【Vol.788(2024.04.24)】めちゃくちゃ静かな個別指導塾のメリット・デメリット(デメリット編)

前回の記事で「めちゃくちゃ静かな個別指導塾」のメリットをお伝えしました。

【Vol.787(2024.04.19)】めちゃくちゃ静かな個別指導塾のメリット・デメリット(メリット編)
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今回はデメリット編です。

個人的には静かな個別指導塾はメリットだらけだと思いますが、
デメリットが皆無なわけではありません。

今回はこの部分をお伝えしていきます!

<めちゃくちゃ静かな個別指導塾の5大デメリット>
(1)活気がない・味気ない
(2)友人紹介が少ない(特に中学生)
(3)自分の声が周りに聞こえる
(4)元気で活発な生徒さんには合わない
(5)トイレの音が気になる

(1)活気がない・味気ない

これは正直なところ、静かな教室を作る上で、
自分でも分かっていて捨てた部分ですので仕方ないと思っています。

弊塾では自習中はもちろん、授業の合間の10分休憩時も生徒さん同士の私語は禁止です。

そのため、ほとんどの生徒さんが仮眠を取るかスマホを触るかしています。
本当に活気がありません(笑)。

ワイワイ系が得意の塾長さんが見たら、
「えっ、この雰囲気で大丈夫!?」と思ってしまうかもしれません。

友達と一緒の通塾でなくても頑張ろうという
“おひとりさま”の生徒さんを大切にしたいからの措置ですが、
おしゃべり好きで元気な生徒さんにとっては地獄かもしれません。

これはもう良し悪しではなくて、主義の違いですね。

なお、生徒同士のおしゃべりは禁止ですが完全放置というわけではなく、
ボーッとしている生徒さんには講師が声かけするなど、フォローはしています。

授業が終わってからも、生徒さん同士で喋ることも談笑もなく、みんなさくっと帰ります。

(2)友人紹介が少ない(特に中学生)

上記(1)にも関連しますが、弊塾は教室で友達とおしゃべりができませんので、
必然的に友人紹介は少ないです。

「自分が行ってる塾に、一緒に楽しく行こうぜー!」とはなりませんからね(笑)。

しかし、静かで勉強に集中できる環境を大事にしているからこそ、
それが評価され、保護者さん経由の紹介が圧倒的に多くなります。

静かな環境を好む高校生が、「めちゃくちゃ勉強しやすよ!」という感じで
同じ考えを持つ友人をたまに紹介してくれる程度ですかね。

中学生は塾に対して楽しい環境を望む傾向がありますが、
そもそも弊塾を選んでいる時点で、静かな環境を好む生徒さんが多いので、
「友達を紹介すると、教室がうるさくなるからやめておこう」というケースもあると思っています。

(3)自分の声が周りに聞かれる

静かな教室ということは、私たちが何か声を発すると、
周りの講師や生徒さんにその内容が聞こえるということでもあります。

授業後の残務時に「○くんと△△な話をしてましたよね」とか
「▲くんとのやりとり、面白かったです」といった講師同士のやりとりがザラにあります。

講師たちもめちゃくちゃ周りの授業の声を聞いているのです。

前回お伝えした「授業の会話をクリアに聞くことができる」という利点がある反面、
聞こえすぎるのも何かと問題が生じます。塩梅が難しいですね。

だからと言って大きな問題があるわけではありませんが、
話す内容や口調は日頃から気をつけなければいけません。

また、生徒さんの発言にも気を配る必要があります。

例えば講師との会話の中で、ある生徒さんが、
何気なく特定の学校の悪口を言ったとしましょう。

しかし、もしその学校の生徒さんが後ろで授業を受けていたら
思いきり聞こえてしまうわけです。

たまにこういったことがあるので本当にヒヤヒヤしますし、
生徒さんにも「自分の何気ない発言で嫌な思いをする人もいるから、気をつけようね」と
こそっと伝えます。

まあこれは、静かとかワイワイしているとかは関係なく指導する必要がありますね。

(4)元気で活発な生徒さんには合わない

おひとりさまや静かな環境を望む生徒さんを優先しているので、
元気いっぱいの生徒さんや友達とワイワイ楽しく通いたい生徒さんには合わない環境です。

入塾しても合わずにやめていくことになります。

それではお互いが不幸にしかならないので、新規面談で弊塾の環境はしっかりと伝えますし、
「うちの子にはこの塾は合わないから仕方ないわね」という流れを作っています。

面談で入塾をお断りすることもありますし、塾に通う層を自ら狭めているという点では、
運営上のロスが多いこともデメリットと言えます。

(5)トイレの音が気になる

トイレは、男女別に設置していますが、教室内にあるため実際のところ音が気になります。

年ごろでもありますし、恥ずかしい生徒さんからすると恥ずかしいですよね。

教室がざわざわしていたら音もかき消されるので多少は安心できるかもしれませんが、
しーんとした空間だと、トイレにいく行為に緊張します(笑)。

生徒さんやスタッフがトイレを我慢して膀胱炎にでもなったら大変ですから、
せめてできることとして、トイレ用擬音装置の音姫(水が流れる音)を設置しています。

また、サーキュレーターを複数台設置して、
ファンの震動音で、常に地味な雑音を発生させるようにもしています。

いかがでしたか。

個人的には、元気な生徒さんとワイワイするのは好きなんです。
でも、それは諦めました。

静かな環境にせよ、いい意味でワイワイしている環境でも、
メリット・デメリットはそれぞれに存在します。

それらを踏まえた上で、あなたの塾はどうしたいか。
やりたい形を作ることができているのかが大切ですね!

みなさんはどんな雰囲気の塾にしたいですか?

【今回のまとめ】
・静かな教室でもデメリットは多数
・最終的には自分がどういう教室にしたいかが大切

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安多 秀司のアバター 安多 秀司 株式会社リアル・パートナーズ代表

大学卒業後、京都・滋賀・大阪・兵庫等に教室を持つ「成基の個別教育ゴールフリー」に入社。
最年少教室長として、川西教室(兵庫県)で3年間務める。その後、「スタンダード家庭教師サービス」を運営する株式会社スタンダードカンパニーに入社。「個別指導塾スタンダード」の立ち上げに尽力し、事業責任者として30数教室の 新規展開を行う。
その後独立し、平成20年7月「個別教育フォレスト」を設立。開校1ヶ月で35名の入会があり、わずか1ヶ月で損益分岐点を超える。現在はキャンセル待ちの塾として地域No.1の個別指導塾を運営している。
今でも現場主義を貫き、常に通塾中の顧客に対して満足度を高める工夫を実践している。

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