【Vol.640(2022.11.18)】「入試説明会」実施のススメ

個別指導塾の場合、学期ごとに二者もしくは三者面談を実施することが多いと思います。

弊塾もこのパターンです。

強いて違いを言えば、弊塾では期末テストの結果が出てから実施しますので、
一般的な塾さんよりは少し遅めかもしれません。

面談では、学期中の教室での様子を報告したり、
定期テストの結果を踏まえて長期休暇中の講習会の提案を行ったり、
ご家庭での様子を聞いたりすることがメインになりますよね。

加えて受験生は、志望校の選定など、かなり込み入った内容を話し合うことになります。
入試情報なども含めてお伝えすることも多いですし、内容もかなりボリューミーです。

私もそうでしたが、面談時間が予定より大幅に伸びてしまうことも多いと思います。

そこで弊塾では7〜8年前から、
個別面談を行う前に、下記の内容で保護者説明会を開催しています。
〜〜〜〜〜
(1)中3対象 高校入試説明会&夏の取り組み(6月)
(2)中3対象 高校入試説明会&冬以降の取り組み(11月)
(3)高3対象 大学入試説明会&夏の取り組み(6月)
(4)高2対象 大学入試説明会&高3での1年間の取り組み
〜〜〜〜〜

高校入試や大学入試がどうなっているかなどの大枠を話し、
また講習会や入試までにどういった形で進めていくのか、
過去の受験生の成長や成果などを約1時間かけてお話ししています。

例えば、(2)の「中3対象 高校入試説明会&冬以降の取り組み(11月)」は、

・高校入試の仕組み(私立・公立推薦・公立一般)
・合格の目安や志望校決めの目安
・12月〜冬期講習期間中の取り組み
・3学期〜入試直前の取り組み
・入試以降、高校先取りの取り組み

といった内容です。

こうした保護者説明会の実施は、集団塾さんでは一般的ですが、
個別指導塾で今でも実施している塾さんは、そう多くないのではないでしょうか(安多調べ)?

しかし私は「個別指導塾だからこそ、入試説明会を実施するべき」と考えています。

保護者さんもお忙しいですし、
良くも悪くも「そういうことはすべて塾に任せる」という方針の方もいらっしゃいますから、
開催しても参加者は少ないかもしれません。

しかし、たとえ参加者が1人しかいなくてもいいんです。

それでも実施することが大事なのであって、
「この塾はしっかりしているわね」という評判にもつながると思います。

実際に弊塾では、同じ内容の入試説明会を複数回に分けて実施していましたので、
ある会では、参加者が1〜2名のときが何度もありました。

ただ、実際にやってみると、むしろ超少数の方が、
その保護者さんや生徒さんのことを想定して話すこともできるので、
より具体的で濃い内容でお届けできて一石二鳥でしたよ。

事前に大枠の話をお伝えすることができるので、
この入試説明会を(個別面談前に)開催しだしてからは、
面談時間が延びることが減りました。

保護者さんも、入試についてある程度の理解を持った状態で
個別面談に臨んでいただけますし、
より個人的な細かい話を掘り下げて話すことができるので、
面談の質も精度も向上したと思います。

また、私たち自身も楽になるというメリットがあります。

説明会で話している内容を面談で伝える場合、
生徒さんが20人いれば、20回同じことを説明しないといけませんからね。

個人的には「入試説明会→個別面談」の流れは非常に合理的だと思います。

なお、開催当初は対面で行っていました。

私自身は、「人に会うときはできるだけ対面のほうがいい」という考え方ですし、
実際に保護者さんと同じ空間を共有できたことは本当によかったです。

現場で一緒にいるからこそ分かる、私の熱量も届きやすかったと思いますし、
説明会後に保護者さんと雑談するなど、コミュニケーションの向上にもつながりました。

一方で、お仕事などでどうしても参加することができない方もおられ、
参加率がなかなか100%にならなかったのは、対面のデメリットだと言えるでしょう。

こうした状況もふまえ、2年前のコロナ禍を機に、
今ではすべてオンライン開催に切り替えました。

さらに言うと、ライブではなく、録画(アーカイブ化)しSNS上にアップした状態で、
保護者さんへ視聴URLを送り、個別面談までに見ておいていただく形にしています。

これでお忙しい保護者さんもスケジュールが組みやすいですし、
わざわざ教室に出向いていただく手間も省けます。

私たちも動画を見ていただいている前提で個別面談を実施することができるので、
みんなにとってメリットだらけの仕組みだと自画自賛です(笑)。

まあ、直接お会いできないのだけはやはり残念ですが……

ちなみに、年1回募集している
「教室サポート会員(13,200円/月・税込)」にお申込みいただくと
当該入試説明会の動画や資料などをご覧いただくことも可能です。

来年2月ごろに新年度の募集を行う予定ですので、
ご興味があればお申し込みいただければと思います。

いかがでしたか。
本当にメリットだらけですので、ぜひ貴塾でも取り組んでみられてはいかがでしょう?

対面でもオンラインでも、貴塾がやりやすいほうで構いません。
手間に感じられるかもしれませんが、トータルでは実施したほうが絶対に楽になりますよ。

お互いいろんな工夫をして、いい教室を作っていきたいですね!

【今回のまとめ】
・個別面談前の入試説明会は、かなり便利
・個別指導塾だからこそ入試説明会の実施を

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安多 秀司のアバター 安多 秀司 株式会社リアル・パートナーズ代表

大学卒業後、京都・滋賀・大阪・兵庫等に教室を持つ「成基の個別教育ゴールフリー」に入社。
最年少教室長として、川西教室(兵庫県)で3年間務める。その後、「スタンダード家庭教師サービス」を運営する株式会社スタンダードカンパニーに入社。「個別指導塾スタンダード」の立ち上げに尽力し、事業責任者として30数教室の 新規展開を行う。
その後独立し、平成20年7月「個別教育フォレスト」を設立。開校1ヶ月で35名の入会があり、わずか1ヶ月で損益分岐点を超える。現在はキャンセル待ちの塾として地域No.1の個別指導塾を運営している。
今でも現場主義を貫き、常に通塾中の顧客に対して満足度を高める工夫を実践している。

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