【Vol.1013(2026.06.05)】自塾で決めた教室ルールは徹底も、見直す心も忘れずに

今週は台風に左右された1週間でしたね・
みなさんの教室はいかがでしたか?

ちなみに弊塾の地元・宝塚市は、2日(火)15:30ごろに暴風警報が発令され、
3日(水)明け方4:40ごろに解除されたこともあり、学校のスケジュールは従来通りでした。

「休みになるだろう」と信じて期待していた生徒さん(とうちの娘)は、
絶望感と共に通学していたようですが(笑)。

さて今回は、そうした荒天時の対応を含めた「塾のルール」の運用がテーマです。

今回の台風では、2日(火)は15:30からは暴風警報が出ましたが、
どう考えてもいつか警報が出る見込みでしたので、弊塾ではお昼の段階で休校の判断をし、
生徒さんにはLINEで、保護者さんにはComiruで休校案内を出しました。

すべての生徒さん・保護者さんに連絡がついたため、
私も教室長も天候が悪化する前の19:00前には退勤。

弊塾の商圏は大手さんを含めて塾が多いエリアですが、
車で帰宅中、いくつかの塾さんの前を通ると、
すでに教室の電気が消えているところもあれば、
社員さんらしき方が1人で待機されているところ、普通に授業しているところなどさまざま。

それぞれルールや考え方が違うんだろうなと思いながら、帰路につきました。

あくまでも私個人の意見ですが、
暴風警報が出ている状況で授業するのはちょっと危ないなとは思いましたが……

その後、自宅に帰ったタイミングで、関東地方の弊社有料会員さまから
台風時の休校に関する相談メールをいただきました、

許可をいただいてその際のやり取りの一部改編・抜粋してご紹介してみたいと思います。

下記、有料会員さまより
=====
台風が近づいておりますね。
先生のお教室では、すでに影響は出ておりますでしょうか。

●●市内では、明日(3日)小・中学校が休校になるとの情報が入りました。
中学校では、明日・明後日と定期テストの予定でしたが、日程変更になる見込みです。
そこで現在、台風による休校期間中に、
希望者向けにテスト勉強会を実施するか検討しております。

もちろん、安全面を最優先に考え、
参加については各ご家庭のご判断に委ねる形を考えておりますが、
塾としては学習環境を整えておくことも必要かと思い、
受け入れ態勢を準備しようかと考えております。

なお、実施する場合は、雨が少し落ち着きそうなお昼過ぎからを予定しております。
このような対応について、先生でしたらどのようにお感じになりますでしょうか。

率直なお考えをお聞かせいただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
=====

このご相談に対して、私はこのように回答しました。

=====
弊塾では、今日(2日)の夜に警報が出る可能性が高いと判断して、
お昼の時点で本日は休校としました。

仮に警報が出なかったとしても、夕方から雨風強くなりますので、
生徒さんやスタッフの安全を第一に考えました。

私の基本的な考え方は「学校が警報などで休校の場合は、塾も休校」としています。

もちろん、警報が出ていても通塾しテスト勉強してもらうという選択肢もありだとは思います。
しかし万が一のことを考えると、警報が出ている場合は実施しません。
※警報が解除されれば、速攻来させます(笑)

学校のルールと揃えるのが無難だと私は思います(それでも勉強させたいですよね笑)!

コロナ禍時のようにzoomなどのオンライン自習室に入室してもらい、
顔や手元が映るようにしてもらってオンライン自習してもらうのはありかもしれませんね。
=====

極めて無難な対応だと思いますが、弊塾では「学校が休みだと塾も休み」が基本方針です。

もう少し具体的に示すと、弊塾でのルールは以下のようになっています。

・授業開始90分前に警報(大雨・暴風・暴風雪)が出た場合、その日はすべて休校とする
・今後警報が出る可能性が非常に高いと判断した場合、事前に休校措置を取る場合もある
・授業中に警報が出た場合は、その時点で授業を終了し帰宅することとし、
帰宅が危険と判断した場合は待機し、保護者に迎えに来ていただく。

中には、暴風警報でも授業をする塾さんもあるでしょうし、
それが塾のルールであれば、アリかナシかで言えばアリだと思います。

大切なのは、塾の方針をぶらさないことです。

「この前はこういう判断だったけど、今回はこうしよう」みたいな対応は、
よく言えば臨機応変ですが、悪く言えば優柔不断であり、
生徒さんや保護者さんが困ってしまいます。

「このような場合、当塾はこうします」というルールを明確にし、
それを生徒さんや保護者さんと認識共有しておくことが大切です。

入塾時にお伝えするのは当然ですし、台風が来そうな場合は数日前に
ルールについて再度案内を出しておくと、保護者さんも判断しやすいでしょう。

テスト前や期間中ということで、警報発令中に教室に呼んでテスト対策などを実施する場合、
通塾の可否判断は保護者さんに任せる形が無難だとは思います。

しかし、塾に行きたくても保護者さんのお仕事の都合で送迎できないから
行けないという生徒さんも中にはいるはずです。

これを機会の不平等と考えるなら、
一律で休校なら休校という判断が大切なのかもしれません。

こちらとしては、教室に来て勉強してもらい、テスト対策したいのは山々なのですが、
それは塾側の勝手な都合とも言えます。

加えて、スタッフの安全面も配慮する必要があります。

暴風や大雨の中、出退勤を強いる環境は、
大切なスタッフさんを守るためにも控えた方がいいのではという考えです。

アルバイト講師の保護者さんの立場で考えてみてください。

「こんな暴風の中でわが子を働かせるのか」と思われる方も
少なからずいらっしゃると思います。

実は、このスタッフ対応については、私も苦い思い出があるのです。

約15年前に、授業中に暴風警報が出たため教室休校とし、
生徒さんを帰宅させたことがありました。

まだ20:00ごろだったため、「せっかく早く終わったから飲みにいこう」と、
何人かの講師を連れて飲みに行ったのですが、
後日、それを知人の塾長先生に話したところ、
「それはダメだと思う」と厳しいご意見をいただきました。

「生徒さんを帰らせたのであれば、スタッフも同様に帰らせないとダメだよ」と。

その時は軽い考えでの判断でしたが、指摘を受けてぐうの音も出ませんでした。

みんなの安全に配慮して休校にしているのに、
講師は連れまわしてもOKなんて、そんな理屈は通りません。

「本当に相手の安全を思ってのことなのか。
心のどこかに、何かあったときの責任を問われるのが嫌だからという
自塾のリスクヘッジや保身ありきで考えていた部分はなかったか」

と言われても否定できません。
それ以降は、ブレることなく生徒さんもスタッフもすぐに帰る方針にしています。

もちろん、現状今のルールがベストなのかというのは、
日頃から考えておく必要もあると思います。

「すっとこのルールでやってきたから」という惰性で考えていると、
言行不一致が生じる場合もあります。

先日の当メルマガ記事でもお伝えした、個人塾の「思想」にも近いかもしれませんが、
自身の価値観だけに基づく押し付けも危険です。

本当に大切なことは何なのか、このルールの目的は何なのかという本質を問い直し、
新しいルールを適用すべきと判断した場合は、
改定を視野に入れるのも大いにアリだと思います。

ルールを徹底することも大切な一方で、
そのルール自体が本当に自塾に適しているのかを振り返るきっかけになれば幸いです。

みなさんの教室では、台風時や警報が出た場合のルールはどうなっていますか?
生徒さんや保護者さん、スタッフ全員そのルールを認識できていますか?

ぜひ1度、見直してみてください!

【今回のまとめ】
・ルールを決めたらルール通りに!ブレないことが大切
・ただし、今のルールが本当に適切かどうかも再度考える

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安多 秀司のアバター 安多 秀司 株式会社リアル・パートナーズ代表

大学卒業後、京都・滋賀・大阪・兵庫等に教室を持つ「成基の個別教育ゴールフリー」に入社。
最年少教室長として、川西教室(兵庫県)で3年間務める。その後、「スタンダード家庭教師サービス」を運営する株式会社スタンダードカンパニーに入社。「個別指導塾スタンダード」の立ち上げに尽力し、事業責任者として30数教室の 新規展開を行う。
その後独立し、平成20年7月「個別教育フォレスト」を設立。開校1ヶ月で35名の入会があり、わずか1ヶ月で損益分岐点を超える。現在はキャンセル待ちの塾として地域No.1の個別指導塾を運営している。
今でも現場主義を貫き、常に通塾中の顧客に対して満足度を高める工夫を実践している。

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