じ方は大人と子どもで大きく違い、

子どものほうが、同じ期間でも体感的には長く感じます(ジャネーの法則)。

 

こうした違いも、ストレスを増長させ負荷をかける要因となりますので、

気をつけておきたいところです。

 

なお、弊塾のスタンスとしては

「マスク着用が任意となっても、しばらくの間教室内ではマスク着用をお願いする」

としています。

 

マスクをしていない人に怖さを感じる生徒さんへのせめてものフォローです。

 

また、マスク絡みで、新学期に向けて参考になる記事があったのでアップしておきますね。

 

【マスク外したくない理由は〜子どもの心にくわしい専門家に聞きました〜】

LINE NEWS
LINE AM ダイジェスト(朝日学生新聞社) 3分で話題やニュースが読める!「LINE」公式のニュースサイト。

【「基本マスク無し」の新学期 学校生活で気を付けたいことは?】

Yahoo!ニュース
Yahoo!ニュース Yahoo!ニュースは、新聞・通信社が配信するニュースのほか、映像、雑誌や個人の書き手が執筆する記事など多種多様なニュースを掲載しています。

【「新学期の登校辛い子」にぜひ試してほしい3行動〜1人で我慢はダメ〜】

東洋経済オンライン
「新学期の登校辛い子」にぜひ試してほしい3行動 「休む」という言葉から、どんな印象を受けますか。学校を休む、部活を休む……。「休む」には、「するべきことをしていない」といったネガティブなイメージがつきまとってい...

やはり、3年もコロナ禍で生活していた子どもたちは、

私たちが考えている以上にストレスがかかっていると考えるべきでしょう。

 

加えて保護者さんにも、事前に

「新学期は精神的に疲れやすい時期です。

自宅ではしっかり食べて、ゆっくり休ませてあげてください」

といった内容のお知らせを送るようにしています(上記の記事URLもつけて)。

 

一番ゆっくりできるはずの自宅でストレスが掛かるようでは、

もうどこで発散して良いか分かりませんものね。

 

「学校へ行かない選択肢」も昔に比べ、かなり一般化してきた感じも受けます。

 

個人的にはとてもいいことだと思っていますし、

我が家では年に3回ほど「学校を休みたかったら休んでもいい日」を設けています。

 

また、環境が大きく変わる「新中1・新高1」に関しては、

学校が始まった4月中旬に下記のようなお知らせを送っています。

〜〜〜〜〜

新中1・新高1の保護者さまへ

お世話になります。個別教育フォレストの安多と申します。いつも通塾いただきましてありがとうございます。

新年度が始まり、環境(学校・通学・人間関係等)が大きく変わる中で、慣れない日々を過ごしておられることと存じます。

そのため、4月は特に心身とも疲れが出やすい時期になります。しっかり食べて、しっかり睡眠をとっていただくことが大切です。

ゴールデンウィークに入りますと、学校も休みとなることで少しゆっくりできるかと思います。ですので「まずはあと1週間頑張ろうね」とご自宅でもお声かけをお願いできれば幸いです。

また、1学期を過ぎる頃には今の生活に慣れてきます。1学期の間は、特に温かいお声かけをお願いできれば幸いです。

弊塾の方では、定期テストでしっかりと得点していただけますよう、サポートして参ります。何かございましたらいつでもご連絡くださいませ。今後ともよろしくお願いいたします。

個別教育フォレスト 安多

〜〜〜〜〜

いかがでしたか。

 

生徒さんのわずかなサインもできるだけ見逃さないよう、

新学年・新学期のはじまりは普段以上にアンテナ感度を高めておきたいですね。

 

あなたの一言・行動が、生徒さんの心を癒すかもしれません。

塾のミッションは、成績を上げるだけがすべてではないと思います。

伴走者として一緒にサポートしていきましょう。

 

【今回のまとめ】

・新学期が始まると、生徒さんは精神的に不安定になりがち

・生徒さんのSOSサインを見逃さないようアンテナ感度を上げる

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安多 秀司 安多 秀司 株式会社リアル・パートナーズ代表

大学卒業後、京都・滋賀・大阪・兵庫等に教室を持つ「成基の個別教育ゴールフリー」に入社。
最年少教室長として、川西教室(兵庫県)で3年間務める。その後、「スタンダード家庭教師サービス」を運営する株式会社スタンダードカンパニーに入社。「個別指導塾スタンダード」の立ち上げに尽力し、事業責任者として30数教室の 新規展開を行う。
その後独立し、平成20年7月「個別教育フォレスト」を設立。開校1ヶ月で35名の入会があり、わずか1ヶ月で損益分岐点を超える。現在はキャンセル待ちの塾として地域No.1の個別指導塾を運営している。
今でも現場主義を貫き、常に通塾中の顧客に対して満足度を高める工夫を実践している。

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