【Vol.787(2024.04.19)】めちゃくちゃ静かな個別指導塾のメリット・デメリット(メリット編)

弊塾は、生徒さんのしゃべり声などがほとんど聞こえない、かなり静かな環境の塾です。

見学に来られた方のほぼ全員が「めちゃくちゃ静かですね」と言われるほどで、
いまだ「うちの教室の方が静かです」と言われたことがありません(笑)。

もちろん授業中は講師や生徒さんも会話をするので、まったく無音なわけではありませんが、
それでもさわいだりバカ笑いしたりすることもなく、穏やかに授業が進みます。

私がそうしたくて、意図的にこの環境を作っているのが大きな要因です。

ただ、それが絶対的な正解だとは思っていません。

自分の個人的な好みや方針ですので、
逆に元気でにぎやかな環境を作っておられる塾さんを否定するつもりもまったくないです。

騒がしさを上手にコントロールすることができれば、
部活の試合のように、みんなで「やるぞー!」という雰囲気を作り出せますしね。

そこで当メルマガでは、今回と次回の2回にわたって、
「めちゃくちゃ静かな」個別指導塾のメリット・デメリットをお伝えできればと思います。

「静かな」ではなく「めちゃくちゃ静かな」であることがポイントです。

良い部分だけではなく、静かだからこそのマイナス面もあります。

赤裸々にお伝えしてまいりますので「静かな個別指導塾を作りたい!」という先生方に
少しでも参考になれば幸いです。

前編となる今回は、メリットについてご紹介していきます!

<静かな個別指導塾の5大メリット>
(1)勉強したい層の満足度がアップし、退塾も出ない
(2)うるさめの生徒さんも朱に交わって静かになる
(3)保護者さんの印象がめちゃくちゃ良い
(4)授業の会話をクリアに聞くことができる
(5)1人で行動するタイプやおとなしめの生徒さんが通いやすい

(1)勉強したい層の満足度がアップし、退塾も出ない

まずは言うまでもなく、勉強するために塾に来ている層に対して満足度がアップします。
そもそも塾は勉強するために通うものですから当たり前といえば当たり前なのですが。

特に高3は大学受験に向けてガンガン勉強したいわけですから、
集中できる静かな環境をもとめていることは明白です。

地域で1番静かな個別指導塾を作ることができれば、こういった層が集まりますし、
よほどのことがないと他塾に移ることはないと考えています。

わざわざうるさい雰囲気の塾に行こうと思いませんので、必然的に退塾もでません。

(2)うるさめの生徒さんも朱に交わって静かになる

入塾したてで元気の良いの生徒さんの場合、教室の空気感がわからずに、
大きな声を出したり、おしゃべりが過ぎたりすることがあります。

それ自体は個性でもあるのでダメではありませんが、
弊塾は静かな環境で勉強したい生徒さんを優先したいので、
「もう少し静かに喋ろうね」や「声を少し落とそうか」など、少し注意することもあります。

もともと悪気があるわけではないので1度注意したら分かってくれますし、
周りを意識しだしますので、自然と音量も下がる傾向になります。

1〜2週間も経つとすっかり馴染むようで、騒がしさが消えますよ。

まさに「朱に交われば赤くなる」ですね。

(3)保護者さんの印象がめちゃくちゃ良い

静かに勉強している光景は、保護者さんの印象が抜群に良いです。

例えば現生徒の保護者さんにしても、入塾検討中の保護者さんにしても、
面談などで教室に来られた際に生徒さんたちが静かに集中して勉強している光景を見て、
少なくともマイナスの印象を持つことはありません。

もしかしたら生徒さん自身は
「なに!? この静かな環境……自分には無理かも」と思うかもしれませんが、
スポンサーである保護者さんから見れば
「勉強できそうないい雰囲気ね」となる場合が多いはず。

静かなだけで好印象を持ってもらえるのです。

(4)授業の会話をクリアに聞くことができる

これも重要な要素です。

弊塾では、講師と生徒さんの授業中の会話を、
私たち社員が近くで聞くことを心がけています。

やりとりを聞くことで、授業がうまくいっているかどうか、
コミュニケーションが取れているかどうか、楽しそうに話しているかどうかなど、
リアルタイムで確認することができるからです。

また、授業中の会話で出てきたワードをフックに、
後から講師や生徒さんとコミュニケーションを取ることができます。

例えば、「明日USJへ遊びに行く」と分かったのであれば、
生徒さんが帰る際に「明日USJいくの?楽しんできてね」と声かけができますし、
講師にも「○○くん、次のテストは90点取りたいって言ってましたね」と伝えると、
「そうなんですよ、なんとか取ってもらえるように進めていきますね」
といった流れを作ることができます。

また、こういったやりとりをすることで
講師は「安多先生や森先生(教室長)は、めっちゃ授業中の会話を聞いている」と
脳裏に焼き付きます。

そのため、授業に緊張感を持ってもらうことができるのです。

授業中もざわざわしていると、こういった会話を聞き逃してしまうので、
教室満足度の質が下がってしまいます。

(5)1人で行動するタイプやおとなしめの生徒さんが通いやすい

これは静かな雰囲気の塾だからかどうかは確信が持てませんが、
弊塾は、1人で行動すること好む生徒さんや、
おとなしめの生徒さんの比率が高いような気がします。

弊塾は休憩時間中も友達同士での私語も禁止ですので、
非常に面白みのない塾とも言えます。

「1人で通塾する生徒さんが不利益を被らないように」という方針だからです。

友達同士が隣で楽しそうに喋っていたら、
「私はひとりか……」なんて寂しい気持ちになる場合もあると思います。

また、おとなしめの生徒さんは大きな声や音などに敏感に反応したり、怯えたりしがちです。

そんな思いはしてもらいたくないので、
しんどくなる要素はできる限り排除したいと考えています。

もちろん友達同士で通塾してはいけないわけではありませんが、
私は、1人でも頑張って通塾する生徒さんを応援したい気持ちが強いです。

友達と来てもしゃべれないからつまらないと感じる生徒さんもいるかもですが、
塾は勉強する場所ですから、おしゃべりは不要です。

学校や外で喋ればいいわけで、塾でまで話す必要はありません。

結果として弊塾では「おひとりさま」の生徒さんがほとんどになっています。

いかがでしたか。

静かな環境・雰囲気の塾もいいことがたくさんあります。

次回はデメリットをお伝えしていきますので、お楽しみに!

みなさんは静かな環境の塾を作りたいですか、
それとも元気な雰囲気の塾を作りたいですか。

「自分が作りたい!」と思うほうをしっかり作っていきましょうね。

【今回のまとめ】
・静かな教室は内部充実を高める要素がいっぱい

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安多 秀司 安多 秀司 株式会社リアル・パートナーズ代表

大学卒業後、京都・滋賀・大阪・兵庫等に教室を持つ「成基の個別教育ゴールフリー」に入社。
最年少教室長として、川西教室(兵庫県)で3年間務める。その後、「スタンダード家庭教師サービス」を運営する株式会社スタンダードカンパニーに入社。「個別指導塾スタンダード」の立ち上げに尽力し、事業責任者として30数教室の 新規展開を行う。
その後独立し、平成20年7月「個別教育フォレスト」を設立。開校1ヶ月で35名の入会があり、わずか1ヶ月で損益分岐点を超える。現在はキャンセル待ちの塾として地域No.1の個別指導塾を運営している。
今でも現場主義を貫き、常に通塾中の顧客に対して満足度を高める工夫を実践している。

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