【Vol.689(2023.05.10)】塾で働く人が、外で注意すべき7つの行動(2023年度バージョン)

定期的にマイナーチェンジしつつ注意喚起している

「塾の先生は、いつも見られているので、公人的な感覚を持っておこう」というお話ですが、

今回はそのリバイバルです!

私も今までに、羽田空港で2回、那覇空港で1回、新大阪駅で2回、

知人に偶然出くわしたことがあります。

まさか「こんなところで会う!?」と思いますが、これが会うんですよ。

こんな遠方でもそうなのですから、自塾や自宅周辺では言わずもがな。

会ったり、(こっちが気付いていなくても)見られたりしているものです。

ちなみに知人の塾長さんは、親子2代にわたって30年以上も地域密着されているので、

地元はむしろ知り合いだらけ、「見られているのが当然」という感覚だそうです。

さすがにここまでのケースは稀だとは思いますが、私たちも

「どこで生徒さんや保護者さんが見ているか分からない」
という危機管理意識を持っておくことは欠かせません。


そこで、普段から注意すべき、
教室外での7つの行動指針(リバイバル・2023年度版)をお伝えしてみたいと思います!


当たり前の項目がほとんどですが、社員さんも含めて塾全体でしっかり実践できているか、

ぜひチェックしてみてください!


<外で注意すべき7つの行動>
1.些細な交通ルールを破らない
2.大声で電話しない
3.狭い道路を車ですれ違うとき、相手を睨まない
4.荒い運転をしない
5.休みの日にルーズな格好で出歩かない
6.飲食店で業務の話をしない
7.お店の人に横柄にしない



1.些細な交通ルールを破らない

「赤信号、みんなで渡れば怖くない」なんて言葉もありますが、絶対にNGです!


明らかに車が走っていなければ、赤信号でも、横断歩道じゃない場所を横断しても、

つい「まあいいか」と思ってしまいがちなのは分かります。


しかし、生徒さんを指導する立場の人間がルール違反をしていては示しがつきません。


口にしなくても、子どもたちは大人のそういう言動不一致を本当によく見ています。
そこから「信用できる大人」と「そうでない大人」を選別しているのです。

宿題をやってこいとか、ルールを守れとか、どの口が言うんだという話ですよね。

もし、あまり言うことを聞いてくれない生徒さんがいるとしたら、

そうしたところから信用を失っている可能性もゼロではありません。


対保護者さんにしてもそうですよ。

信号待ちしている車を運転していたり、

横断歩道の向かい側で待っていたりするのが保護者さんだったという可能性もあるわけです。


そのため私は、神経質なくらいに歩行者交通ルールには気を配っています。




2.大声で電話しない

教室では丁寧に話す先生が外に出た瞬間、
大声で携帯通話していたり、下品にゲラゲラ笑っていたりするのを見たら、

生徒さんや保護者さんはどう思うでしょう。

もちろん相手が親しい友人であれば、ガサツな言葉遣いになることや、

大声での通話もあれば、バカ笑いすることだってあるとは思います。

しかし、生徒さんや保護者さんは、あなたが誰と何の話をしているのかまでは分かりません。
ただ「大声でしゃべっている」という事実しか見えていないのです。


また、電話をしていると、周りへの意識が薄れてしまい、

知った顔に遭遇しても気づかないことが増えます。

最近では、AirPodsなどのイヤホンをしながら会話するケースも増えてきました。

耳が塞がれた状態は、声の音量調整が難しく、

自分が思っている以上に大声になっている場合があるので注意したいですね。

教室に個室がありそこで話していたとしても、防音でない限りは意外に音が漏れますし、

生徒さん側は静かな環境で集中して勉強しているからこそ、

意識しなくてもその声を拾ってしまうものです。

「素」の自分を出して大声でしゃべるのは、自宅に帰ってからにしましょう!



3.狭い道路を車ですれ違うとき、相手を睨まない

車で狭い道を行き違う際、
「危ない!もっと向こうに寄ってよ!」と感じる対向車に出くわすことってありますよね。

恥ずかしながら私は、こういうとき、ついイラっときてしまうタイプです。

中にはすれ違いざまに相手を睨んでしまうという人もいるかもしれませんが、

もしその相手が保護者さんだったら!?

言うまでもなく、一瞬で信頼をなくしますので絶対にやめましょう。


クルマの運転は人格を変えるとか、本性を引き出すなんて言いますが、
そこで攻撃的になったところで何のメリットもありません。

と言うか、例えこちらが悪くなくても、たかだか車のすれ違いくらいで睨むなんて、

人としてやめておいたほうがいいです。

「睨む」という行為は、そもそも相手への敵意、攻撃行動そのものなのですから。

それでも「いや、どうしても腹が立つんだ!」という方は、

対向車はすべて黒塗りフルスモークのベンツだと思うくらいでちょうどいいです(笑)。


ちなみに私が実践しているのは、最初から対向車の運転手を見ないようにすることです。

そんなつもりはまったくなくても、たまたま目があってしまって、

それを「睨まれた」と勘違いされてしまうこともありますからね。


とにかく、余計なことをしないのが一番です。



4.荒い運転をしない

上述の車のすれ違いと関連して、車の荒い運転をするのもやめましょう。

ゆっくりと安全運転している車に対してクラクションを鳴らしたり、煽ったり、

追い越し禁止の道路で追い抜いたりして、それが保護者さんの車だったら一発アウトです。

いくら教室で好印象であったとしても、たった1回のできごとですべての関係性が崩れます。

むしろ、教室で好印象だっただけに、余計に失望されるでしょう。

それ以前に道路交通法違反ですから、相手が誰であろうと関係ありません。

特に急いでいるときは余裕もなくなっているので要注意です。

時間に余裕を持って移動し、ゆっくり走る車は温かく見守るくらいの気持ちでいてください。

あと、信号待ちのときなど、対向車や歩行者などから意外と周りから丸見えです。

油断して鼻毛を抜いたり、鼻をほじったりしないように気をつけてくださいね(笑)。


5.休みの日にルーズな格好で出歩かない

休みの日であっても、ボサボサの髪のまま、よれよれのジャージ、毛玉だらけのスエット、
不精ヒゲなどで近所のコンビニやスーパーにいくのは避けましょう。

生徒さんがそんな姿を見たら、「教室ではかっこよかったあの先生が……」と幻滅するか、

SNSで笑いのネタとして晒されて終了です。



近所でなくとも、自宅が教室から離れていても、たまたまその場所に
生徒さんや保護者さんが通りかかる可能性だってあります。

自分は気づいてなくても、生徒さんや保護者さんがあなたを見つけるかもしれません。

「先生、この前、○○にいたでしょ?見たよー!」なんて普通です。

オシャレをしろとまでは言いませんので、

外出するときは、最低限の身だしなみを整えておきましょう。



6.飲食店で業務の話をしない

以前、私が知人と居酒屋で飲んでいたとき、
後ろの席に4人組のグループいらしたのですが、

どうやら、大手個別指導塾の社員さんのようでした。

気持ちよく酔っぱらったのか話し声が大きく、聞くでもなく耳に入ってきたのは、

なんと生徒さんや保護者さんの悪口や愚痴のオンパレード!

もう、聞いている私がヒヤヒヤするほどでした。

保護者さんだって、夜は飲みに行くことがありますし、
卒業生が居酒屋で働いている場合だってあるのですから。

カフェも同様です。

ランチタイムは、夜の居酒屋よりも保護者さんとの遭遇率は高いかもしれませんね。

そもそも他のお客さんの話が聞こえてくるということは、

こちらの会話も周りに聞こえていると自覚するべきです。

悪口は当然ながら、業務そのものの内容を話すのも避けたほうが無難です。



7.お店の人に横柄にしない

店員さんの接客が失礼だったなどの理由で、イラッとすることもあると思います。

特に、塾もサービス業だと考えると、そのへんのホスピタリティがなってない店員さんを見ると、

余計に腹も立っちゃいますよね。

しかし、明らかに店員さんに非があっても、それを注意するとしても、

横柄な態度や威圧的な姿勢で臨むのはよくありません。

その店員さんは、自塾生徒さんの家族など、関係者なのかもしれないのですから。



こちらが誰か名乗ってなくても、例えばコンビニで電気代や水道代などを払っていれば、
振込用紙の名前に塾名が書いてあれば、あなたが何者かは分かるわけです。

ちなみに弊塾の近くにもコンビニがあるのですが、

すでに私の正体はバレバレですので、

おにぎりやサラダ、コーヒーぐらいしか買わないようにしています。


「ちゃんと接客してよ」と気持ちは分かりますが、

クレームをつけても、相手をやり込めても、気が晴れるのは一時だけですし、

得るものより失うもののリスクのほうが大きいです。

店員さんを、自分の好きな俳優さんだでもと思うようにしておきましょう。


いかがでしょう。
当たり前の7項目ですが、意外にドキッとされたこともあったのではないでしょうか。

常に誰かに見られている意識を持っておけば、私たちの行動も変えることができるはずです。

ただ、そもそもこれらの項目のほとんどは

「見られているからやめましょう」という類のものでもないと思います。

見られているからやらないというのは、

結局、自分のメリットが発想のスタートとなっており、根本的に間違っていますよね。

見られているからではなく、やってはいけないことだから、やってはいけないのです。

そんな気持ちで、社内でも共有なさってくださいね!



【今回のまとめ】
・外では常に誰かに見られていると意識する
・見られているからダメなのではない

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安多 秀司 安多 秀司 株式会社リアル・パートナーズ代表

大学卒業後、京都・滋賀・大阪・兵庫等に教室を持つ「成基の個別教育ゴールフリー」に入社。
最年少教室長として、川西教室(兵庫県)で3年間務める。その後、「スタンダード家庭教師サービス」を運営する株式会社スタンダードカンパニーに入社。「個別指導塾スタンダード」の立ち上げに尽力し、事業責任者として30数教室の 新規展開を行う。
その後独立し、平成20年7月「個別教育フォレスト」を設立。開校1ヶ月で35名の入会があり、わずか1ヶ月で損益分岐点を超える。現在はキャンセル待ちの塾として地域No.1の個別指導塾を運営している。
今でも現場主義を貫き、常に通塾中の顧客に対して満足度を高める工夫を実践している。

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